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「傾聴」による気づきと学びのセミナー

対人援助と自己援助を考えるセミナー、から「傾聴」による気づきと学びのセミナー、と改名いたしました。

素晴らしいふり返りばかりです! 新たに掲載しています。

2025年06月25日 15時32分51秒 | 傾聴セミナー
 こんにちは。
 今朝は雨がやんで、一気に蒸し暑い一日です。今週で梅雨明けでしょうか。

 さて、いただいた「ふり返りシート」の文面はどれも深くて気づきの多いものばかりでした。セミナー時の演習で得られた体験の深さと連動しているのだろうとうと想像されます。まさにグループの方々の力ですね。

 「聴いているつもりになっていたことが今回分かった」という参加者の発見はとても大きな成果です。「自分は、傾聴はできている」と思っている方は少なくありません。
 「傾聴とは何か」を本気でじっくりと学び、実践練習を経てようやくその奥行きと深さが見えてきます。到達すべき目標がぼんやりと分かってきます。そして、今の自分の立ち位置が明らかになります。
 安易に専門性に頼ろうとはせず、まずは話し手のそばに踏ん張って居続けられる自分であるのかどうかを点検してみる必要があります。ついつい問題解決志向や勇気づけ、元気づけ志向が顔を出してしまい、対話を終わらせようとしてしまいます。話し手と聴き手の協働作業がいつしか放棄されてしまい、聴き手側の一方的なシナリオを話し手に従わせようとしてしまいます。話し手自身もそのことに気づかず、「ありがとうございます」「話を聴いてもらって元気になりました」と謝辞を述べて終わります。後からモヤモヤとして、はっきりしない何かわからないものを残したまま「もういいかなぁ」と切り替えてお終いにしてしまいます。そうしたくり返しが癖になってしまい、問題はますます見えなくなって遠のいてしまいます。そうして同じ問題をぐるぐる回ることになります。

 しっかりと立ち止まり、ONとOFFを意識しながらとことん光景を浮かべてみること。ことばで整理しようとはせず、分析せず、比較せず、とにかくことばではない「光景」を浮かべることに専念してみることが基本です。これまでとは全く違った感情が沸き上がってくるはずです。話し手も、聴き手もです。

 練習回数が必要です。頭でわかっているだけではまったく実践で使えません。質の高い仲間とともにまた練習を続けていただけることを願います。とにかく「こんなに聴いてもらえるんだ」という体験が目を覚ましてくれるでしょう。

 引き続き、この後もふり返りが届きましたらアップしていきます。楽しみにしていてください。

〈両コース参加〉
 これまで何度か参加する中で、仕事はもちろん、プライベートでも傾聴を意識したかかわりを大切にしています。積み重ねる中で日常生活でも変化を感じ、相手軸に立てていない自分に気づきました。
 21日(土)のベーシックスコースでは、イメージづくりの難しさを再認識しました。グループ演習で相手のお話しを聴いていてもなかなか情景が浮かんでこない、相手軸に立てていない、イメージが浮かばないなど雑念のようなものがあり集中しきれませんでした。これらが浮かぶことは相手軸に立てていないことを意味するのだと思います。とことん相手になりきってみることは練習が必要なことはもちろん、継続的に学んでいくこともが大切なのだと痛感しました。
 アドバンスコースと連続して受けたことが良かったです。ベーシックスで見えた課題を即座に実践、修正しながら臨む意識がもてました。光景を浮かべて聴くというテーマに沿ってスイッチングについて重点的に学ぶ、演習することで段階的に身についていく感覚がありました。努力して映像を浮かべること、それを相手に伝えること(遮るわけではなく)、確認しながら深めていくことを意識して演習に臨めました。ベーシックスで浮かんできた雑念のようなものはなく、相手軸に立てる時間が少しは長くなったのかな、、、と振り返っています。
 オンとオフの切り替えは受講者からの質問や解説を聞きながら自分の中に落とし込もうとしましたが難しかったです。特に、オフの意識がつかみきれませんでした。気づくとオフになっていることがあり、意識的にスイッチングを行うことを今後の課題にしていきたいと思います。ベクトルの方向を意識してクライアントが自問しながら深まっていくような対話を援助するための聴き方を身につけていきたいです。
 2日間の演習を通して話し手の難しさも感じました。話し手が長い時間話し続けるのではなく、時々立ち止まりながら、伝え返しを受けて深めていくことは相互作用で成り立つ時間だと実感しました。今回のセミナーでの学び大切に今後も学び続けていきたいと思います。また、今後は、父親としての自分が家族の話をどう聴くのか、といった視点でも学びを深めていきたいと感じています。ふり返る中で家族と過ごす時間の大切さも考えました。浮かんできたことの一つに、過ごす時間ではなく質が大切だと感じました。この先、自分がやりたいことを実現していくためにも、日々の過ごし方や時間の質にも意識を向けていきたいです。
 講師の先生、事務局の方、受講者の皆様、2日間本当にありがとうございました!

〈ベイシックスコース〉
 今回の傾聴セミナーでは、話し手の方や聴き手の方の本音が語られ、それが重なることによってさらに気づきへと向かう過程を感じることが出来ました。
 日常でどれだけ「安心して本音」を語れる場面が少ないか?実感していました。大切な話し合いでも、結局は「みんなが…」とか「○○さんもそう言っていた」など、聴いていて誰の話?と思える場面ばかりです。後になって、「あの時言ったのに…」と責任のなすりあいとも思える展開になっていきます。「この方は、安心して本音を語った経験が少ないのかな」と感じます。このことは語り手だけでなく、聴き手にも問題があると感じます。本音を語って頂くためには、語り手だけの気持ちを引き出す「聴き手の心の位置」が重要です。本講座の中で何度も言われていた「軸足」の事です。
 自分の考えや、世間一般の常識などを理由に、自分の軸足を動かさないことが、相手の方に寄り添えない、どんなに話しても相手に近づけない原因の一つ、と感じています。この講座の中で、何度も相手に軸足を置く練習をします。何度も伝え返しをして、相手の心に寄り添っていきます。なかなかやりがいのある部分です。こうして、自分のココロに「自分自身で近付いていく」この経験が日常でも本音を語れる訓練になっていると実感しています。より良いコミュニケーションを築くための大切なエッセンスです。傾聴セミナーは何度受講しても、新たな気づきがあります。繰り返すことの重要性を感じています。これからも学び続けます。


