2025年問題解決への一歩

深刻な人材不足を医療のIT化で解消!?

医療業界のIT化で成し遂げられていること

2021-12-24 06:01:17 | 医療

団塊の世代が2025年に後期高齢者になることを見越して、業務の効率化や人材不足を解消するため、医療業界のIT化が進んでいます。

医療のIT化で目につきやすいのが、電子カルテの導入でしょう。
診察室に入ると、医師は患者の話を聞きながら画面のほうを向いて診療の内容を入力している場面は日常の光景となりました。
電子カルテが導入されたことでヒューマンエラーや会計までの待ち時間が減り、患者が院内で滞在する時間を短くできるメリットがあります。

医療業界のIT化で可能になっているのが、遠隔診療です。
今ではタブレットやスマートフォンを用いて鮮明な画像を簡単に送ることができます。
そのため、医師が出向くことなく患者を問診することが可能になりました。
このことで恩恵を受けられるのは、医療人材が不足しているといわれる過疎化地域です。
医師や医療スタッフは都市部に集中する傾向にあり地域によっては遠方から医師や看護師を派遣してもらうため、交通費など多額な費用をかけている場所もあるので遠隔診療がこれまで以上に普及すれば都市部との医療格差が解消される可能性があります。

医療のIT化で進歩しているのが、画像診断です。
精度の高い画像診断を行うためには、経験が必要とされていましたが、今では人工知能が熟練した医師の診断内容を学習し、人の目では判読できない病変を早期に発見できるまでになりました。
このことにより手術が必要かどうかを見極め、個人の症状に合わせた治療が受けられるようになっています。

医療従事者にとっても患者にとっても、より便利になっていくことに間違いはありませんが、使用する側がIT化する目的をしっかりと理解しなければ導入されてもあまり意味がありません。
そうならないよう、医療従事者は医療業界のIT化について詳細が載っているサイト【 http://iryo-it.com 】などに目を通しておく必要があると言えるのです。