『きなり』気分!

保護犬から家族になった「きなり」と日々の暮らしの物語

空白の1ヶ月半(後半)

2009-04-08 | きなりがやって来た


桜の花びらが散り始めましたね。




そして、青葉が色濃く目立ち始めました。




小さい花もかわいいね、きなりちゃん、、、食べないで




今日は、カメの日向ぼっこも本格的です。




きなりさん、のどが渇いてチロチロとお水を飲んだかと思うと、

おもむろにバチャバチャ、また水の中に。

いやいや、すぐに出て頂きましたが、冷たくて気持ちが良いんでしょう。




水面に反射する太陽の光がキラキラ輝いていました。





さて「空白の1ヶ月半」、昨日の続きの物語です。


**********************************************


時間が経つにつれ、少しずつおもちゃで遊ぶようになりました。

「遊び」って「余裕」なんですね。気持ちに余裕がないと遊べない。

始めは入れられていたのに、自分から好んで自分のベッドに入って休むようになりました。





Dog's Smileさんの所の規定で、お試し滞在は2週間の期限があります。

きなりの一生を楽しく、愛情深く、共に最後まで暮らすことができるか、

十分考えて覚悟を決める期間です。

私たち家族はお見合いの日から、きなりが嫌がることが無ければ

共に暮らしていくつもりでいました。

その意向はDog's Smileさんにお伝えしていましたが、

「正式に譲渡手続きを…」とこちらから連絡するまで、いつ返されるかと

気が気ではなかったと言います。

ちょうど2週間後の3月1日、私たちがDog's Smileさんのお宅を訪ね正式に譲渡手続きは完了しました。






きなりは、喜びの表現が激しいし、遊び方も激しいけど、

それはまだ子犬みたいに元気いっぱいの証拠。

吠える声をあまり聞くことが無いし、トイレも1度も失敗したことが無い。

リードを長~く延ばして公園を散歩しても、他の人に迷惑をかけることもほとんどしない。

母の友達の家にお邪魔しても、いたずらしたり困らせたりすることが無くて

感心されちゃいましたしね。






ホントにいい子だよ、君は。

傘とか長い棒を見るとすごく怖がるから、

昔、君の身に何か危険なことがあった恐怖が、君の記憶に残っているのかもしれないね。

でももう怖がることはないよ、君は大切に守られているから。



きなりが他のワンコと一緒に遊ぶ姿が、母は大好きです。

ドッグランも4回目で、少し慣れてきました。

大きいラブちゃんに迫られて、始めはタジタジしていましたが、そのうち本領発揮です。

百聞は一見にしかず、動画でどうぞ!




そしてきなりは現在、

ご飯とお散歩と遊びと家族を(家族は最後かい???)こよなく愛して暮らしています。


**********************************************


【お散歩友達】



今日はラブちゃんともいい感じでご挨拶でした。

本当は思いっきり走り回って遊びたいんだけどネ。










空白の1ヶ月半

2009-04-07 | きなりがやって来た


定点観測してるつもりはないんですが、またここの映像からです。

今日は、シートも留守番カラスもいませんね!



