弁理士試験に合格したら平野式特許事務所開業ゼミ

弁理士による独立開業ゼミです。弁理士試験卒業後は弁理士の資格で独立。弁理士の年収アップ、特許事務所の開設に挑戦

数字のマジック-弁理士の独立・特許事務所開業

2012-09-28 09:45:20 | Weblog
こんにちは。特許事務所開業ゼミの管理人の平野泰弘です。

さて、前回までは勝率50%の場合の定額投資と定率投資を行った場合、どの様に手持ちポイントが推移するか検討してきました。
どうですか。検討の結果は日頃あなたが感じている数字に対する印象と違うでしょ?

この日頃感じている数字に対する印象と、実際の手持ちポイントの推移のズレは、特許事務所を経営するようになったあとのキャッシュの流れのコントロールにも影響を与えます。このため、根拠のない数字に対する印象は振り払っておく必要があります。

これまでの検討結果と同様に、例えば最初の手持ちポイントを100万ポイントとして市場に参入する、とします。

何回戦か勝負を重ねた、とします(この一区切りを「1ターン」といいます。)。

1ターンを終えた後、最初の手持ちポイントである100万ポイントが50万ポイントに減少した、とします。

1ターンを終えた後の結果は、最初の元金の50%が減少した、と表現することができます。

しかし、50万ポイントを100万ポイントに戻すには、50%増では足りず、2倍、すなわち200%にする必要があります。

・100万ポイント×【50%】=50万ポイント
・50万ポイント×【2倍(200%)】=100万ポイント

・・・あれ、って思いませんか。

最初の手持ちの100万ポイントが50万ポイントに減った場合は50%減ですが、これを元に戻すには減少後の手持ち資金を2倍にする必要があります。手持ちポイントが減少してしまうような勝負の流れの中で手持ちポイントを2倍にする。これは非常に大変です。

★最大の問題は、上記の「1ターン」で手持ちポイントが50万ポイントになった「勝負の流れ」です。

漫然と次のターンに挑戦したなら、再度同様の攻撃を市場から受けることになります。
最初の1ターンで失った50万ポイントが定額攻撃であったなら、次のターンで手持ちポイントはゼロになる可能性があります。
また最初の1ターンで失った50万ポイントが定率攻撃であったなら、次のターンで手持ちポイントは25万ポイントになる可能性があります。

そして手持ちポイントが25万ポイントまで凹んだ場合には、元の100万ポイントまで戻すためには25万ポイントを4倍にする必要があります。

あまり意識されていないかもしれませんが、これが最も注意しなければならない「数字のマジック」です。

お金を貯めるのはコツコツ時間がかかるのに対し、
使う場合にはあっという間になくなる感覚というのは、私は正しいと思います。

上記の「1ターン」で手持ちポイントが50万ポイントになった「勝負の流れ」を解析せず、
漫然と再度市場に出ると、回復不能なまでに市場から叩きのめされる場合がある、ということです。

・・・というか、まず間違いなく、市場から叩きのめされます。


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