昨日は信州高遠。きょうは甲斐國。甲斐黄金村湯之奥金山博物館を見学して、産金関係資料のおさらい。資料を丁寧に見ていくことの大切さを実感。石臼の「リンズ」をシッカリ捉えておきたかった。
雨畑硯の産地早川町へは一日に数本しかないバスを使って。お空が狭く見える谷筋を上流に進みました。
バスの下車後は、迎えの車をお願いし、またもや深い谷を片方に直立の崖を、右に左にあれよあれよと晴れた師走の青空のもと15分位で到着です。
雨畑硯匠庵は、師走の静かな佇まいでした。
学ぶ事が多く有りましたが、伝統工芸継承の難しさを抱える現実を実感した12月16日でした。著名な産地ですが、現在雨畑硯を彫る人は一人でした。一生懸命作硯する姿に感動し、施設に展示の作品に伝統工芸品の良さを改めて実感しました。
雨畑(アマハタ)硯に関わらず、伝統工芸のどの分野も後継者の育成と技術の伝承は、大事な事柄なのですが、現実の壁は大きな課題が有ります。
これからの日本の文化そのものを問われているとも言えます。青く澄み渡った空のような明日が有ることを願わずにはおられない気持ちになった、雨畑硯産地訪問の一日でした。
また、機会をみて季節を変えて訪ねてみたい土地でも有ります。(雨畑を地元ではアンバタと呼ぶ人も有ります。)