タオルが出来るまで
染めの工程です。 日本では、分業で産地を形成してる事が多く、工程別に専門業者があります。 弊社は、染めの工程を外注加工として、染工場に依頼しています。
弊社の周りには、タオル専業の染工場と、糸染め専業の染工場が数社あり、必要に応じて染めいれします。
機屋にとって分業のメリットは、染工工程の立地条件に関係なくどこでも操業できること、加工量を気にしなくて良いことなど、染工場にとってのメリットは、産地の加工を集約して、効率よく操業できること、また、それぞれ依頼先には、調子の良いもの悪いものあったりしますが、多くの依頼先から請けることで、そう言う不安定要素が緩和されます。 デメリットは、最大公約な設備や加工になり、少数派の意見が反映されにくいとか、業界全体の需要期に入ると加工が集中し、レスポンスが悪くなったりします。
今回紹介する染工場は、弊社の商品の後染め加工をお願いしている染工場です。
タオルの産地から少し離れた場所にあります。 幾つかの点で、弊社商品に適してますので、産地の染工場でなく、この染工場にお願いしています。
染工場内の工程順に画像説明します。
キバタ(織り上げてますが、素材は生の状態)を、繋ぎ合わせます。
染色釜は、液流染色機がメインです。 綿織物だけの染工場ではなく、コンスタントに、シルクやアクリル等、綿以外の繊維のキバタを扱っておられます。 また、アパレル向きの加工も多く、そのためタオルの染工場に多い、蛍光増白剤は、滅多に使用されません。
精錬、漂白、染色が、この釜の中で行われます。 液流染色機は、タオル地の染色方式の中で、最も風合いに優れると言われています。(生地にストレスがない)
加工中の釜の中です。
染色が終わり、水洗後、この中へ投入されます。 洗濯機と同じです。 遠心力により、水に重力を与えて、脱水します。
脱水された加工布は、乾燥機へ
テンターへセットされ、熱風乾燥機へ、
生地の両端のみ、テンターへ掛けられますが、他の部分はどこにも触れることなく、自然な風合いで、仕上がります。 液流染色機+テンターによる熱風乾燥はベストカップルです。 風合いだけで言えば、タンブルドライが良いですが、サイズ設定に配慮が要ります。
先週投入した商品が上がってました。 何時もお世話になります。 ありがとうございます。
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