きなりさんとおかあさんとの散歩、出来るだけ、公園の山を登ります。
「きなちゃん、今日は山に行こうか!?」と言うと、
ちゃんと曲るとこを曲って、トットコ階段を上がります。
山道は、鳥が鳴いていたり花が咲いていたりで、それはそれは気持が良いところ
山道でも、きなりさんは探究心が旺盛です。
探し物は何でしょうか…
最近のきなりさんは、トカゲ追いを楽しんでいます。
カサカサと音がする方へ突進して、逃げ惑うトカゲを追いかけ、
ついには逃げられるのが、お決まりのパターンです。
片や最近のおかあさんのお気に入りの風景は、山の降り口です
山を降りる坂道をきなりさんは知っていて(そう見える)、
そこまで来ると「やっぱり降りますか?」とばかり、足取りが重くなります。
毎回です。
おかあさんはけっこうな怖がりなので、きなりさんが挙動不審な態度をすると、
「その態度には、どういう意味があるの
?」と、心中穏やかではありません。
(だって、動物っていろんなものが見えるって言うでしょ?
)
それでも、表面上は何事もなさ気に「きなちゃん、行くよ!」とか言ってるわけです
それは、一旦自分の中にある“怖い”の出口を少しでも開けてしまうと、
怒涛の如くにその“怖い”に飲み込まれてしまうからです。
おかあさんだとて、山をそれなりに堪能してはいるのです。
ですが、日本人が普通に持っている見えないものを怖れたり敬ったりするする気持が、
この場合、拡大した“怖れ”となっておかあさんを取り巻くわけです。
時々、鳥肌が立ちそうな気がするのがまた怖い
そんな時、向こうの方に池が見えてくると、
おかあさんは、安堵感と解放感に満たされるわけです。
この景色は、おかあさんにとっては何とも言えない特別な景色なわけです
=お願い=
決して怖いコメントはなさらないように、切にお願い致します