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株式会社 大喜コーポレーション

食の安全と美味しさを求めて

うまやテラス

2011年07月22日 | 大喜コーポレーション

横浜発 野菜マルシェ、対面販売による地域コミュニティづくり

 ~~驛(うまや)テラスの挑戦~~

 

私は数年前までは建設会社に勤務しており、新規事業であるアグリビジネスに携わっていました。そこで野菜を作って販売する仕事の難しさを経験し、また逆に地元食材の拡販事業に興味をいだくようになりました。

 

開港150年を経た横浜は「モノのはじめ」:横浜発祥のものがたくさんあります。

西洋野菜が国内で最初に栽培された土地であるばかりか、多くの食の原点が横浜にあり近郊農業は盛んです。それだけに横浜に縁がある食材(食品)はその背景に歴史、文化の物語が盛りだくさん、地元食材の販売もそのことを伝えることでより奥深いものになるのではないか…横浜ブランドとして確立できるのではないか…そんな思いを抱くに至ったのです。

 

かくして、20092月、「安心、安全で本物の食材を最適なマーケットに展開する」を創業理念に新会社“大喜コーポレーション”を設立、「仕事を通じて、大きく喜びをひろげたい」との願いを社名に込めたのです。とはいうものの、永年お世話になった会社を自己都合で、しかも56歳での退職と独立、思い起こせば実に恐ろしい決断でした。

 

退職と同時に食関連の企業から食材拡販のお仕事をいただき、一生懸命営業活動する毎日でした。やがて横浜市中区の横浜ビールのレストラン「驛の食卓」にご縁を得、食材納品や商談でお店に出入りするようになりました。

 

一昨年の暮れのある日のこと。「地元の食材を地元のビールとともに地元の方へ」と食と地域にこだわりを持つ横浜ビール太田社長より、「レストラン前のテラスで地野菜マルシェの街中直販所を開き、一緒に『食』を通じた地域コミュニティづくりに一役買いませんか」と勧められたのです。

「面白そうな仕事で、しかも地域にも貢献できそうな仕事だ。まずは行動してみよう」と太田社長の提案を快くお請けし、昨年127日「驛(うまや)テラス」と名付けた横浜の官公庁の集まる関内駅そばに野菜直販所が誕生しました。以来、私たち夫婦とこの試みを賛同してくれた仲間で横浜の野菜や横浜生まれの食品を販売することになりました。

 

関内駅そばと言っても、人通りの少ない穴場的な通りでの素人の商売はお店の運営や産地開発もままならず、苦労の連続でしたが多くの皆様の暖かい応援で、今ではちょっとした地域の人気スポットに育ってきました。「継続は力なり」とはこういうことかと学んだ次第。「決めた以上、台風だろうがお盆休みでも頑張って、1日たりとも休業をしないぞ」との固い決意でのスタートでしたが、毎週火曜日の開店日のいつものお客さまと笑顔での会話や新しい出会いに幸せを感じ、やがて喜び(苦労?)が楽しみになり、ついつい、がんばって皆勤記録を更新しているのが本音かもしれません。地元・横浜の生産者さんがつくるナス、トマト、ズッキーニなど、季節のとれたて野菜が今週もテラスに並びます。

 

食材の対面販売マルシェは店頭での人と人とのふれあいから筋書きのないドラマが生まれ、さらに社会で大きく育っていくことの経験もしました。そんな意味では「驛テラス」は街中の小劇場でもあるのです。

 

まだまだ成長途上の「驛テラス」ですが、地元の野菜など食の対面販売を通じて地産地消の食生活ができる魅力、喜びを地域の皆様に広げ、明るく活力のある街づくりにお役にたて横浜ブランドとして誇れるようこれからもがんばってまいります。

販売している食材はレストラン「驛の食卓」のランチにも使われていますので、お昼時にでもぜひ一度お店においでください。お待ちしています。