 先日は、第1回ベーシックコースに参加をさせていただきありがとうございました。
 私は、昨年度のベーシックコースに初めて参加をさせていただき、今回が2回目となります。1回の時は、傾聴セミナーに何度も参加されている方が同じグループにいらっしゃったこともあり、その方にかなりリードしていただいたおかげで、しっかり傾聴してもらうことによって、自分の内面にある考えを言語化して整理するとはどういうことなのか、身をもって体験することができたとてもよい機会となりました。そして、今回は2回目ということで、1回目に私がしていただいた傾聴を自分も少しはできるかなと期待をふくらませながらスタートしました。
 ご講義の中で、先生が何度も「とことん相手になりきってみてください」と言われていたので、今回は全身全霊で相手になりきろうと努力をしてみました。相手になりきることで、背景の色やイメージを浮かべることは、前回よりも随分できるようになった気がしました。と同時に、一回一回のセッションが終わるたびにどっと疲れが出ました。これは、1回目にはあまり感じなかった感覚だなと思います。それだけ、「とことん相手になりきる」ということに今回は真剣に向き合ったからかなと自分で分析しています。しかし、一方で、相手の背景の色やイメージを浮かべることに全力を出し切るあまりに、話し手の考えや思いをもっと引き出していくための質問を投げかけることが上手くできなくて、相手の思いを深堀りすることが非常に難しいなとも感じました。
 しかし、これは、1,2回で身につくスキルではないということも2回の参加で非常に感じ、また次回参加することで新たな学びが得られ、少しずつスキルアップできるのではないかなと、期待もしております。
 このような気づきや学びができたのも、ご講義、傾聴のデモンストレーションはもとより、その日だけではありますが、同じグループでともに時間を過ごしたメンバーの方々のおかげだと深く感謝をしております。本当にありがとうございました。
 最後になりましたが、振り返りシートの提出が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


〈アドバンスコース〉
 アドバンスセミナー、ありがとうございました。
 セミナー後、すぐにふり返りができなかったのを言い訳に、そこからも優先的にふり返りに着手できないまま日が過ぎてしまいました。遅くなりまして申し訳ございません。
 今回のセミナーは、大きな業務が一つ終わった後の受講となりました。一つ肩の荷が下りた安堵感でアドバンスの日を迎えました。セミナーでは、「わたしの強み・わたしの課題」午後からは、「今の自分・これからの自分」をテーマに、自分の今の気持ちを語りました。ご一緒していただいた方には、一生懸命話を聴いていただきました。お二人から言っていただいた問いや伝え返しの言葉に、ハッと今の自分の気持ちに気付いたり、再確認したりする時間になりました。画面越しから伝わるその人の人となりを感じながら、こんなに真剣に聴いてもらえるんだと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。自分に必要だと感じるこのセミナーの魅力を、今回改めて実感できました。
 セミナーから一週間が経ち、感じたことがあります。自身の立場が変わったことで、“見えない孤独”や“声に出しづらい葛藤”を感じている自分がいるということです。セミナーは、日常のルーティンにはない空間と時間です。自分の気持ちが少しだけ緩んで、ご一緒したお二人に聴いてもらえた、見てもらえた安心感を感じたのだと思います。立場上、自分の思いには蓋をして、自分の気持ちは横に置きながら、日々の業務に必死に頑張ってきた自分に気が付きました。自分の声を聞くことに、無意識に我慢していた自分にも気が付きました。
 忙しさは変わらない日々ですが、自分の心の声を後回しにせず、自分に問いかけていきたいと思います。“今日の私はどんな気持ちを感じている?”と。自分にちゃんと感じていいよ、と許可を与えていけるように、一日の終わりに心の中でつぶやいていこうと思います。
 今回は、全くの自分ごとのふり返りになってしまいました。けれども、このセミナーは深い学びをさせていただいていると感じています。これで完璧!なんてゴールが見えないからこそ、魅力があるのかもしれません笑。このセミナーに出会えてよかったなと心から思っております。先生、事務局の方、いつもありがとうございます。今後ともご指導、よろしくお願いいたします。
 


ひとりひとりのドラマが語り継がれたセミナーでした!

2025年06月23日 18時07分58秒 | 傾聴セミナー
 こんにちは。
 梅雨に舞い戻ったように今朝から豪雨です。天気アプリを注視しながら小雨を見計らって歩くようにしています。

 第1回の傾聴セミナー、ベーシックスコース、アドバンスコースが盛会に幕を閉じました。
 想像を超えて参加者の方の気づきと学びが彷彿するような場となりました。まさにグループエンパワメントが電光石火のごとく火花を散らして結晶になった感じです。

 ベーシックスコースでは、「傾聴の癖の背景」を徹底的に分析したことと、光景を浮かべて聴く練習をしました。何よりも、「こんなに話を聴いてもらえたことはなかった」「こんなに聴いてもらえるんだ」「アドバイスが無いのに自ら答えが見出せた」という、話し手としての体験です。その体験があって初めて人の話を本気で聴くことができるのだと思います。

 アドバンスコースでは、自分軸でいることから相手軸に移るためのスイッチングを意識しながら「光景を浮かべて聴く」ことを徹底して練習しました。その経験を通して、自身の強みと今後の課題とが明らかになりました。これまでの聴き方と比較して今回の深まり具合は相当だったと思います。

 ここに掲載することをご承諾いただけたかたのふり返りをアップします。なお、個人が特定される個所は変えています。何度かお読みください。きっとその度ごとに発見があるはずです。

〈ベーシックスコース〉
 ショートコースでは、自分の聴き方の癖に気づきはじめました。
 中学校の保健室で生徒の話を聴いていると、苦しさを吐露することも多く、
相手の感情を味わっているとやっていけないので、あえて切り離して情報として聴いているところがあります。その辺りは、どのように聴けばよいのだろう?と感じ、ベーシックコースで練習したいと思い参加しました。
 その答えはすぐにでました。話を聴いた後の切り替えが上手くできず、
自分ごととしていつまでも考えてしまうので、相手軸にとことん立った話の聴き方にスイッチを入れることを恐れていたんだなと思います。話を聞き終わったらオフにすると決めて、オフのスイッチを自分で入れることを意識しようと思います。トライアンドエラーで練習します。
 今回は、何度もセミナーに参加されて練習をしている方々とグループになり、じっくり話しを聴いてもらう経験をさせていただきました。じっくり聴いてもらえると、こんなに心地よくて、気づきが得られるんだという体験ができて、心が喜んでいるのを感じました。いつも、長いセミナーはとても疲れるのですが、今回は疲れるのではなくて、パワーが内から湧いてくる感覚にもなった程です。グループの方々のご縁に感謝だなと温かな気持ちが今も続いています。
 グループでは、「自分を大事にする」ということや「モヤモヤへの対処」がキーワードだったように感じました。話を聴いていただくうちに、私はモヤモヤすると、一人篭って向き合うことをしてきた自分なのだと気づきました。
でも、「いつまでウジウジしてるの!」と母に怒られていたので、切り替えが下手な自分というイメージが身についていて、無理やり切り替えよう!いつまでも考えるな!と自分自身に声をかけていることにも気づきました。
 悶々と自分と向き合う時間は、私にとっては大事に思っていることや価値観に気づくために必要な行為だったのだと気づき、自分の一部を切り捨てずに抱きしめるような感覚になりました。
 保健室で、何を言いたいのかわからない、ウダウダ同じことを言っている話を聴いていると、イライラしてくる私がいます。何を言いたいのかわからない話を聴いてもらうことは、モヤモヤしている自分と向き合う大事なプロセスなのだと気づいたので、今は見え方が変わっています。他者理解は自己理解を体感できました。
 モヤモヤする時は、目の前で起きていることと、自分が大事にしたいこととのズレだと思うので、自分の心の声を丁寧に聴き、ていねいに向き合うことをしていきたいと感じています。


