広島市中区の平和記念公園では午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」（平和記念式典）が営まれ、原爆が投下された8時15分に合わせて黙祷が捧げられる。
今年は、コロナ前の状況にほとんど戻るようで、一般席も約7000人が参列されるという。また、ロシアは呼ばれないそうだが、それも1つの選択で、良いことだと思う。ロシアは、一刻も早くウクライナへの侵攻を停止するべきである。
なお、全国の被爆者はおよそ11万8935人となり、始めて12万人を下回ったという。そして、平均年齢は84歳を超えているため、以前より語られていることだが、被爆の体験、戦争の悲惨さを、如何にして後世に伝えるかが問題となっている。
また、今日の式典では、この１年で死亡を確認した5320人の名簿2冊が原爆慰霊碑に奉納される予定で、死没者は33万9227人となるとのことである。
亡くなられた全ての方々に合掌し、心から哀悼の意を表したい。
戦争の苦しみ、悲しさを前にすると、仏教徒としては、やはり「不殺生戒」のことを考えざるを得ない。
謂わく聖弟子、是の如く学を作す、「我れ是の念を作す、「若し有欲殺我を殺さんと欲する者有れば、我、喜ばず。我れ若し喜ばざる所は、他も亦た是の如し。云何が彼を殺さんや」。是の覚を作し已りて、不殺生を受け、殺生を楽わず」。
『雑阿含経』巻37
釈尊は、もし自分が殺されることが嫌なのであれば、他人も同じようだと示し、不殺生を徹底されるべきだという。
自分が生きるための殺人すら、許容はされない。今日も拙僧は、世界の平和を願って過ごしたい。
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