先日の麻生首相の所信表明演説。
客観的に見ても、山積している問題を具体的に解決する姿勢はまったく見えません。
また「与野党諸君」というこの表現は、
「上から目線」の権力を握った「独裁者」のように感じました。
安倍さんだって福田さんだって(まぁ、ろくなモンじゃなかったけど)、
「与野党の皆様」という言い方でした。
協力姿勢を打ち出した福田さんと打って変わって、
麻生首相は敵対心むき出しの対決姿勢です。
今の政治は、自民独裁が続いた弊害で、
官僚政治と言っても過言ではありません。
「国際貢献」と銘打った給油活動も、
アメリカへのごまスリとしか見えません。
漁船も見つけられずに衝突し、
国籍不明の潜水艦にも簡単に逃げられるイージス艦。
肝心の時に何にも役に立たない自衛隊なんか必要なんでしょうか?
自衛隊は救助活動に特化したほうがいいのでは・・?
「ドクターヘリ」を新たに創設するよりも、
自衛隊で待機している隊員を使って、ヘリも自衛隊のものを使う。
おそらく最新鋭の救命器具を搭載しているはずです。
それなのに公明党は、
「ドクターヘリはわが党が実現した!」と胸を張っています。
確かにいいことなのでしょうが、じゃぁ、自衛隊は何をやっているのか?
利権を貪り、元次官が逮捕される体たらくです。
あとは省庁の無駄遣いは周知のこと。
独立行政法人へ流れる15兆円もの税金。
そして役人の天下り専用機関となって、
そのカネは彼らの給料と退職金として振る舞われている・・。
道路を造るために10年で59兆円もかける予定ですが、
今以上に自然破壊を進めて何も感じない道路族。
こんなことにわれわれの税金が湯水の如く使われています。
近く行われる総選挙。
民主党にも叩かれる材料はあるかもしれませんが、
少なくとも、官僚政治からの脱却の可能性は見出せるはずです。
与野党とも批判される材料なんていくらでもあるでしょう。
そうではなくて、小泉構造改革によって加速した地方切り捨て、弱者切捨てを、
「ぶっ壊す」には政権交代が必要です。
今は「戦争ごっこ」をしている場合ではありませんからね。