ノア家のお家事情

バルダー鯖のノア一家の平凡な毎日を綴った日記ですよ~♪
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Uのいない夏 3

2005年08月13日 03時09分41秒 | 珍しくマヂ話
自分「先輩…こんな自分にも…なんか彼女ができちゃいました…」
U先輩「おぉ、そりゃーおめでてーじゃねーかよ。全力で面倒を見てやるんだぞ…」
自分「ハイ!」 なぜか自分はU先輩に改まって彼女ができたことの報告をしていた…


自分も2年生になり、U先輩も進級して両者ともに忙しい日々を送っていた。

でも、なんかU先輩が少しずつ痩せこけていくような気がした…



ちょっと食い違いがあり、U先輩との仲が悪くなってしまっていた。試験期間ということで自分も必死に勉強していた。

そんなさなか、U先輩がなんと入院したという知らせが耳に入った。

でも、自分はお見舞いにいくことはしなかった。勉強が忙しいというわけではなく…片意地を張ってしまっていたのだ。

今でもその決断を後悔している…


時が経ってもU先輩の容態はよくなることはなかった。

さらに追い討ちをかけるかのように
兄「おいトコロン。U先輩…ホントにやばいらしいぞ」


自分「え?…だ、大丈夫だよw今の薬学は万能なんだぞぅw」無知ゆえの安易な発言以外他ならない…

兄はU先輩の入院先を知っていてお見舞いに行ったらしい。
そこで全身チューブだらけの状態でもU先輩は
「おい、トコロンの方は試験、大丈夫なのか?」と、心配をしてくれたそうだ…

でも結局…自分はその期待に応えることができなかった…自分はなんてアホなんだよ…


本試験も再試験も終わり春休みに入り、帰省してきた高校時代の友達と遊んでいたときであった…
「おい…何してるんだよ…さっき…U先輩が…お亡くなりになったんだぞ…」


う、嘘だろ兄貴…なぁ…嘘だよな?ハハ、ハハハハハ…
自分はワケがわからなくなった…

そして自分はその足で急いで家に戻り、喪服はもっていなかったので成人式でも着たスーツを着て通夜に自転車で向かった…


それが今年の桜もまだ咲かないころの春のお話…

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