今 回はエレガットを紹介致します。Gibson Chet Atkins CE Model 1982年製です。1996年に原宿の楽器店「Melting Pot」で購入。モデル名にある”CE”は”Classic Electric”の頭文字のようです。エレガットの事ですね。
この頃巷ではエレガットが盛んに使われていました。自分も一本欲しいな〜と思いながらもグズグズしていた時、ノーキーさんがライブで同モデルを使用しているのを知り、購入を決意した次第。やはりノーキーさんが決め手。
たまには外に出て、自然光の下で写真を撮ってみました。玄関ドアの前で撮ったのですが、妻がドアを開けてギターをぶっ倒すのではないかとヒヤヒヤものでした。
🌟Gibson Chet Atkins Classic Electric Model
#82642505(1982年製)
ボディーはソリッド構造、重量もありズッシリと重いのですが、厚みはソリッドのエレキとそんなに変わらない。立って演奏するには圧倒的に楽。抱えた時のバランスも良い。しかもハウリングの心配もないときた。実践派のチェット・アトキンスらしいアイデアが詰まったモデルです。
【写真1】正面全体画像:生産開始時のスタイルです。その後ヘッドは先細りになり、ブリッジの形も変わります。ネックは太めで四角っぽいかまぼこ形。初めて弾いた時は、何だか丸太を押さえているような感じでした。ネックなのにズッシリと重みを感じ、いかにもガタイの大きなアメリカ人用といったゴツさを感じました。
【写真2】裏面全体画像:胸に当たる部分にコンターが施されています。立って弾く事を意識したのでしょう。向かって左下の茶色プレートを外し(ネジ4本止め)9Vの乾電池を入れます。
【写真3】ボディーのアップ画像:同じ初期型でもストラップ・ピンに違いが見られます。まず最初にストラップ・ピンが形状の違う物に変えられたようです。次の写真をご覧下さい。
【写真4】生産開始時は菱形の物が取り付けられていました。これが丸形のよく見るピンに変わります。この菱形ピンはストラップの穴に通しにくい!これが変更の理由かも。
【写真5】コントロール部:1ボリューム・1トーンのシンプル構成。チューナーもなければ、高•中•低音の独立調整もない。もちろんハウリング対策ツマミもなし。私はこれでいい!
ブ ログに上げるに当たって、チェット・アトキンス・モデルを調べてみました。かなりのヒット商品だったようです。ギブソン製品のシリアルナンバーの判読法も知る事ができました。何より掲載のギターが生産初年の一本であった事に驚きました。買った時は販売から14年経った単なる中古くらいの認識しかなく、気にも止めていませんでした。
アコースティック・ギターにPUを仕込んだタイプを演奏する時は、ほとんどが椅子に座った格好になります。チェット・アトキンス・モデルは、座っても良し、立っても良し、非常に扱いやすいエレガットです。ノーキーさんはこのギターで「Yesterday」や「オリーブの首飾り(El Bimbo)」をライブで弾いていますね。
【おまけ】ギブソン・シリアルNo.判読法
今回掲載のギターの場合ですが、以下の通り。1977年〜2005年7月製造まではこの表記だったようです。
1982年の264日目(9月21日)にナッシュビル工場で製造された5本目のギターと判ります。
次回もエレガットを紹介しましょう。"Cordoba 55FCE Negra"というギターです。
お楽しみに!