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「傾聴」による気づきと学びのセミナー

対人援助と自己援助を考えるセミナー、から「傾聴」による気づきと学びのセミナー、と改名いたしました。

2021年1月24日の「ふり返りシート」から

2021年01月26日 09時03分17秒 | 傾聴セミナー
新春セミナーの記録です。掲載をご承諾されている方の「ふり返りシート」です。

 今回、私事の悩みも丁寧に聞いて下さり、とても良い会でした。そして、あたりまえですが、誰しもが悩みを抱えているということを実感し、悩んでいるのは私だけではないと実感することが出来ました。私は悩むと、どうしても何故自分だけがという考えになりがちですが、誰しもが悩みを抱えています。それに大きいや小さいということは無いのだと思います。こういった話を聴く会になると、心に秘めた悩みを出す事ができます。心に秘めた悩み事をアドバイスではなく、自己に問いながらしっかりと聴いて頂く中で、自身の中でも解決策や“これでいいのだ”という想いが生まれてきました。
 また、今回は前回と日程が近いこともあり、相手の話をお聴きしながら、伝え返しを意識した会でした。前回のことも意識して伝え返しをしていきましたが、上手くいったという部分となかなか上手くいかなかったという部分の2つの部分がありました。ですが、多くの方々とこのセミナーを通して出会い、伝え返しの練習をしてきたからこそ見えてきた課題だと思いました。最初にセミナーを受けた際には、伝え返しもあまり意識すること無く話を聞いていたようにも思います。このように、分からない事が徐々に分かっている、正解が無いかもしれないからこそ、学び続けようと思うきっかけになります。
 今回もお忙しい中、セミナーを開いて下さり、感謝しております。そして、様々な方々に出会い、それぞれに学びの機会を頂けましたことに感謝致します。

・「聴く」のは難しいと思いました。話している人の想いが正しく聴けているのかな、独りよがりの聴き方になっていないかなと不安でしたが、話してくださった方が、こうだったよと後で教えてくださったので勉強になりました。
・自分と向き合うことができました(プラス面もマイナス面も)。話を聴いてもらっているうちに、自分で気づけたことがあり、スッキリしました。緊張がだんだん溶けてきたことも実感できました。
・LINEもしたことがない私が、初めてのzoomに一人で挑戦するのはとてもハードルが高いことだったのですが、優しく助けていただいて何とかやり遂げることができ、感謝と感動の気持ちでいっぱいです!! ありがとうございました。
・接続テストが2回あって、助かりました。
・前日まで、そして当日も、優しくさりげなく支援していただくことのありがたさと大切さを実感しました。目の前にいる子ども達や職場で、この学びを真似します♡

・傾聴の難しさと楽しさを再発見できました。コロナ禍で人と会ったりゆっくり話をしたりできていない中、自分では気がつかないストレスや負荷も溜まっていました。聴いてもらえる安心感、ちょうどいい相づちや聞き返しがあることで自分自身新たな気づきや発見がありました。また、「話し手が聴き手の傾聴力UPに貢献」ということが実際にやることで納得しました。
・自分が話し手の時は、「これから進むべき道」というテーマで話しました。聴き手から「興味」というキーワードが返ってきたことで、自分自身では考えていなかった発見がありました。
・吃音を言い訳にしてきたことがたくさんあり、現在はやらない理由、できない理由に吃音を挙げないことを自分の中で大切にしています。何か立候補したり、挙手したりする場面では積極的に行うようにしていて、それが実践できたことも良かったです。
・なかなかお会いできない人や懐かしい人がたくさんいたので、実際に会って開催できるのも楽しみにしています。オンラインでもグループセッションや休憩のタイミング、資料を含めた事前の準備などたくさん工夫して頂き有難うございました。多くの学びと気づきに感謝です。活力が湧いてきたので明日からの仕事が楽しみです。

