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<将棋・第80期名人戦・順位戦 B級1組>藤井聡太竜王が史上2番目の年少記録でA級への昇級を決める

藤井五冠、初のA級に 順位戦B級1組最終戦―将棋(時事通信)

将棋の第80期名人戦・順位戦B級1組の最終戦(第13回戦)が、3月9日に行われ、藤井聡太竜王(19、五冠:竜王、王位、叡王、王将、棋聖)が、佐々木勇気七段(27)に勝ち、リーグトップの10勝2敗で最上位のA級への昇級を決めました。

A級昇級の栄光をつかむのは!? 第80期順位戦B級1組(日本将棋連盟)

日本将棋連盟の、昨日の朝の段階の記事が以上の通りですね。昨日の最終戦の結果次第で、昇級の可能性があったのは、次の3人です。

・藤井聡太竜王:9勝2敗
・稲葉 陽八段:8勝3敗
・千田翔太七段:8勝3敗


そして、それぞれ別の対戦相手でしたので、結果次第で以下の通りの結果があり得ました。

①藤井竜王○、稲葉八段○、千田七段○ ⇒ 藤井竜王と稲葉八段が昇級
②藤井竜王○、稲葉八段○、千田七段● ⇒ 同上
③藤井竜王○、稲葉八段●、千田七段● ⇒ 同上
④藤井竜王○、稲葉八段●、千田七段○ ⇒ 藤井竜王と千田七段が昇級


以上が、藤井竜王が勝って、自力で昇級を決めた場合、残り1席は、稲葉八段と千田七段の勝敗次第でした。これは、順位戦リーグの中での序列があるためです。

第80期名人戦・順位戦 B級1組(日本将棋連盟)

以上のリーグ表を見ていただければ分かる通り、稲葉八段が1位で、千田七段が7位、今季昇級したばかりの藤井竜王は11位なのです。そのため、問題は、藤井竜王が負けてしまった場合に起こります。

⑤藤井竜王●、稲葉八段○、千田七段○ ⇒ 稲葉八段と千田七段が昇級
⑥藤井竜王●、稲葉八段○、千田七段● ⇒ 藤井竜王と稲葉八段が昇級
⑦藤井竜王●、稲葉八段●、千田七段● ⇒ 同上
⑧藤井竜王●、稲葉八段●、千田七段○ ⇒ 藤井竜王と千田七段が昇級


以上のように、藤井竜王が敗れた場合、稲葉八段と千田七段が9勝3敗で並ぶ可能性があるため、特に⑤の勝敗になったときには藤井竜王が昇級出来ないことになるわけです。

結果は、以下の通りです。

①藤井竜王○、稲葉八段○、千田七段○ ⇒ 藤井竜王と稲葉八段が昇級

①でしたね。藤井竜王と佐々木七段との一局は、先手だった佐々木七段が序盤からリードしたように見え、一方で途中何度か藤井竜王が逆転した場面もありましたけれども、74手目・7七角成から終盤にかけて藤井竜王が逆転し、そのまま勝ち切りました。

2022-03-09 順位戦佐々木勇気 七段 vs. 藤井聡太 竜王 第80期順位戦B級1組13回戦(将棋DB2)

それから、千田七段は木村一基九段との対戦でしたが、木村九段はここで負けるとB級2組への降級が決まるという一番でした。とはいえ、千田七段は勝ち、次の期でのA級昇格へしっかりと力を溜めた感じでしょうか。

それにしても、今回の藤井竜王のA級昇級は、19歳7か月という記録でした。これは、史上2位となる年少記録となりますが、最年少は誰かというと、引退した加藤一二三・九段(82)が記録を持っていて、18歳1か月(1958年に達成)というものです。

というか、加藤九段の記録はもう、誰にも破れないでしょうね。流石は、神武以来の天才と呼ばれたことはあります。

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