goo blog サービス終了のお知らせ 

「おさかな天国」作詞家Terryの ★てるてる日記★

おさかな天国 作詞家 井上輝彦の日記!

おさかな天国秘話(2)

2006-04-01 21:19:43 | おさかな天国秘話
歌のテーマは、魚を食べると頭がよくなる。だから魚嫌いな子供たちに食べて貰いたいということだった。う~ん、その前に魚に興味を持ってもらえばいいんじゃないと思い、とにかくお店でどんな魚が売られているのか調べなきゃと思い、メモ帳を片手に昔ながらの魚屋さんを三軒ほどハシゴして、スーパーにも行った。売場での僕は、とても怪しいヤツだったでしょうね。買う訳でもなく、ひたすら名前をメモっているんですからね。ただサヨリは、あの頃の店では売っていませんでした。おさかな天国がメジャー発売されてから、やたらと寿司屋や居酒屋にもサヨリ入りましたと書かれたりしてましたけどね。だから魚屋でのメモには、まだサヨリちゃんは存在していなかったんです。家に帰りメモを見ながらどんな歌にしようかと思いながら、浮かんだのは、子供にバカじゃんと言われるようなものにしようということでした。それによって魚の名前を覚えて、どんな魚なのか店に見に行きたくなるような歌がいいなぁ~。お母さんやおばあちゃんとお店に行けば、買って食べてみたくなるかも?その時に、その店に歌が流れていたらバッチリだなぁ~と頭の中で歌のイメージを作ったのであります。その時はお風呂に入りながらです。つづく

おさかな天国秘話(1)

2006-03-30 13:46:30 | おさかな天国秘話
はじむて会う人に必ず聞かれるのは、おさかな天国がどうやって生まれたか?とか、どうしてヒットしたか?とか、おさかな天国の話だ。



ということで、このブログでネタがないときには、おさかな天国ネタでカバーしようと思ったのである。だから今日は新鮮なネタがないということです。第一回目は、なぜ僕が書いたか?についてをちょっとお話します。最初、おさかなの仕事は、予算も日数もとても条件のいい話でなかったので、誰もトライをする作家がおらずプロデューサーが、さあどうしたものか、そうだアイツがいたとばかりに僕が呼び出されたんです。、その頃アイドルの作品を書いていた僕は、会う人ごとに、こどもが喜んでくれるこどものための歌を作りたいと言い振らしていたのです。それで、こんな話があるんだけど、どうやってみる?制作費も安いし、カセット1000本、それも魚屋さんで流れるだけだけどやってみる?と言われたのですが、お金のことより言い振らしていたことが叶うといった喜びの方が大きく僕は迷うことなく、今で言うOK牧場!状態で引き受けたのです。じゃあ任せるよ、テーマは、「魚を食べると頭にいい」それだけだから、あとは好きに書いてよ。正直僕自体もどんな作品にしたらいいかわからないから任すよ。ただし3日間で書いてね。とプロデューサーに言われ、僕はその足でランララン!とばかりに魚屋さんに急いだのであります。つづく