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ガンに限らず病気(特に大病・難病)を扱った番組は多いけど
やっぱり作り手側の人たちは体験したことが無い場合がほとんどで
番組の作り方、見せ方、扱い方に疑問を感じる部分も多い。
例えばガン特集なんかでよくあるのは
『髪の毛が抜け落ちる』
という描写やコメント。
確かに見た目に分かりやすいし、悲惨にも見えるから
象徴的な部分として取り上げるんだろうけど
実はね実際抗ガン剤の後遺症で髪の毛が抜けたところで
ショックなのは最初だけ。
それにしたって事前に医者から「抜けますよ」って言われてるから
心の準備が出来てるし、ショックは短期間で克服しちゃう。
「とうとう来たか!」程度。
「じゃあ坊主にしちゃえ」ってなもんだよね。
女性にしてもそうだと思うよ。
だって投与が終われば生えてくるの知ってるし
何よりね、肉体的には苦しくもなければ、痛くもないんだもの。
本人にしてみれば、何てことないんだよね。
見た目なんて馴れちゃうし。
そこを殊更に強調するのは、ちょっとズレてる気がする。
それよりもさ嘔吐したり、痛みにのたうち回ったり
便秘したり下痢したり、全身が脱力感に襲われたり
夜眠れなかったりって、大変なことは他に山ほどある。
僕の場合だと、今はダンピング症候群だな。
突然襲ってくるからね。
”症候群”てくらいだから、症状はいろいろ。
どれが来るかは、来てからのお楽しみ!ってところだな。
複合技できやがったりするし。
ま、僕が言いたいのは、以前某国営放送で放送したんだけど
実際にガンを経験した人が制作指揮して出演もした番組があったのね。
その人はたまたまTV局のディレクターだったから実現したんだけど
それは説得力あったよ!
だって真実を過剰に脚色することなく、見せてるんだもの。
本当に苦しい状態も見せてたし。
先日ガンの特集を観てて思ったのは
「なぜ○○さんは余命宣告されても、笑顔で前向きに生きてるのでしょうか?」
ってナレーションなんだけど
あのね、どうしてって、そうでもしなきゃ心が折れちゃうからだよ。
心は不安と恐怖心で一杯なんだもの
自分でコントロールできる自意識の部分は明るくしてなきゃ
やってられないよ、実際。
あまりに軽いコメントを安易にするなよと言いたい。
ガンになると何かに挑戦し始める人は多いけど
それにしたって何かしてなきゃ落ち込むからじゃんね。
生きた証を残したいってのもあるだろうし
今はまだ生きてる確証を実感したいってのもあるだろうな。
その根本にあるのはガンの恐怖であり、死に対する不安なんだよね。
そこをきちんと理解しないで、安易に数字で番組造るな!と言いたい。
とはいえやっぱりTVでガンの怖さを伝えるのは大事だし
それで検診者が増えるのはいいことだと思う。
意義は多分にあるんだから、ちゃんと造って欲しいってことだね。
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○胃癌の情報サイト『胃がん.com』
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ガンのコミュニケーションサイト『カルテポスト』
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