ちいちゃんが4年になって突然「スポ少をやりたい!バレーボールをしたい!

」
と言い出し、私としてはこの子がこんなふうに自分からスポーツをしたくなるなんて思ってもみなかったので
「学校終わってから練習あるし、土日も練習に行くんだよ!

」
「バレーボールってどんなスポーツか知ってる?かなりハードだよ!

」
ちいちゃんにほんとにできるの・・??

(本音)という思いだったのだが・・・・
学校の休み時間に友達とバレーをして遊んでいてとても楽しかったようだ。
そして、バレーに興味をもちはじめていたのだ。
本当にちゃんとできるのか不安だったが、いつも習い事は自分の意思で決め、今まだどれ一つやめたい!!などとは言ったことはないちいちゃん。
きっとこのバレーも自分なりに考えた結果だと思ったので、
「ちいちゃんが頑張れると思うならやったらいいよ!

とスポ少に足を踏み入れたのであった。
それから、数ケ月、ちいちゃんは楽しさと厳しさの中に入って、頑張っていた。

私も送迎、試合の当番・・・など今までなかった仕事が増え、保護者の方との付き合いも深くなりつつあった。
でも・・・・時々、気になっていた。
ちいちゃんの練習前のお腹が痛い訴え、練習中のクラクラする様子。
「今日は気持ちが悪いから行きたくない・・

」
楽しそうな様子も見えつつ、つらそうな悲しそうな顔を見せるちいちゃんが妙に私の心を痛めていた。
周りからも「ちいちゃん、バレー始めたんだって!すごいねえ!!」
「根性あるなあ・・」
そんな言葉も彼女にとってはきついプレシアだったかもしれない・・・・
はじめて「逃げだしたい!!」と思っているのかもしれない・・・・
「ちいちゃん、本当はバレーつらいんじゃないの?」
「楽しくないんじゃないの?」
ちいちゃんは号泣した


「楽しくない。時々おもしろいけど、ほとんど苦しいばかり。お休みもいつも練習でどこにも遊びにいけない。もっと遊びたい。やめたい・・

」
やっぱそうだったんだ。やっぱりつらかったんだ。
「ママはちいちゃんが楽しそうにしていてもわかっていたよ!つらいんだろうなって。でもね、スポーツっていうのはみんな最初はそうなんだよ。はじめから上手くできないし、球拾いばっかでつまらないし、上下関係はあるし・・・それを超えると楽しさがみえてくるよ。どんなことでもそうだよ!」
今の彼女には私がこう話をしても気がつかないしわからないかもしれない。
体に異常がでるくらいつらい状況を訴えてる。
本当はどうすべきか??
だいだいどんなことでも自分からやりたいと言ったことに弱音をはいたことはなかった。
私は親としてどう受け止めたらいいのか?
「ママにやめたいと言ったら、おこられると思って言えなかった。楽しいと言っていた。」
そう言われてた時、ちいちゃんなりの葛藤があるんだと思った。
そして、この子はこういう時イヤとはいえない、自分の気持ちを偽って答えるんだということが分かった。
そう、きっと練習中も監督や仲間ですら、彼女の気持ちに気がつかないと思う。
つづく・・・