俺の場合はレコード屋にこもると、たちどころに心の安定がもたらされます。
まあ、俺の精神はもともと常に安定してんだけどネ。
Notting Hill付近は昔通った学校もあるので、よく足が向く。
Rough Tradeに行くと、あんなに狭いのに、地下も含めて毎度1時間は籠ります。
学生時代にも京都のSuper Milkとか大阪のTime Bombに行くと、数時間過ごしたもんでした。
そんで、今回の収穫は・・・。
ダン・オーバックは、米ナッシュビルのシンガーソングライター。
これは6月2日に発売された、なんと8年ぶりのソロ2作目。
え、ブラック・キーズのフロントマンとして9回もグラミー獲ってる人の新譜買うの珍しいって?
俺もう、そういうキャラ辞めたのよ。
辞職ってことだね。
総辞職だわ。
オーバックは、このわずか10曲33分の本作を作る為に、200曲も作曲したんだって。
確かに捨て曲無しなんだけど、でも、200曲から厳選したった!っていう気負いは不思議と感じられない。
そこがイイの。
ちょっと明るいヤツ一曲聴いてみてチョ。
Dan Auerbach - Shine On Me
いやー、ドンピシャ過ぎて試聴しながらウ〇コ漏れちゃったぜ。
2010年代のジョージ・ハリソン。
そう呼ぼうよ、みんなで。
顔はアル中にしか見えないけどね。
もう一枚は、6月2日に発売されたベンジャミン・ブッカーの2枚目。
ブッカーはニューオリンズのシンガーソングライター。
なんでラフ・トレードの試聴機の一番いいとこに置いてあるかって言うと。
ブッカーは2014年にラフ・トレード・レーベルからデビューした大型新人なのです。(米国ではATO Records)
そうだなぁ、1曲聴くなら特別ソウルフルなビリーブがいいね。
Benjamin Booker - Believe
やっぱ、恰好いいヤツはビリーブをバリーブって発音するよね。
この間、俺も英語の会議で真似してバリーブって言ってみたけど、え?なに、ポリープ?みたいな反応しか返ってこなくてね。
泣いた、久々に。
さてさて、なんでイギリスに居るのにアメリカのアーティストばっか買ってんのかって?
実はこの2枚、そのまま今週のラフ・トレードのレコメンドなんです(笑)
まんまとお持ち帰りで。
でも、信用してんの、この店。
店員も皆いいヤツだし。
追伸:
土曜日はポートベロ・マーケットに居たんだよ。
ロンドンブリッジの辺に行く予定が、たまたま電車が止まっててね。
気持ちの良い午後だった感じ伝わるでしょ↑
朗らかな陽気で、風もちょうど良くてね。
あそこに居たみんなが、土曜の午後を楽しんでた。
俺も、一人だったんだけど、なんだかワクワクしながら歩いてたんだよね。
だけど、もし電車が動いててバラ・マーケットに行ってたら、全く違う土曜日になってただろうね。
女の子が刺された時、自分がそばに居たら助けられただろうか。
きっと、大したことはできなかっただろうね。
テロってのはどんどん近づいてきてる。
昔から頭のおかしい人が道行く人を刺したりすることって、あるにはあった訳だよね。
でも、今は、あの行為に対してテロっていう名前がついちゃったでしょ。
名前ってのは、思ってるよりもずっとずっと強力なものだ。
一旦あるモノゴトに名前がつくと、その名前が曖昧だったモノゴトの入れ物になって、形をつくってしまうからね。
<熱帯雨林>
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Witness [解説 / 歌詞対訳付き / ボーナストラック追加収録予定 / 国内盤] (RTRADCDJP840) | |
Beat Records / Rough Trade | |
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