まずは良い知らせ。
全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が6月12日開催の群馬CSCロードレース6月のレーサーリストを更新した。
先日、JBCFはJプロツアーカテゴリにおいて「セレクションレース制度」を導入したことを発表。
本年度JBCF非加盟選手に対して、2022年JPTライダーステイタスを取得するチャンスを提供すると同時に、コロナ禍によりレース機会が減少しているJBCF非加盟選手にも、可能な限り実戦の場を提供することを目的とした、所属チームに関わらず参加可能な新たな制度です。年間ランキング対象外のオープン参加となりますが、今期のJPT登録13チームへも、来期選手の選考過程における大きなアピールとなることを期待いたします。
要するに、今年JCLが発足したもののコロナ禍でレースができないのは選手が可愛そうだから、JBCFで出場することを許可したのだ。(JBCFは実に器が大きい。)
現時点で発表されているJBCFのJPTレーススケジュールの中で、このセレクションレース制度を適用しているのはこの6月の群馬CSCロードレースのみ。一体どのような選手がオープンエントリーしているのか、非常に興味を持ちながら発表を待っていたのだが…。
予想を上回るエントリーだったのだ。
チーム名別に並び替えると以下の通り。
いきなりDELKOの岡選手に目が止まる。
DELKOの待遇の悪さに加え、目の手術で使用された薬によってドーピング陽性となり、つい先日まで暫定出場停止処分を受けていた彼が単騎でどのようなレースを魅せてくれるのだろう。是非生で応援したい。
さらに、ドリームシーカーMTBの山本幸平選手、5月にワールドカップMTBへ出場したばかり。東京五輪前の足慣しとしての出場かもしれないが、クロスカントリーの選手がロードにも強いことは定説になりつつある。アップダウンの多い群馬CSCでは尚更。こちらも楽しみだ。
その他、さいたまディレーブ、レバンテフジ静岡、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンはメンバーを3名以上揃えていて、チーム戦略で挑んでくるだろうし、単独出場の氷室選手や阿曽選手、小山選手に至ってはTOJでの活躍は記憶に新しい。そうそう、TOJといえば涙を飲んで出場キャンセルしたシマノレーシングは、その鬱憤を晴らすかのような走りを魅せてくれるはず。
6月12日が楽しみである。
そして悪い知らせもあった。
6月27日に福島の古殿で予定されていたJBCFのレースが中止に。
福島県内の感染状況が連休以降急速に悪化したことや、6月内に古殿町内で開催が予定されていたイベントが全て中止となったことを受け、本日6月2日、開催地である古殿町および大会実行委員会からJBCFに対して中止要請がありました。
公道を使用するサイクルロードレースの場合、自治体の協力なしには開催は不可能なのだ。(群馬CSCは民間のクローズドサーキットであるため、比較的開催ができるのだろう)