復路5日目、「人新生の時代」に!
ネパールの山の人々の素晴らしさは『人力で、自分の力で』生活していることである。(ネパールでも都会の人々は違う。)。まず、道を見て頂きたい。平に切った石で舗装してあるが、全て人力で舗装した。荷は、人力や家畜で運ぶ。化石燃料は使わない。今、『人の生活が、地球環境に大きな影響を与え、地質学的な変化をもたらした。人新生の時代』に入ったと、東大準教授の斎藤幸平氏は言う。近年の気候変動を目の当たりにして、斎藤氏の論に異を唱える事は出来ない。アルプスやヒマラヤを上ると、氷河の後退に驚くばかりだ。
SDGsやコップ21で、この危機から脱出する事は出来ない。ネパールの山の人々の様に、『協働して、自力で』化石燃料に頼らない生活を追求することで『人新生』の問題は、解決できると私は考える。
今日は、久々に風の無い日になった。頭の上を、頻繁に飛行機が行き来する。風が無いのでカトマンズ~ルクラ間の航路が三日ぶりに再開した。溜まった乗客を捌くために、目一杯飛ばしている。『山を大切に思うなら、飛行機なんか乗るなよ。歩けよ。』、空に向かって叫んだ。