 今日はありがとうございました。直接のセミナーを含めて2度目の参加でしたが、今回もとても有意義な時間をいただきました。
 まず率直に感じたことは、相手の話に耳を傾けながら、その情景を思い浮かべる(浮かべ続ける)ということは難しい!ということです
私には、相手の言葉に注目してしまう癖があるようで、感情表現や内容を正確につかむ訓練が必要だと痛感しました。今から始めます。
 以前、私が辛い体験をしたときに、友達が、「話せば楽になるよ。」と言ってくれたことがありますが、なかなか話す気になれなかったことを思い出しました。その理由が、今回のセミナーを通して少しわかったような気がします。“傾聴”という言葉に対して、“聴く”というイメージが大きかったのですが、話をすることにもたくさんエネルギーを使うのですね。自分が相手に話をするときは、自分の気持ちを適切な言葉を使って表現したいと感じました。相手の話を聴く側になるときは、話しをすることにエネルギーを使うということを忘れないで、丁寧に耳を傾けたいです。
 その他にも、たくさんたくさん感じたことがありますが、一旦持ち帰って丁寧に振り返りたいと思います。また参加させていただきたいです。ありがとうございました。

 前回の傾聴セミナーのあとから「伝え返し」を積極的に行うようになっていました。しかし、どの言葉をどのように「伝え返す」のかが分からず、難しく感じていました。今回はそれを理解したいと思って臨みました。傾聴している間、どのように伝え返しをしているのか、話し手はどのように反応するのかを観察していました。そのままの言葉を利用するのか、咀嚼して自分の解釈を入れて返すのか、難しさを感じましたが、それでも少しわかった部分もありました。
 また、今日は傾聴という行為は、話し手は聞き手と話をしているのではなく、話し手本人が自分と対話をすることなのかなと思いました。「伝え返し」は話してが自分の心を鏡で映してみる行為であったり、欲しい言葉に気づくことにつながると思いました。また、今の感じや過去の気持ちを情景で思い浮かべることは話し手が自分の心を客観的にとらえることにつながり、埋没している自分を少し抜け出て、明るいところに出て自分を見つめ直す時間になると感じました。とても深い学びになりました。ありがとうございました。

 傾聴セミナーを開催していただき、ありがとうございました。最近、悩みやしんどさを吐露する友人に対して、傾聴できていないことがありました。そのことを、とても反省し後悔しているところでした。
 今回は、私は若い人たちとのグループで、お二人とも私を聴き手に指名されました。話し手の方が、ご自身のことをお話しされるとき、自分にも、同じような経験や思いがあったことが、つい頭に浮かんできてしまいました。普段の生活では(傾聴の意識が低いとき)、それを口に出してしまうところなのですが、友人の気持ちに寄り添えなかった自分自身の反省もあり、「今、話し手はあなたじゃない、この方だ!」と、(半分自分にあきれながらも)意識を相手に戻し、浮かんでくる自分の思考を鎮めました。と同時に、話し手の「情景」を想像しました。意識的に想像しました。「話の内容ばかりにとらわれないで、心情に寄り添おう。そして、話の内容(話のつづき)に先入観を持たないで聴こう。」ということを、今日は特に意識したくて、私の目標にしていました。お話しされたことの中には、私自身が興味のある内容もあり、つい、(この先はこういう展開になるのかな、この人はこんな話をするんじゃないか)といったことを、つい想像してしまいそうにもなったのですが、そのときも、自分で瞬時に気づき、その意識を消して、目の前の方の「情景」を想像することに集中しました。ふりかえりで、お二人が「しっかり聴いてもらえた」とお話ししてくださいました。私自身、お二人の思いや、心の動き、そのときの情景を、共有できていると感じることができました。あの友人にも、こんなふうに聴いてあげられたら良かったのに、と思いました。そして、私も、やればできるんだなと思いました。(あつかましいですが)日頃からの練習の大切さをあらためて感じ、特に、相手の方の悩み事や辛い出来事を聴く場面では、意識的にその情景(心の情景)を思い浮かべよう、と強く思いました。
傾聴の敵は、思考だと感じています。ゆっくりうなずく、時々伝え返しをする、深める質問をする、など傾聴の大切な要素はほかにもあるのですが、私は「情景を思いながら聴く」ということを、まずはコンスタントに、もっと自動化できるようになりたいです。
 「同じような経験をしているから分かる。」ということは一般的には、言われることです。けれど、今回のように、自分に同じような経験があったことを一切話さなくても、相手は「聴いてもらえた」と感じることができること。逆に、「同じような経験が自分にもあったなあ。」などと頭の中で考えているときは、「聴けていない」ということにほかならないと気づきました。自分の意識の向かう方向を、どれだけ切り替え、どれだけコントロールできるのか。そのことに、傾聴の可能性の大きさを、あらためて感じました。これまで何度も受講し、知っていたことではあるのですが、今回のグループで聴き手をさせていただいたことで、深く自分の心に落ちました。
私の話を聴いてもらったときも同様に、心の一体感というか、包まれるものを感じました。
 話し手との立場や状況の違いを感じるとき、「あ、自分には分からないことだ」と、状況把握に躍起になったり、逆に分かろうとすることを諦めたりする、あるいは、相手から自分はどんなふうに見えているのかを考え立ちふるまう、というのは、心の入り口にも立てていないということを肝に銘じ、これからの日々をすごしていきたいと思います。
 数ヶ月後から、心に傷を負っている子ども達と接する仕事に就く予定です。傾聴セミナーの経験を役立てることができたらと思います。ありがとうございました。

