いまが大切なのは
歴史を貫くあらゆる痛みに
いまが
決して手のとどかぬところにあるからだ
もしも
歴史を都合良く偽れば
見落とされた痛みに囚われ
あなたの手から
いまは
するりと零れおち
囚われの牢獄に
閉じ込められてしまうだろう
君は知らない
君の部屋の窓から灯りがもれる
それを見るだけで
生きる勇気が湧いて来る
明日も生きて行けるだろうと
心強く励まされる
そんな人間がいることを
君の言葉は いつもなんとなく
君自身の言葉ではない
そんな気がしてた
君が抱えてる 君の苦しみは
やり場のない 悲しみや怒りは
君がどれほど用心深く わたしを騙そうとしていても
わたしの心を悲しくした
でも
君がくれた 悲しみや苦しみは
私の中に ほんとうの生きる力も作った
私は君に 心から感謝してる
すべてを ここからはじめたい
君やわたしや 縁したすべての命のために
心からその幸せと 癒しを祈りつつ
目の前の道を 歩き出そうと思う
たいせつな人はたくさんいて
あれもしてあげたい
こうもしてあげたい
自分にだって
いろんな経験させてあげたい
でも思うように心と身体がうごかないことを
辛く情けなく思うときがある
プロ意識を持っていて
プライドが高ければなおさら傷つく
そんな時
充電期間が人には必要
スマホだって
パソコンだって
人ならもっと
新しいバージョンに生まれ変わるとき
相当な充電期間がいるんだよね
きっとみんなそうでしょ
美しく咲き誇る花たちだって
光の中をはばたく蝶だって
長い冬の期間があって
のたうちまわる
芋虫の期間があって
それは死ぬか生きるかの切実な思いを
くぐり抜けた先のことでしょう
そうしていつかその人なりの
最高のバージョンで
与えられた生命を表現する
命の素晴らしさって
そのシステムの全体のことかもしれない
美しいばかりではないけれど
かけがいのない命の営み
ちゃんと見て歩いてゆきたい
いいときも
ダメなときも
自分にエネルギーが少ない時
人は他人のダメなところを包容できるほどには
やさしくはなれない
充電が許されない
そういう状況にある人もなかにはいる
老いてくれば
充電自体がなかなかうまく行かない
それで済む場合もあるけど
社会の中で生きるということは
それでは済まなくなる場合もある
人は一人では生きていないから
相談して
工夫して
許しあい
認め合い
そんな心の豊かさを第一に
変化の状況を乗り越えて行きたいものだ