ここでフィリピンという国について、私の知る限りの知識、更には現地の教師たちから得た情報を記しておきたい。
まず、日本と同じく、三つの大きな島と、200以上の小さな島によって形成された島国である。言語は英語とタガログ語、1946年にアメリカより独立、人口は約一億、首都はマニラ。マラカニアン宮殿で知られる大統領府には、ドゥテルテ大統領が就いている。ちなみにこの人は、国民の間では大変人気があるそうだ。個人的には
40年以上前ではあるが、この国を訪れたことがある。その時と今の印象はさほど変わりはないように思う。それは他の東南アジア諸国にも言えるように、資源や産業に恵まれておらず、税収が乏しい為、インフラの整備が遅れている印象は否めない。車でざっと街を走っても、直視しがたいほどの貧富の差は未だにそこかしこに見られる。加えて治安の悪さもこの国の大きな問題の一つらしく、警備の為の要員もいたるところで見られる。更には慢性的な交通渋滞。この国では、歩行者などはむしろ邪魔者扱いされる。試しに街角の数少ない横断歩道に立ってみるがいい。下手をすると跳ね飛ばされる危険を覚悟が必要である。彼らは人を見てもスピードを緩めたり、渡り終わるまで待つなどの気はさらさらない。むしろ苛だたしそうに警笛を鳴らしながら、さっさとどけとばかりに吹っ飛んでくる。いやはやなんとも凄まじい。その上、信号など無いに等しい。たまに見つけても左折車(右車線通行)がターンし終わるまで歩行者はわたれない。
フィリピン名物のジープニーは市民にとって最大の移動手段であるらしく、どれも満席の状態。それもそのはずで一回一人7ペソというから、15円くらいか。
街中では市民のみならず犬や猫さえも、厳しい生活を強いられているらしく、彼らも生きるのに健気に頑張っている。
そして今、フィリピン社会は日本よりも韓国が主導権を握っているように見えた。
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