 2025年6月21日(土)ベーシックコースを受講させて頂きました(初受講)。
ルールや傾聴姿勢、相手軸について学び、改めて「イメージを持つ」「想像力を鍛える」ことの重要性と難しさを知りました。また、自分の背景にあるものや影響を受けたことを振り返り、聴いてもらうときに相談者の立場を疑似体験し「こんな気持ちなのか」と実感できた事は大きな気づきでした。
 自分の背景を語るのは少し抵抗感があり「上手に話せるかな」「自分の話に興味ないだろうな」「恥ずかしいな」などと内心思っていましたが涙を流しながら、真剣に自分の拙い話を聴いて寄り添ってくれた事に、驚きと嬉しさを感じました。グループのメンバーに助けられ、少しだけ自分を深く知る事ができたような気がしています。「自分と相手を大切に」という言葉を忘れないようにしたいです。相手に軸足を置いた傾聴ができるよう、今日の学びと気づきを活かした取り組みを続けていきたいと感じました。貴重な機会をありがとうございました。


 前回のショートコースに引き続き、今回もありがとうございました。傾聴セミナーで、自 分自身を見つめ直す機会をいただけたことで、なかなか変われない自分(クセのある自分) を認めるからこそ、相手の話を聴くときには、スイッチを入れ「切り替える」ことが必要な のかなと考え始めています。 グループワーク(演習)を通し、相手の方の話す光景を何とかイメージしようと頑張ってみ ました。「自分軸ではなく相手軸で聴く」ことは、まだまだ練習がいるとは感じていますが、 少しだけイメージができたように思います。ワークの最後に、演習メンバーの方の最初のイ メージと終えてからのイメージを伝え合う場面が、今回は印象深かったです。実際にお話し した時間は限られているのに、印象ががらりと変わる。短時間で、お互いにより深い気づき を得られたのだなと感じました。 「他者理解は自己理解」…常に自分を問い直し、高揚感に包まれる自分も、晴れないモヤモ ヤとした負の気持ちを抱えた自分も、受け入れ認められる そんなたくましさが身に着けら れたらとも思いました。 予定があえば、アドバンスコースでも学んでみたいと思います。また、よろしくお願いいた します。 

〈アドバンスコース〉
 本日は充実したセミナーをありがとうございました。Zoom でもここまでできるのだな、感動でした。 久しぶりの参加でしたが、改めて内容が深く、大変重要なセミナーであることを実感しました。 話し手自身も何が言いたいのかよくわかっていないような内容を聞き込んでいく作業は、とても集中 力が要りましたが、抽象的に表現したり、スイッチングしたりして本質に近づいていくことが難しく もあり、また醍醐味でもあり、深い楽しさを感じました。 また、先生の慈悲深い語り口調や間合いには癒され、心を開く場作りをして頂きました。綿密な 準備で真剣度が私達参加者に伝わり、高度なレッスンになりました。お手本にさせて頂きたいです。 事務局の方の言わずにはおれないという飛び入りの心からのご感想も、大変ありがたかったです。 このような体験の機会を頂き、感謝致します。 また、参加させて頂きます。



 本日はアドバンスコースでの研修を受講させていただきましてありがとうございます。
 今回、自分は「伝え返し」と「問い」に重点をおき、臨みました。
 デモンストレーションは、相手軸にぐっと寄り添っていらっしゃる姿勢が印象的でした。少しずつ伝え返し、相手の思いを紐解いていく過程は、勉強になりました。相手の言葉から、相手の背景を想像すること、それを返すことの意味を知ることができました。
 相手軸に立って話を聞き、その情景に思いを巡らせ、相手に寄り添いながら感じたこと、もう少し深めたいことを伝えたり、質問したりする・・・。とても大切なことですが、同時にとても難しいと感じました。私の場合、相手の話にここぞというときに伝え返しをしなければならないのに、「今、まだ相手は熟考中なのでは」とか「相手が考えているのなら、もう少し待たなくては」などと考え、伝え返しをするタイミングや、内容を図るのに精いっぱいでした。問いについても、どんなことを聞いて確認すべきか、などとても迷いました。
 今回のグループでの大きな学びは、相手の方が真摯に話を聞いてくださっている、ということが体感できたことです。そしてなぜ体感できたか、なぜ自分自身の考えが深められたか、を考えました。それは相手の方の問いや伝え返しが、私に寄り添って、丁寧に紐解いてくださっていたこと、同時に、そうしようとされるお気持ちが強く自分にも伝わってきたからだと思います。自分の話で分かりにくい部分は、「こうですか?それともこうですか?」と質問していただいたり、「自分はこのように考えたのですが、合ってますか?」と確認していただいたりしたことが、自分の気持ちを整理し、自己開示できるまでになったのだと思います。また、やり取りの途中で、はっとさせられる質問をいただいたこともありました。職種も住んでいる場所も、生きてきた環境も違う方々だからこそ、相手に伝わるように伝えようとしたり、聞き取ろうとしたりしたことも大きかったのではと思います。
 これから、自分が生きていく中で、相手の話を聞く「傾聴」と、考えを深める「伝え返し・問い」を一層心がけて会話していきたいと思います。貴重な学びをありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

〈両コース〉
(ベーシック)
 今回のベーシックスの講義では、特にスイッチを入れる、切り替えるということが心に残りました。しっかりと話を聞いていると疲れてきて、こんなに大変なんだな、これって役に立っているのかな、と半信半疑でした。イメージを思い浮かべる場面では、話の言葉や筋書きが気になって、別の表現をすると何がぴったり合うだろう、と考えていました。なんとなくうまくまとめにいっているような感じがして、これじゃない気がするな、でも、思ったことをイメージにして言葉に置き換えることができたのは、一歩前進かな、と感じました。
 何回目かの観察者の時に、話し手の話の中身がぼんやりとイメージとして浮かんできたことがあって、これなのかも、と思いました。初めてイメージが見えた感じがしました。振り返りで堅田先生に、観察者の時に少し感覚が分かったということは大きな気づきですよ、と価値づけてくださったので、明日もこの続きができるのかと思い、とてもうれしかったです。

