徳島商工会議所青年部 Official Blog 藍風

徳島商工会議所青年部
徳島市南末広町5番8-8号
徳島経済産業会館(KIZUNAプラザ)1階

研修委員長報告 新町西地区市街地再開発事業の勉強会

2007年11月30日 | 平成19.20年度報告.会長 梯  学
徳島商工会議所青年部会員各位様へ
徳島商工会議所青年部
研修委員会
委員長 高橋良典

レポート作成者
研修委員会
副委員長 元木秀章

11/22(木)に新町西地区市街地再開発事業の勉強会を開催したところ、他の委員会も含め、計38人もの多くの方にご出席をいただき、予定の時間をはるかにオーバーするほどの中身の濃い勉強会となりました。ご参加された皆さまには、夜遅くまで熱心なご討議をありがとうございました。内容につきましては、元木秀章副委員長の進行の下、まず本件の事業概要等のレクチャーを約40分程度受けた後、質疑応答が約90分程度といったものでした。今回の勉強会には、徳島市より担当の開発課長、文化振興課長を含め計6名の方にお越しいただき、再開発事業の素案や今後のスケジュール、また併設予定である音楽・芸術ホールの規模や機能などについての説明を受けました。はじめは形式的な内容が多くやや堅苦しかったのですが、質疑応答の時間になると活発に質問や意見が飛び交い、気づくとあっという間に9時を回っておりました。。。

●市街地再開発事業【概要】
名称:新町西地区第一種市街地再開発事業
位置:西船場1丁目、新町橋1丁目及び二丁目、西新町1丁目ならびに西大工町1丁目の各一部
面積:約1.4ha(新町チェーン[八百秀さん]~香川銀行徳島支店の区画)
施設:施設棟、住宅棟、駐車場棟の3棟からなる複合施設
施設棟・・・施設棟1階=食料品、最寄り品を中心にとした物販・飲食等専門店→いわゆるスーパー
施設棟2~6階=音楽・芸術ホール(でも高さはマンションの14~5階に相当)→大ホール(1200席)小ホール(200席)+付随施設、市民活動室等
住宅棟・・・住宅棟1階・2階=現在の商業者の代替店舗(権利者用店舗)住宅棟3~22階=マンション約140戸→うち20戸は権利者用、差引き120戸分譲)
駐車場棟・・・5階建て自走式駐車場(約210台)+駐輪場(約200台)事業主体:独立行政法人 都市再生機構

●質疑応答(順不同-これがすべてではありません)
①1200席のホールでは、興行を行うにしても席数が少なく採算に合わず、メジャーといわれるアーチストは公演を行わないのでは?
→A.ホールの規模、座席数については従来より意見が分かれている。老朽化した文化センターの代替施設として、市民にとっての使い勝手のよさを重視したほか、既施設でのこれまでの集客数を勘案し1200席とした。

②住宅棟22階建てとなると、市が決めている条例を違反しているのでは?
→A.当該地域での再開発事業については除外されている。

③事業費はいくらで、その内の市の負担はいくらで、その内の借り入れはいくらですか?
→A.総事業費:186億円
⇒音楽・芸術ホール98億円(徳島市が86億円で取得)
⇒マンション売却27億円(120戸・民間)
⇒補助金55億円(国・県、うち徳島市19億円負担)
⇒公共施設管理者負担金6億円(徳島市6億円負担)
→A.徳島市の負担総額:111億円(86+19+6)
→A.調達:積立金15億、借入67億、一般会計29億

④駐車場はどのように考えているのか?
→A.基本的にマンションの住人のための駐車場

⑤旧動物園跡地からの場所変更の理由は?
→A.交通の便がよく、ホールへのアクセスは西新町の方が優れている。また民間も含めて周辺に駐車場が既にある。西新町再開発事業との一体化で経費も削減できる。

⑥現在の文化センターはどうするのか?
→A.ホールは2つ持てないので取り壊すことになる。土地の再利用は今後検討する。また、旧動物園跡地についても、売却も含めた有効利用を今後検討していく。

⑦広域的に市民を惹きつける施設としては、商業施設が物足りないのではないか?食品スーパーは地元住民向けであるし、音楽ホールだけでにぎわいが取り戻せるのか?
→A.大規模な商業施設を誘致するのは困難。商業床の需要はそれほどないのではないか。また、映画館等の併設も北島のシネコンとの競合で誘致は困難。

⑧市民から再度意見集約(アンケート等)しないのか?ホールの規模は市民の意思を反映していないのでは?
→A.以前にアンケート調査を実施しており、今回ホール予定地が変更なったからといって再度実施しない。時間的にも、また費用的にも余裕ない。

⑨経済センターも一緒に再開発事業に入れられないのか?今回の計画を1~2年先延ばしにできないか?
→A.長年かけて検討してきた今回の再開発事業が、地権者の同意を得てようやく決まりつつある中で、もはやこれ以上の時間はかけられない。

⑩今後のスケジュールはどうなっているのか?
→A.公聴会、計画案の公告・縦覧等の手続きを経て、2008.3.31までに「都市計画決定」の見込み。2008~09年度にかけて基本設計と実施設計をまとめ、2010年度の着工、2012年度の完成を目指す。

梯会長もおっしゃっておられますが、今回の計画については賛否両論、いろんな意見があるでしょうし、現に、勉強会終了後の懇親会でも、この話題で大いに盛り上がりました。みなさんの関心度は相当高まってきているように感じます。ただ、現時点ではまだまだ意見集約をする段階ではありませんので、当研修委員会ではこのテーマをもっと深く掘り下げて、より良い「再開発事業」の実現に向け活動してまいりたいと思います。

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