お天気もさることながら、気温もすっかり春になり、歩いていると暑いくらい。

きなりさんの口元から チロチロと赤い舌がのぞくようになりました。




さて、昨日のお約束通り「空白の1ヶ月半」の物語です。


********************************************

なちゅまるさんが玄関を出て行ってしまった時、

後追いしようとするきなりを抑えるために抱きかかえると、

「キュィ~ン キュィ~ン」と何とも悲しそうな声で泣きました。

そりゃそうですよね。

なちゅまるさんのうちでようやく安心して楽しく暮らしていけると思っていたのに、

またそこから引き離されてしまったんですから。

「ごめんね、きなちゃん。今度こそずっとここで一緒に楽しく暮らそうね。」



翌日のDog's Smileさん宛のメールから抜粋

《皆さんが帰られてから元気の無いきなりちゃんでしたが、ご飯の用意をし始めると俄然テンションが上がり、

"おすわり"も一瞬のこと、"待て"は受け入れられず、何度か繰り返しましたが、

今日のところは彼女もいろいろ大変だったから・・・と、こちらが受け入れてご飯に。

私たちのご飯の時はゲージに入ってもらいましたが、その方が諦めがついて落ち着く様子でした。

寝る前にもう一度お外でおしっこ。

皆で寝転んでテレビを見ているときなりちゃんも一緒にコロンと寝転んで、

そのままスヤスヤ寝てしまいました。余ほど疲れていたのかしら・・・。


まだまだおもちゃになんぞ興味を示してくれ無いきなりちゃんですが、

さっきようやく"ルー"の鼻を噛み砕き噛み千切りました。なんか変な喜び方ですが・・・。》




翌朝一番に下りて行った母に、大歓迎の舞のご披露。

嬉しくて嬉しくて、転げまわって、噛んで舐めて、こすりつけて。。。

スゴイ!はっ激しい!母十分驚きました。



平日でしたから、みんなはお出かけです。

「ワンコと一緒生活ビギナーの母ときなり」です。

どことなくぎこちない空気。

とりあえずどこにでもついて来るきなり。

「きなちゃ~ん」と声をかけ、おもちゃを取り出して誘ってみる母。

興味を示さないきなり。

がっくし、落ち込む母。

そしてメールにあるように、ぬいぐるみの鼻をかみ砕いたと言って喜ぶ母。(変!)



散歩から帰って来て、足を洗うのに大奮闘。

洗面台の上に乗ってくれれば洗いやすいわ、と思ったのに、乗せたとたん飛び降りようとするし。

それじゃあお風呂場で、と連れて行くと飛び出していくわ蓋の上まで駆け回るわ。

もしかして、これがずっと続くの?心配の余り、Dog's Smileさんとなちゅまるさんに

「どうしてらっしゃいますか?」って相談しちゃいました。

すぐにビギナーの母に「しっかり!」と励ましのお返事頂きました。

このことで、ビギナーの母にもどっしり構える覚悟ができました。



当時の写真を今見ると、どことなく虚ろな表情に見えます。

しばらくの間、母が動くとずっと後をついて歩いたり、

一人でお留守番になると、ごみ箱からティシューを引っ張り出して噛み千切ったりしていました。

慣れるまで本当に不安だったんでしょうね。



*********************************************

物語はもう少し続きます。それは、また明日。



・・・今日の散歩の帰り、もうすぐそこがお家という所で突然、突然

ストライキですよストライキ



もっと、どこかへ行きたいっていうの?今日は2時間近く歩いてきたんだよ!

も~~きなり~~~強制退去








きなりがやって来た!

2009-03-30 | きなりがやって来た


うちの超ワンコ好き娘がどれ程のワンコ好きかと言うと、小学校への通学路にいるおうちワンコとみんな友達になっちゃうくらい。それで小さい時から、「ワンコが飼いたい!」「ワンコが飼いたい!」って言っていたわけだけど、そこは「ハイそうですか」と簡単に了解するわけにもいかず。
去年の春中学生になって、ようやく自分のことは自分でできるようになってきたかな(???)っていうんで「それじゃあ」ということになったわけです。
「ペットショップで買う気はないし」というお父さんの言葉で「なるほど!」と、ネットで里親募集を検索し始めました。



「子供が生まれたのでもらって下さい」っていう子がいるだろう、くらいの気持ちで検索を始めたら、迷子犬とか捨てられた子とか、繁殖のためだけの劣悪な環境からレスキューされてきた子とか。かわいい!かわいい!の華やかな雰囲気のペット産業の裏にこんな世界があったとは全く知りませんでした。

いつでも里親募集中の中にいたのがきなりです。
昨年の9月某日奈良県某所の警察に放浪中を捕獲され、個人で保護活動しているDog's Smileさんに保護されました。個人宅で他にもたくさんの保護犬と生活をされているので限界もあって、きなりはなちゅまるさん宅で預かられることになったのです。
なちゅまるさんのブログを通して、きなりの存在は我が家の日常の中にずんずん浸透していきました。Dog's Smileさんにメールを送り、お見合いをしてお試し滞在を経て正式譲渡。

そんなこんなで、我が家にきなりはやって来たのです。

って、いきなりだれてますけど…。
そして、そんなこんなでひと月半。我が家のきなりストーリーはどんどん更新中。


【今日のお散歩友達】

お名前聞き忘れちゃいました。
嫌がられてるみたいに見えます?きなりさんの名誉のために申し上げますが、結構彼も積極的で、まあ気が合うっていうんでしょうか、小さい子なのでいつもは激しいきなりさんも穏やかにご挨拶してました。「今後ともよろしく!」です。