(アドバンス)
 アドバンスでは、今まで経験してこなかった経験を得ることができ、より深い学びがありました。相手の感情や思いに寄り添っていくことに注力しながら「伝え返し」「問い」と具体的な演習ができました。 
 初めて、聞き手の場合でも相手軸で聞こうと意識して、相手の気持ちになってイメージを持つことができました。話のゴールや落としどころを考えず、ただ、「その時はどんな感覚なんですか?鋭いものがこちらにのびてくる感じがするんですが、どうですか?」と思い浮かんだことを言葉にしていました。話し手に「うれしいです。」と言われることが意外でした。これまでは、同調したりほめたりすることで喜ばれてきたのに、こんなことで?という感じでした。
 私の話を聞いていただいた時には、丁寧に聞いてくださるうちに、最初に話したいと思っていたことがどんどん変わっていって、思いがけず気が付きたくなかった、それはもうなくなっていたと思っていた感情に行きつきました。自分の感情に気が付くことができて本当に良かったです。
「伝え返し」がとても重要で「問い」はスパイスということも意外でした。「問い」が話題を深めるのかなと感じていたからです。私は最初、質の高い「伝え返し」や「問い」がないと、全然話が深まらないのではないか、私が聞き手だったら、話し手を満足させることができないのではないか、と思っていましたが、実際は違いました。もちろん本質に迫る「伝え返し」と「問い」ができた場合、もっと話し手は自分の気持ちに向き合うことができると思いますが、たとえ精度の高い「伝え返し」でなかったとしても、安心して話をしているうちに、自然に自分で自分の本心に近づいていくことを体験できました。安心して、自分のことに集中できるのは、聞き手の方が大きく受け止めてくださるということを信頼できたからですね。
 同じグループになって話を聞いてくださった方々、事務局の方のおかげで、このような気づきを得ることができて、心から感謝しています。これからも学び続けていきたいと思います。


 ベーシックスとアドバンスに2日続けて参加させていただきました。
 ベーシックスでは、初めてセミナーに参加されるお二人とご一緒のグループで演習をさせていただきました。今回のベーシックスではこれまでのセミナーでは経験したことのない、新鮮な感動を覚えました。こうしてふり返りを書いている今もじわじわと胸に迫ってくるあたたかな、と同時に大きくゆさゆさと心が動かされた衝撃です。それは、傾聴を学ぼうという真摯な思いだけでつながり出会ったメンバーが、今日初めて出会ったにもかかわらず、お互いを信頼して自分のとても大事な話をしてくださっている姿への感動でした。それは、驚きでもありました。おそらく、これまで誰にも話すことができずにこられたのではないかと想像できるとても繊細な経験や想いを、ぽつりぽつりと、でもしっかりとしたまなざしで言葉にしながら語られる姿はとても尊く映りました。また、その語りを自分軸ではなく、まさにその人の軸足に立って真剣に聴こうとされている聴き手の方がイメージを伝えている姿に、観察者としてお二人の様子を拝見していた私は、自然と涙を流していました。「話してくださってありがとう」そして「こんなに真剣に聴いてくださるんだ」そういう思いでいっぱいでした。話し手の方が大切な話をしてくださったことへの感謝と、それを丁寧に、真摯に聴こうとされている聴き手の方の姿、その光景を忘れることはないと思います。それくらい大きな衝撃と、それと同時に大切な気づきと学びをいただいた時間でした。自分の大切な経験、どちらかと言うとあまり人に言いたくないような体験を誰かに話すことはとても勇気が要ると思います。結果的に話せないことが多く、自分の心の中だけに納められ、開示されることがないままに過ごすことになります。そして、その思いはずっと重く、苦しく、その人の中に存在し続けることになります。しかし、本当に話を聴こうとしてくれている人の存在によって、そういう人と出会うことによってその重く苦しい思いを伝えることができると、ずっと心の中にしまっておかれたその経験・体験が今までとは違った意味を持ってその人の中に存在していくことになるのだと思います。傾聴の持つ大きな力をあらためて感じることができた時間となりました。傾聴とはただ人の話を丁寧に聴くことではない、話し手の、そして聴き手自身のこれからの生き方にも大きな影響を与えることなのだと身が引き締まる思いがしました。
 ベーシックスで得られた大切な経験を胸に、翌日のアドバンスに臨みました。2日連続というのは確かに大変で、正直疲れることでもあるのですが、ベーシックスでの学びが新鮮なままにアドバンスでそれを深めることができるという、その大変さを上回る収穫があると思います。
 アドバンスでは「光景を浮かべて聴く」が課題とされていました。これまで傾聴セミナーで話を聴きながら光景やイメージを浮かべる練習を積んできた経験から、私は光景を浮かべることが少しはできてきたのかなという感覚がありました。日々の生活や仕事のなかでもその成果を感じることも少なからずありました。ただ、どんなことにも「慣れ」が生じてくること、そしてできていると思ってしまうことの怖さがあるなと感じました。今回の演習では、聴き手として、また観察者として話し手の方の話から浮かんだ光景やイメージをお伝えした時に、もう一人の聴き手の方が伝えられた光景やイメージが、自分が浮かべたそれとはまったく違う、言うならば真逆に近いようなものであったことがありました。「なるほど...そういうイメージも確かに分かる...」と感じつつ、この違いは何から来るのだろうとあらためて考えました。聴く人が違えば、浮かぶ光景も違うと言ってしまえばそれまでですが、そうではない何かがあるように思いました。ふと思ったのは、「光景も自分軸で浮かべていないだろうか」ということでした。ドキッとしました。光景を浮かべることが‟できる”ようになってきたと思っていたのは、実は相手に軸足を置いて話を聴くための手法としてということからいつの間にか離れてしまって、自分の主観で都合の良いように光景を作り上げてしまっているところがあったのではないかと思ったのです。怖いことだと思いました。学び続けてきたという慢心があったのではないかと気づかされた思いがしました。自分が無くなってしまうような聴き方である必要はないとは思っていますが、あらためて何のために光景を浮かべるのか、誰のための傾聴なのかと考えてみたいと思いました。
 2日のセミナーを通して、自分の強みに気付けたところもありました。
私は、話し手の方が発せられた言葉をとらえて、その言葉を大切に、その意味を、なぜその言葉を使われたのかその背景を考える傾向があるのですが、それが深い傾聴につながることもあるのかなと思いました。話を聴きながらメモを取り、その時に心にグッと響いた、印象に残った、もしくは気になった言葉を書き留めます。その言葉を、「先ほど〇〇とおっしゃっていましたが、そのことについてもう少し教えてください」とお伝えすると、話し手の方がご自身の発した言葉ではあるのですが、あらためてその意味を考えて、その後にご自分の気持ちに新たに気づいて話してくださいます。そこから次の話に...そうしてより深い話ができる。光景を思い浮かべることも練習しつつ、言葉をとらえて深めていくことも自分の強みになるのかな...。これからも練習を続けつつ、あたたかく、深く人の話を聴ける存在になっていきたいと思いました。
2日間、どうもありがとうございました。