 1月24日のセミナーでは、本当に「学び、気付かされる」ことが多く、忘れられない一日となりました。
 翌日、余韻が消えないままに出勤し、いつものようにベッドサイドに出向きました。するといつも穏やかな笑顔を見せている方が元気がないのです。理由を尋ねると、「点滴を打つのが怖いのです。後遺症がどれくらい出るのか・・・。」とのこと。「今まで3日間打ちました。あと3日間なのですが勇気が出ないです。これ以上続けるべきか、昨日一日中、ずっと悩んでいました。」と今にも涙がこぼれそうな様子で言われました。セミナーで学ぶ以前の私でしたら、『半分済んだのです。あと3日間!あと半分で終わりますよ!』と励ましていたと思います。でもこの時は自分から口を挟むことのないように、「そうですか・・・勇気が出ないのですね。」「後遺症・・・」「怖いのですね・・・」と必要最低限の反応を示しながら、ずっとお話を聴き続けました。するとその方が『今もまだ悩んでいます。この先数年で体が弱っていくと聞いています。「どうせ点滴を打つなら元気なうちに打った方が良いよ。体の負担も少ないし」とも言われています。それは理解出来るのです。でも副作用が怖くて・・・。どうしたら良いんでしょう。打つか打たないかは自分で決めなければいけないのですが、でも私には荷が重くて・・・。』と言われました。そして続けてこう言われました。「この苦しみは当事者でないと解らないと思います・・・本当に怖い・・・」と。涙をポロポロ流してそれをふき取ることもなく話してくれました。
 胸にずしりと重く乗りかかる言葉でした。“痛みや苦しみは当事者でないと解らない” いつも自分に言い聞かせていた言葉です。いまこそ寄り添わないと。ずっと考えながらこの方の話を聞いていました。どうする事が最も良いのだろう。点滴を打つことを薦める?打つのも止めるのも自分の考えで良いのだということを改めて伝える?打つことのメリットを説明する?止めても良いよと言う?いろいろな選択枝がよぎりました。でもこのセミナーで学んだことを活かさねばと思い、アドバイスは絶対にしないように心がけました。
「なぜ後遺症が怖いと思うのですか?」という聞き返しに「副作用が辛いんです。辛いというのはどう出るかが解らないから。体が起き上がれないほど苦しかったらどうしよう・・・。」それからしばらく「間」がありました。ぐっと我慢の時間でした。するとまた話し始めて下さいました。「本当に怖い・・・でもひょっとしたら点滴を打てば体が弱っていくというのもうんと軽減するかもしれないですね。これはやってみないとわからないことですよね。やっぱり打った方がいいのかな。とても怖い・・・だけどやるなら今ですよね・・・やっぱり打つことにします!」と仰いました。でも言った瞬間に声を上げて大粒の涙を流されました。言ってはみたものの、怖さはそのままだったのでしょう。しかし結論が出たすぐ後に、様子を伺いに来られた師長さんに向かってこの方は「この人(筆者のこと)がいてくれたから点滴を打ってみようと思うことができました。お願いします!」とはっきりと仰ってくださいました。
 この方の心の支えにほんの少しなれた気がして、その日はずっと胸が一杯でした。「傾聴により話し手が聞き手を成長させる」というのを実感出来た瞬間でした。明日も会いに行こうと思います。


この後も、「ふり返りシート」が届き次第、掲載を増やしていきますね。








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