さて、鈴木棠三氏編『中世なぞなぞ集』(岩波文庫)を入手したので、それから適宜「仏教に関わるなぞなぞ」を採り上げて、見ていきたいと思います。なお、解答については、もしコメント欄で正解をお寄せいただいた場合には、正答と申し上げますし、コメント投稿が無い、もしくは正解者がいない場合には、次回連載記事に掲載しますので、挑戦してみてください。
記事は、「問い」と、編者の鈴木氏による解説を部分的に紹介(全てを紹介すると、分かっちゃうのでそれはしません)し、後は拙僧自身のヒントを掲載したいと思います。解説やヒントを見たくない人のために、反転文字(反転文字←読みたい人は、空白の部分をマウスで範囲指定してください)にしておきます(携帯電話には未対応です)。
今日は連載18回目です。
問1:ほていかしらをそつてしちにいるゝ
解説:布袋頭を剃って質に入るる。解、布袋の頭を剃って、テイがのこる。七(質)は三と四、この間にテイを入れると、三テイ四。
ヒント:答えですが、室町時代に日本で盛んに読まれた詩の一種だそうです。
問2:つか
解説:塚(墓)は、骨を積んだ所。
ヒント:問題たった二字。答えは打楽器の一種ですね。
問3:墨染のけさ藍染のけさかゞにあり
解説:原文「かゝ」。花下も考えられるが、やはり加賀であろう。墨染は退いてサがのこる。藍染退いてサがのこる。これにカが二つでカニ。
ヒント:墨染めの袈裟は良く知っていますが、藍染めの袈裟もあったのかと驚いたので、採り上げてみました。これって、「青黒色」のことでしょうかね。
ということで、毎回3問くらい出していこうと思いますけど、是非是非頭をフル回転してみてください。今時の「クイズ」とも違うので難しいと思いますけど、これはこれで楽しいですよ。
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