 2日間、とても有意義な時間を過ごすことができました。メールでのやり取りから今日の講座まで、誠にありがとうございました。
 私は昨年度までの職場経験を通して「様々な方が悩みを抱えている中、そこから抜け出す力はその方自身が持っている」ということを信じ、それを行動に移せるようになりたいという思いが生じてきました。他者からの助言で上手くいくのであればそれで構いませんが、それだけでは解決されない場面に多く出会ってきました。そのため、まずは安心して相手が話せる存在になること、その上でその方自身の気付きを深められる聴き手になりたい思いが今回の参加へとつながりました。
 参加してみて「傾聴の癖」を知ることができたことは大きな一歩でした。相手軸で話を聴くことはとても難しいことでしたが、新しい発見もありました。話し手・聴き手共に、最初は道筋が見えなくても、いつの間にか傾聴を通して話し手の中で解釈が進展した場面があり、その不思議な感覚を味わえました。
またグループ内の方に、私に対するイメージを教えていただけたことは新鮮でした。伝えていない私の実生活の一コマを的確に表現されていたものや、自分では全く予想していなかったイメージに出会え、驚きや新たな発見となりました。観察者と聴き手が話し手に対してほとんど同じイメージ(比喩)を抱いた場面もあり、面白く感じました。
 2日間を通して、真剣に話を聴こうとすると疲労度がとても大きいことを経験できました。グループの皆様も、本当に真剣に、一生懸命にお話を聞いてくださいました。だからこそ安心して、感じたことを素直に伝えられたように思います。話し手の内容が事実の叙述になっている場合などは特に、意図的に短い間で伝え返しや問いを行っていく、というお話にははっとさせられました。「ただじっくりと聴き続ける」ことよりも「話し手が自己の内面に意識を向けやすくなるために聴き手として何ができるか」を考えられるようになりたいと思いました。傾聴はとても難しいものでしたが、まずは相手軸に立って話を聴く姿勢を徹底すること、on/offの切り替えを意識すること、を心がけたいと思いました。その上で「伝え返し」や「問い」のタイミング・内容まで意識できるようにスキルを磨いていきたいと思いました。
 質問事項に対しても丁寧にご回答いただきまして誠にありがとうございました。この2日間を通して得られた経験を日々の生活の中でも活かしていきたいと思います。


 今回のような「傾聴」は、経験を重ねなければできないということがわかりました。自分 の職務の中で今回のことを活かしながら、経験を重ねていこうと思いました。 
 自分自身の「専門性」をなくして…という最後のお言葉が印象的でした。どうしても自分の自信がある部分を出しがちになります。しかし、まず相手と話す時は、そういう部分を殺して先入観や雑念のようなものをなくして、相手軸に近づいてみたいと考えました。ありがとうございました。


 ベーシックスコースのテーマの「傾聴の癖の背景を探る」なかで「これまでどのように聴いてもらったかふりかえりましょう」という問いがありました。私は、まさに分析と整理、評価による聴き手からのアドバイスをありがたいもの、ちゃんと消化し、活かさないと、と受け止めていた自分のことを思い返しました。さらにそのアドバイスが、時には自分を苦しめるものであってもなんとか乗り越えなければと奮闘したり、あるいは、自分はだめだという自己肯定感を下げたりした経験もしながら、長らく対応していました。もっといえば、その分析、整理する方に憧れて、そのようなアドバイスや助言ができる人になりたいという思いさえ持っていた時期や、誰かの少しでも役にたてればという思いから、話し手が気づいていない視点を見つけて伝えることに使命感を持っていた時期もありました。しかし、この傾聴セミナーに出会い、分析・整理、評価を一旦止めること、そのためにとことん相手軸にたった光景を浮かべることや伝え返し、問いについて練習を少しずつ積み重ねようとしています。今回、ベーシックスのデモストレーションのあとの堅田先生からの解説がとても腑におちました。つまり、分析・整理・評価を主とする聴き方は、話し手に「わかりましたか」「整理できましたか」「明らかになったのなら良かった」「意味がありましたね」というシナリオであること、さらに、話し手と対話しているようだけどシナリオ作ってるのはすべて聴き手であり、一人舞台であること、話し手にとってはずっと聴き手に対してベクトルを向けている形であることを学びました。それに対して光景を伝える、そして、「こんな気持ちですか」の確認や問いに、話し手自身が自分に対してベクトルを向けて、「それはどうなんだろうか」と自分との対話の中でベクトルが聴き手ではなく、話し手自身に向いていく、そのことによって実は自分の気持ちに気づき始める、動き出すと。まさしく、そのとおりだなぁと思いました。傾聴セミナーに出会う前に私が行ってきた面談は、確かに聴き手として一人よがりのシナリオをつくり、 話し手は常に聴き手である私にベクトルを向けていただくような状況であったように思いますし、話し手であった来談者の方はいろんな感情を押し込めて席をたたれていたのではないか、あるいは来談者の「ありがとうございます」の笑顔にとても甘えていたのではないかという申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。だからこそ、これからも、もっと練習して話し手の方のベクトルがご自身に向くような聴き手になりたいと思いました。これまでも何回かデモンストレーションを経験させていただいてのですが、あらためてこれまでの聴き手としての姿勢について考える機会になりました。また、今回のアドバンスコースではスイッチングについて参加者の方の質問によってさらに深めることができたのもとても有意義でした。私自身、相談の大きな始まりと終わりのときの話として受け止めていましたが、面談中も細やかなスイッチのオンオフが必要なこと、オンにしなければならないもの、オフにしなければならないものをきちんと意識することが大事だと思いました。光景を浮かべているとき、問いをするとき、自分軸になりそうな自分をいかにオフにするのか、自分の価値観や考えをいかに袋にいれて口をしばって遠くにおけるのか、そういうことも意識しながら向き合う練習も必要だと思いました。また、話し手になったときに自分の気持ちを探っていくなかで、あるいは聴き手や観察者に光景を伝えてもらうことで、とても聴いてもらえた、自分の気づかない心情にも気づけたという高揚感やすっきり感や感謝が生まれますが、もう1度最後に自分はいったい何を伝えたかったのか、何に気づけたのかを言葉にして伝えるという作業がとても重要だと思いました。せっかくの聴き手の方手との協働的なやりとりを日常のなかで活かせてこそだと感じるからです。その時に出てきた感覚的なものと合わせて、言葉にしておくことが大切なのだと思いました。
 最後に私自身もグループのエンパワーメントのエネルギーが高まっていき、1日かけて共通するテーマについて深めることができた経験はとても貴重でした。グループの方々に深く感謝申し上げます。そして各グループで真摯に取り組まれた皆様にも感謝申し上げます。そのおかげで質の高い傾聴セミナーをご一緒につくりあげることができたと思います。
 できれば、ベーシックスコース・アドバンスコース続けて受講されると力量がぐっとあがってくるかと思います。2025年度第2回の傾聴セミナーも半年後にまた開催されますので、ご参加いただけますとありがたく思います。


