【仁川聯合ニュース】韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、仁川地検の特別捜査チームは同船の運航会社、清海鎮海運の実質的なオーナー兪炳彦（ユ?ビョンオン）容疑者の逃亡を助けた容疑で、同容疑者が創設したキリスト教系新興教団の信徒である女を拘束して調べていることが17日、分かった。
女は仁川の永宗島で身柄を確保されたという。兪容疑者の逃亡の組織的な支援を主導した「キム?オムマ（ママ）」と呼ばれるキム?ミョンスク容疑者（59）より上の地位にある人物で、「第2のキム?オムマ」とされる。「オムマ」は教団内で地位の高い女性信徒の呼称。
当初、検察はキム容疑者が教団施設「クムス院」（京畿道安城市）で逃亡資金と潜伏先を用意したほか、逃亡支援グループの配置などを信徒らに指示したとみていた。だが、キム容疑者より地位が高い人物が存在していることが分かり、その人物の行方を追っていた。
検察は女から、兪容疑者と長男デギュン容疑者の逃亡への関与や兪容疑者らの行方などを聴いている。
また、兪容疑者を検挙するためには兪容疑者と信徒間のパイプ役を担うキム容疑者の確保が不可欠とみて、引き続き行方を追っている。検察は11、12の両日、クムス院の家宅捜索を行ったが、キム容疑者を発見できなかった。