nike 70s my archive

70年代の名作達を少しずつ自分の目線から紹介します。

Lady Waffle Trainer Custom

2014-11-26 20:11:29 | 70s


このワッフルトレーナー、アウトソールにワッフルソールではなく、ハニカムソールが付いています。

工場の職人さんが試作で作ったのか、はたまた新製品用のプロトタイプなのか、、、サイズが5 1/2 なので、サンプルという可能性は低そうです。



70年代終盤の日本製に見られるこのサイズスタンプの、下のアルファベット表記もしっかりとした、製品の証でしょうか。



見えにくいですが、この靴にも爪先にサイズスタンプがありました。肉眼では見えにくいこの印字に愛しさすら感じてしまうとゆーのも考えものでしょうか。



この靴の、さらに不思議な点はヒールカップの作りにあると思いました。
少し小さい作りになっていて、そのひずみが歪みにつながって来ているのでしょうか、、、



メンズ展開のそれと比べると、少しゆがんでいるのもわかると思います。



ただ、スエードの立ち、細かく丁寧な縫製、圧着、どれにせよ日本製の気品溢れるスニーカーなのは間違いありません。

工場の人が、余ってる素材で休憩時間に作ったのか、、、
はたまた、社の命を受けての作品なのか、、、
今は知る由もないありませんが、今でも現役の柔らかい素材、軽量設計されたボディに古き良き時代の面影を感じることができる。それだけで、私は満足してしまうのです。


special thx
Takafumi Saito
aka da president of Lime as vintage sneaker repair shop

Side story of orange Register mark

2014-10-05 20:27:46 | 70s


これは、このブログでも以前紹介したフライトレギュラーに付いているタグです。今回は、まだ謎が多い74~75年前後の台湾製の筆記タグにあるオレンジ色のレジスターマークについてスピンオフしたいと思います。

諸説ある中で『このタグが付いているスニーカーは、ニセモノである。』と言われるものがあります。果たして本当にそうなのか、、、長年、疑問でした。

その説が、否かどうかー
一枚の写真から真実が少し見えて来ました。



この写真は、サンタモニカにあったナイキの販売店のものです。写真中央には、ジェフ•ホリスターが。問題は向かって左側にあるショーケース内のサッカースパイク。



これは、下の写真と同じスパイクであることが当時の関係者から証言が取れました。


謎が多かったこの初期台湾製のスパイクが実際に店頭で販売されていたようです。このスパイクに付いているタグがこちら。



左側がスパイク、右がフライトレギュラーになります。同じ物ですね。
細部も比較して見ると、、、




インソール、スタンプ、つま先の形状、ヒールカップの素材etc、同じ工場で作られたとしか思えない、多数の類似点が。

だとすると、このフライトも当時の店頭に並んでいた可能性が大きいことがわかってきました。


Special tnx
Mr. Masahiro Komori
Mr. Lindy Darrell


Turf Quick

2014-07-23 21:57:03 | 70s


70年代初頭の台湾製品の中でも、一際簡素な作りの一足。ターフクイックです。
特筆すべき点は、アッパー、インナー、アウトソールどこにもNIKEの文字が見当たらない点。ナイキとわかるのは、サイドのスウォッシュだけ。原価をいくら削れば気が済むのでしょうか?



かと思えば、丁寧な縫製と、綺麗な厚みのある表革。作り自体は、悪くないと思います。



当時の台湾製品には、品番やアルファベット、サイズを明記した、ステッカーやスタンプが靴の内部に残されています。



箱の左側にあるのがそのステッカー。
靴の内部に張り付いていたのですが、剥がれて落ちてしまいました。

JML 1329 7 1/2
3100
MADE IN TAIWAN

最初のJMLのアルファベットは、この時期の台湾製品のほとんどについています。なんの略なのでしょうか?

簡素化された、その全てに愛おしさしか感じない、この麻痺した感覚の自分もいかがなものかと思います。

番外編 90's Waffle Trainer

2014-02-05 18:20:23 | 70s
今回は、番外編と題しまして、ワッフルトレーナーの90s復刻をご紹介します。


こちらは、一般販売されなかった青白になります。販売は、青黄、レザーの白赤がされていたようです。
サンプルでは、他に、赤白、黒白、灰白などが確認されています。


箱には、”SHOW SAMPLE” のステッカーがはってあります。70年代は、靴自体にサンプルのスタンプがあるものがありますが、こちらは、ありません。


以前に、ご紹介したものと違い、ヒールは黒でナイキのロゴ。


この、復刻韓国製ならではのぼってりしたスゥォッシュも個人的には嫌いではないかもしれません。


タグも、それなりに忠実に作られています。

このスニーカー、スニーカーとしての機能や、性能は段違いに70年代のそれよりも向上しています。
とにかく軽く、クッショニングが素晴らしいです。ただ、日本製の重厚感を求めてしまう方々にはかなり物足りない一足かもしれません。



箱も、これはこれで味があっていいのではないでしょうか?

WALLY WAFFLE

2013-12-11 12:16:22 | 70s


70年代の末期に販売開始されたこのウォーリーワッフル。スニーカーとしては、かなり品質が良いものです。
くすんだアメゴムは、劣化せず、柔らかいままを維持しています。ミッドソールとの接着の相性も良いのでしょう。



ワッフルトレーナーの廉価版としての位置付けなのか、インソールは、スペンコが使用されておらず、メッシュになっています。



なお、79年からナイキは、ロゴとスウォッシュ各々にレジスターマークがつくようになりました。



手持ちのものは、80年製造のようです。



タンの裏側には、Bのスタンプが。
なんらかの理由により、流れた商品なのでしょう。



ヒールには、小さめのロゴが付きます。レディース展開のものに見られるこの小さいロゴもなかなかいいもんです。

1976~77年のカタログには、緑色のアッパーに黄色のスウォッシュ、そして筆記のタグが付いたウォーリーワッフルも掲載されています。
どなたかお持ちでしたら、情報共有をお願いしたいです。