いよいよ明日からセミナーが始まります。

2025年06月20日 20時10分28秒 | 傾聴セミナー
こんばんは。
いきなり真夏日のような日差しですね。
これまで扇風機だったのが今日はクーラーを入れました。

さて、明日から傾聴セミナーが始まります。
内容も精選しました。ご一緒していただける方々と、また新しいドラマが始まろうとしています。ワクワクします。

初めてご参加の方、ご心配はいりません。ゆっくりと進めていきます。どうかご自身の大切なお時間を存分に堪能できますように。

ショートコース盛会に終わりました!ふり返りを 続けてアップしていきます。

2025年06月02日 06時58分32秒 | 傾聴セミナー
 皆様、
 おはようございます。いかがお過ごしでしょうか。朝は晴れていましたが今は曇りです。月曜日が始まりました。一週間のスタートですね。

 昨日は、初のショートコースでした。3時間といういつもよりも短い時間設定でしたが、要点が絞られ、演習もできました。早速、ふり返りをいただいています。掲載をご了承いただいている方の文章から個人情報を修正してアップします。とても丁寧なふり返りばかりで思いが伝わってきます。


 これまでベーシックコースを受講してきたので、「ショートコースでもいいのかな、どうかな?ベーシックやアドバンスがいいのかな?」と思いましたが、自分の癖や苦手な部分がわかってきたので、とにかく傾聴姿勢やルールを堅田さんの声で繰り返し聞きながら演習をしよう!と申し込みました。
今日の演習では、とにかく「相手の方の話をよく聞き、情景を浮かべながら相手の方の気持ちになろう。どんな言葉を用意したらいいか(私の癖)…は考えない!」と決めて臨みました。「相手の気持ちになる」ことは心がけることができましたが一緒に探るまではいかず、もう少し時間があるとよかったなと思いました。
 研修を受けることができたので、自分の癖が癖でなくなるよう、今日からまた傾聴を心がけたいと思います。ありがとうございました。


 今日は、ありがとうございました。
 最後の「他者理解は自己理解」という先生の言葉が、心に残りました。
聴き方のクセを知るという今回のテーマが、まさに自己理解につながっていたなと気づきました。
 私は、長年、教員として働いてきたので、どうしても「指導」しがちになる部分があります。また、結構、気分屋でもあると自認しているので、その日の自分の体調や気持ちが「聴く」態度に出ないかに気をつけなくては…と思ってきました。
 今日の、傾聴のデモンストレーションで、実際に話し手側に立って参加している気持ちになりました。前半では、多分、話し手さん以上に腹が立っていたかもしれません。話し手と聞き手の「ズレ」が、そうさせたのだと思います。後半では、話し手さんの語り(自身への気づき)が深まるにつれ、旅の情景だけでなく、日頃の話し手さんのご自身のあり方まで想像して、自分だったらどうあろうとするかなと思いながらお聞きしました。
 最後の傾聴の演習では、相手の方とテーマが似ていたせいもあるのか、アドバイスや指導型というより、「同調」し過ぎてしまう自分に気づきました。「うんうん、わかる、わかる」とついつい声に出して言いたくなるのです。でも、話し手は、決して自分と同じではないということを、肝に銘じて話を共有しなくてはと思いました。「わかった」つもりになったところで、勝手に話のゴールや落としどころを、聴き手側で決めて安心してしまいそうです。そこには、いつも自分が安心する方向へもっていきたい心が働いているのかもしれません。これは、もっと学びを深めてみないとわからないことですね。
 現在の仕事柄、支援会議等で見立てや方向性への見解を求められる場と、子どもさんや保護者の方の思いをていねいに聞く場とがあります。「傾聴」セミナーで学びをどう生かしていくのか、もっと知りたいところです。また、今後の自分の働き方、ワークライフバランスを考えていく上でも、自分自身と向き合う貴重な機会となると感じております。日程等が許せば、ベーシックコースにも参加したいと考えております。
 

  あっという間の時間でした。セミナーの目的は、“自身の傾聴の癖を知る”でしたが、私自身この4月に異動で職場が変わり、自分の今の気持ちをじっくりと聴いてもらいたい、そんな場になればと思ってセミナーに参加しました。
 今回のセミナーで、学べたことは2つありました。1つ目は、デモからの学びです。デモ1とデモ2の対比が明確でした。聞き手の価値観で一方的なアドバイスをすることが、こんなにも話し手とのズレを大きくしていくこと。聞き手が話し手の些細な表情の変化を読み取らない、読み取れないことで、話し手はどんどん苦しくなっていくこと。自身の姿を振り返りつつ、改めて聞き手としてどうあるべきか、どうありたいかを学ばせていただきました。
 2つ目は、ブレイクアウトでのペア体験での学びです。私は初めての方とペアになり、聞き手となったときには、ペアの方が語ってくださった情景を自身の強みであるイメージを描きながら、徹底的に相手に寄り添って話を聴くことに徹しました。ペアの方のテーマは、私とは異なりましたが、情景を描き終わったあとに、ペアの方のお話から描いた情景が、不思議と今度は自身が語ったことの情景に置き換えられて浮かんできました。私が聴いてほしかったのはこんな自分の姿だったんだな、自分はこれを伝えたかったんだなと、話し手のときは気づかなかった自身の気持ちにハッと気づくことができました。不思議な感覚でした。講義の最後に、『他者理解は自己理解』とおっしゃられましたが、今回そのことを強く実感できた時間になりました。短い時間でしたが、こうして出会えたペアの方に感謝したいです。ありがとうございます。
 そして、今年度初の傾聴セミナー。超多忙な日々を送っていますが、ちらし案内や資料が届くとワクワクする自分がいます。自分が大切に思う時間であり、大切にしたい居場所になっています。これからも学びを続けてまいります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


 初めての参加でしたが、楽しく学ばせていただきました。
 相談の2つのケースを見せていただき、違いがよくわかるとともに、これまでの自分の聴き方を振り返ることができました。
 相談を受けたらアドバイスや同調が必要だと思い込んでいたので、「何か良いアドバイスをしなくては」「元気になってもらうためには相手の考えを肯定しよう」という姿勢でした。前半のケースのような聴き方をしていたと思います。話し手の変化が前半と後半とではまるで違ったので、後半のケースの、話し手がじっくり思い出しながら話し出し、前向きになっている様子を見て、こんなふうに聴くことができるようになりたいと思いました。
 また、演習を体験して、資料の「話し手にとって良い聴き手でいられるために」の内容が改めてよく理解できましたが、同時に、難しいなあというのも実感です。
 まずは今日から、家族との関わりの際に、今日の学びを意識するようにして、練習していきたいと思います。


 何回か参加させていただいている傾聴セミナーですが、あらためて初心に返って学び直す機会となりました。
 面談のデモを見させていただいた後、ペアの方と話し合いをしました。そこで、ペアの方が自分と同じように感じていたこと、そしてそれを言葉にするとそういうことなのかという気づきをいただけたことがとてもありがたかったです。具体的には、一人目の聴き手の対応では、相談されたエピソードについての傾聴だけで終わってしまい、聴き手の感じたことの押しつけのように(聴き手はそのような気持ちはないと思いますが)なっていました。二人目の聴き手の対応では、とことん相手の立場に立とうとする丁寧な傾聴の姿勢でした。そして、デモで話し手が話していたことはたまたまそのエピソードを話されただけで、決してその事例についての相談にとどまらず、本当はご自身の生き方を問うような相談だったのではないかと、そういう面談になっていたとペアの方が話してくださいました。それをお聴きして、本当に「そうだ、そうだ」「私もそう感じていたのだ」と思うことができました。そして、私もそういう傾聴・面談ができるようになりたいと思いました。
 ペアの方との演習では、最初は聴き手役でした。聴き手として話を聴かせていただき、できる範囲で伝え返しを一所懸命にさせていただく中で、次に自分が話し手になった時に何を話すのかを考えるようになりました。自分が話し手になった時、そのこともお伝えして話すことができました。
 明日からの仕事に活かしていきたいと思える時間でした。毎日、色々な方とお会いします。来談者だけでなく、同僚とも、今日学んだことを活かして、丁寧な対話をしていきたいです。


 自分自身の聴き方の癖として、ハッとしたことは、笑顔を意識しすぎていることと同調していることでした。かなりの笑顔は、相手が気後れすることになると考えたことがなかったので驚きました。また、同調することで依存関係になったり、味方を得るための話になったりするという視点も初めてでした。
 2つの話の聴き方を比べた際は、聴き手が整理や分析をしながら相手の話を聴くと、窮屈な苦しさを感じるなと体感できましたが、私がやりがちな聴き方だなとも思い、残念な気持ちになりました。相手の感情を味わい光景が浮かぶような聴き方は、心地よくて安心できて、こっちがいいなと思いましたが、自分が実際にこのような深い傾聴を実践するとなると、話を深めるような提案や助け舟は思い浮かばないなと思いました。
 日ごろは、中学校の保健室で生徒の話を聴いていますが、なかなかにヘビーな話題が多く、自分を守るために、自分と相手を分けて話を聴いているなと思います。相手の感情を味わっていると、やっていけない私の現在地です。傾聴によって深めてはいけない時の聴き方はとても難しく、深めてはいけないのにかえって助けたくなって、私が相手の感情を味わう聴き方をしている場面もあるなと思いました。
 感情に良いもの悪いもないはずなのに、無意識にジャッジしている時もあります。感情は、感じるためにあるはずなのに、マイナスに感じる感情は出してはいけないもの、感じないようにしたいと打ち消している自分もいます。だから、拗れてモヤモヤしたままなのだろうなとも思います。自分自身にもそうなのだから、他の人の話を受け入れられる訳もないなと感じました。
 まずは、自分の気持ちを肯定できるように、自分の心の声を大事に聴いてみようと思います。
  娘は吃音があり、外来に通っています。「キラキラ」をご紹介いただき、読ませていただきました。他にも吃音の本を読みましたが、先生の温かな世界観に惹かれ、好みだなと感じました。心の奥から力が沸くような気持ちになります。人との違いを尊重できる、そんなキラキラした温かな世界っていいなぁと感じています。今回の研修はとても楽しみにしていたので、お話ができて嬉しかったです。ありがとうございました。


 昨年度、ベーシックコースを受けていましたので、その復習としてコンパクトでとてもよかったです。先生の講義は、分かりやすかったです。
 1番、学びになったのは、デモの2つの例です。同じ話題でも、全然違った展開になって、びっくりしました。聞き方で全く違う感じ方になってしまうのが分かりました。ついつい、自分は普段、分析的に聞いてしまうと感じました。
 しかし、演習では、経験の浅い者同士聞き合うことになり、うまくいっていないことはわかるのですが、どこがどううまくないのか、何をすればよいのかはわからないままでした。
 短い時間でしたので、仕方ないと思いました。前回と比べると、前は経験のある人がグループに一人いらして、時々、有益なフィードバックをくれたり、実践を見せてくれたりしたことが学びになったのだなと感じました。
 傾聴は何もしないことではない、というのですが、やってはいけないことが多すぎて、どう質問していいのか、とても悩みます。相手の思考を促す質問を学びたいです。つい、だんまりになってしまいます。しかし、久しぶりにきちんと聞こうという機会を設けてくださって、自分にとってはとてもよかったです。ありがとうございました。


 今回のショートコースは、1日参加するのが難しい、傾聴の基礎・基本をじっくり体験して学びたいという参加者の皆様の要望を受けて開設しました。初めての方を半数以上お迎えするなか、やや緊張した面持ちで始まりましたが、終わる頃には柔らかな表情になられていたのを見て、リピーターの方々の存在も感じ取ることができとてもありがたいと思いました。ベーシックスでの解説とはまた異なり、傾聴の基礎基本からのいくつかの観点を知り、まずは、自分の癖を知るきっかけとするコースなのですが、参加者さまからのご質問をうけることで深められた内容もあったように思います。
本セミナーは、デモンストレーションを観察者として体感できるという大きな特徴があります。毎回打ち合わせなしの、真剣に向き合う時間、リアルな面談場面とはいえ、今回は自分が抱えている悩みを話すというよりも、自分の態度や姿勢の在り方について気になったことのエピソードについて語り始めましたが、終わってみれば、デモ1とデモ2の聴き手の違いによって私自身の中に起こる価値観というか思考の深まりの違いを感じ取るものになりました。
 デモ1では聴き手の語りや提案は正論かもしれませんが、自分の感情がとてもかき乱される感じもあり、そのずれを何度か表情やことばで伝えようともしたのですが、最後まで聴いてもらえている感じがありませんでした。しかも、自分が気になった態度は、単に「おせっかいだったのか」という自分を責めるような感情にもなり、とてもしんどくなりました。分析や整理をしながら聴くというのは専門家として必要なことではありますが、それが全面的に出てくると、分析されたこと、整理されていることに回答していくのに精一杯であり、向き合おうとするとしんどくなるという繰り返しだったのでこういう聴き手にならないように本当に気をつけたいと思いました。
 一方、デモ2では聴き手にあたかも同じ光景をご一緒にみていただいているような、私の気持ちや思考をご一緒に探っていただくなかで、さらに浮かんでくるより細やかな光景が自分のなかにも浮かんできて、同じ登場人物なのに、デモ1のときよりも、ずっとその方々に対する肯定的な思いに変化していき、その方々の関係性を再度見つめ直すきっかけにもなり、自分に向けては「寛容」というキーワードが出てきました。寛容という視点をもちながら、どういう伝え方がよかったのか、どうふるまえばよかったのか再度見つめ直す機会をもらうことができました。デモ2がおわった後はなんとなくあたたかな気持ちがじんわりと出てきました。それゆえ、自分の聴き手としての力量をさらに深めたい、こういう聴き方ができるように努力したいと心から思いました。
 演習では初めての方とのペアでしたが、ご自身のことを俯瞰的にみることができる方でご自身ともかなり対話を重ねてこられた方なのだろうと感じ取ることができました。私自身もこれまでのセミナーの積み重ねかた光景を浮かべながら聴くようになってきているので、そのままこういうのが浮かんできたんですけどとお伝えすると、びっくりされた表情をされてまさしく…と返してくださいました。セミナーに参加したころはアドバイス志向が強くかなり止めることに苦労しましたのでようやくご一緒にその場にとどまりながら傾聴することができてきたのかなと思いました。
 おそらく、本当に伝えたいことは話の後半から出てくるので少し演習の時間が足りないと思われた参加者もおられたと思います。ただ、ショートコースは、自分の癖に注意しながら基本ができているか自分に問うコースでもありますので、ベーシックスコースにも参加されると、演習時間ももう少し長くなりますので、自分の心の変容も感じながら聴き手とだけでなく、自分の気持ちにもコミットできるかと思います。是非その時間も味わっていただけると嬉しいです。次回のベーシックスコースは「傾聴の癖の背景を探る」ですので、自己を知る、自己理解にもつながっていくかと思います。また、皆様にお会いできますことを楽しみにしています。


 今回、ショートコースということで、どのような形なのかとても楽しみにしていました。そして今回受講してみて、ショートの中にも大切な要素がギュッと詰め込まれていて、まるでフルコースのお料理のおいしい具がしっかりと凝縮されたパイをいただいたような、そんな気持ちでした。いろいろな味が味わえて、しかもまとまっているという印象で、とても充実した素晴らしい時間でした。
 3回目にはなりますが、回数を重ねるごとに自分にはできていないこと、まだまだだなあと感じることばかりです。いつものことですが、傾聴したあとに、話し手さんに確認やお返しの言葉を返すときの表現や聞き方について、いつも迷ったり、考えさせられたりします。話し手さんの意図を確かめるための問い返しが、自分の価値観が混ざったような聞き返しをしてしまわないように気をつけねば、と感じています。その点で、デモのやりとりの例は、とても参考になります。ショートコースに、そのデモンストレーションが丁寧で、しっかりとあり、ペアトークの実践をする時間もしっかりあったりした今回のショートコースはとても勉強になり、充実した時間でした。同じペアになった方が、ご自身の傾聴の癖に関する率直な悩みをお話しくださり、そのお話から自分の癖に関する発見もありました。その方の、私に伝えようとしてくださる姿勢が強く感じられて、とても勉強になりました。
 私は、どうしても相手の思いを遮らないようにと構えるあまり、前に進まないような、あってもなくてもいいような問い返しをしがちです。相手の思いを引き出すような、確認できるような、そんなお返しができず、言葉を考えてもうまく繋げられないところがもどかしいです。次回はアドバンスコースを受講しますので、その苦手部分のスキルアップを目指していきたいです。
貴重な学びをいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


 「自分の傾聴の癖を知る」ことで、「自分の話を聴くことができる」。私は、その視点に惹かれて、このセミナーに参加しました。自分の話を丁寧に聴けるようになることで、調整力を高めて、人生を楽しみたいのだと思います。私は、相手の話に興味がないときや、時間がないときに、相手の話に割り込んでしまいます。アドバイスもしたくなります。「でも」という言葉も、よく使います。
 セミナーでは、デモンストレーションがありました。2通りの聴き方を見ていて、話し手は、相手からアドバイスが欲しいわけではないと、つくづく感じました。自分の思考や行動を振り返り、整理し直すこと。自分の悩みが大事な経験であると受け入れること。その経験を次につなげること。話し手は、それらを相手の力を借りて、あくまで自分で気づきたいのだろうなと思いました。
 私は、いつもそういう風に話を聞けません。しかし、この話は、相手の成長のため、もしくは、自分の成長のために丁寧に聴く必要がある。そう思ったときに、自分の癖を抑えて、話を聴きたいと思いました。
 


ショートコースが始まります。

2025年05月28日 11時53分32秒 | 傾聴セミナー

 皆様、こんにちは。

 新緑の季節、心地よい風と日差しに全身で癒されます。

 いかがお過ごしでしょうか。

 今朝は忘れ物を取りに2回同じところを行ったり来たりしました。2階分の階段の昇り降りもしました。「どうしてくり返すのかなぁ、これって何を伝えようとしているのかなぁ」と自身に問いかけましたが、はっきりとした返答はありません。おかしいなぁ、と思っていると、ふと「運動不足?」という言葉が浮かびあがってきました。そうかぁ、そういえば最近歩いてないなぁ、身体を動かしてあげないと、といった思いになりました。すると、身体をいたわれている自身のこと、身体がじわっとやわらかくなってくるような、とてもいい気持になりました。身体の声を聴こうとしていることが健康維持につながっていることを実感します。

 さて、6月1日日曜日、ショートコースが新たに始まります。3時間ですが、演習もあって、しっかりと傾聴の基本姿勢やルールを身に付けていただくことができます。日頃のご自身の話の聴き方の傾向や癖を発見できるかもしれません。そのあとから、ベーシックスコースで本格的に話の聴き方の学びを深めていただければ嬉しいです。

 楽しみにしています。