穴犬の視線(Digger Dog's view)

穴犬って何?から始まるブログ。いつのまにか撮ってた世界放浪写真、あるいは撮らされてしまってた写真でつづる。

エルサレム その2 神殿の丘の緊張感

2006-03-31 13:03:03 | 異文化
嘆きの壁

エルサレム、神殿の丘、嘆きの壁

エルサレムの古びた城壁の中に閉じ込められている旧市街の中に「神殿の丘」という場所があり、そこが聖地の中の聖地と言った場所になる。この写真の当時はそんなに緊張感はなかったけれども、警備は当然他の観光地よりは厳しい。列でならんで、身体検査してから入っていた。

「シャロンって人がエルサレムの神殿の丘を訪問するらしい」
「そうしたら、えらい事になりそうだから出国した方がいいよ」

実際、シャロン首相がこの非常に政治的な場所を訪問して今の自爆テロにつながる問題が噴出する事になる。その2週間ぐらい前に他の旅行者にこの話を聞いたのだった。正直、それが何を意味するのかあまりわかってなかったけども、なんかやばそう。と思った。イスラエルの物価の高さにも参っていたのでとりあえずヨルダン方面に向かう事を決意する

神殿の丘、岩のドーム
DoomORock

実はイスラエルに入国した時には他の日本人と一緒だった。彼は田舎の方へ行く!と言って入国後分かれた。それが本当に偶然、この半年ぐらい後になんとロシアに近いリトアニアに行く駅の構内でばったり出会った。

「あの事件でやばくならなかった?」
「うん、出国できなくなって、しょうがないからもう半年イスラエルにいた。ははは。田舎で働いてたよーー。」

まあ、無事でよかった。人それぞれだなあ。

脱力系テーマパーク ハウパ=ヴィラ・ガーデン その2

2006-03-30 11:13:18 | 異文化
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なんかやらしい顔のパンダ。1997年頃撮影。

謎が謎を呼ぶHaw Par Villa Garden。細部を眺めるほど謎な部分が出てきます。

このパーク、隅の方に「水の神の怒り」と言うようなタイトルの「水パッシャーン型」のジェットコースターがあります。けど、これが違う意味で怖かったんです。なんていうか、メンテナンスに金かけてないんじゃないの?と言う雰囲気がスゲー漂ってまして、ガッタンガッタン動く歯車は腐りきっており、動くコースターの下にある水は濁って鯉が泳いでました。その鯉を見ながら一緒に行った人は、

「鯉のえさ代ぐらいは出てるみたいですねー」

と言ってたよ。とほほ。

それからね、竜の口から入っていく趣向の地獄巡り館が園内にあるですよ。たぶん、シンガポールの子供たちを恐怖のズンドコに突き落としていると思われます。ちょっと写真を紹介。

地獄に堕ちると。。。
地獄に堕ちると。。。

地獄にはETの親玉みたいな奴がいるらしい。
地獄ね

凶悪の文字が怖い
凶悪の字が怖い

最後に山下清に似た坊主と記念撮影
山下清似の坊主

このテーマパークに興味が出た人は、Tomotubbyさんのブログが詳しいようです。どうやら状況は刻々と変わっているみたい。

Tomotubby’s Travel Blog

リリーフランキーのおとんについて

2006-03-29 00:33:08 | 異文化
lilyFrankt

リリーフランキーの似顔絵(似てねー)。

 人に勧められてリリーフランキーの「東京タワー」を読んでびっくりした。リリーフランキーをよく知らないし、どんな本かも知らなかったけど、一目でこれは自伝だとわかるディティルがあった。というのは、私とこの人ではほぼ同じ世代で、同じような少年時代を送っていたらしいのである。筑豊の炭坑のボタ山で遊んだ経験もあるし、父親に連れられて水商売な店に子供の頃から出入りもしたものだった。マアジャン屋とか競艇場を連れ回されたりもした。それで、ディティルが本当なのがすぐにわかった。博多弁の持ってるニュアンスもいいよね。ただ、福岡ではこんな「おとん」が普通かと言われると、たぶん、違うんだと思うけど。。。

ジョンレノンが撃たれたニュースでビックリしたりするのも同じ年頃だったので共感した。だからと言ってこれから「おでんくん」を一生懸命見たりはしないと思うけれども。

この本は我々同世代が下敷きにしているシニカルさの一端が見え隠れして面白かった。と言うか、書き出しの部分は明らかにもっと透明な文章を念頭に置いていると思うけど、筆がどんどん走っていって、気持ちが乗った文章で終わっている。そういう展開で、何故だか別の人の別の作品を思い出した。昭和軽薄文体でならした椎名誠が、厳しいロシアへのロケ行の後で関係者が亡くなった後に軽薄文体を貫けなくなってしまった、ある紀行文。現実との距離感は誰の中でも伸びたり縮んだりするもので、そこにリアリティーが見えてしまう。

脱力系テーマパーク ハウパ=ヴィラ・ガーデン

2006-03-27 12:38:00 | 異文化
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まあ、なんというか、全身の力が抜けちゃうようなお楽しみ感が満載なんですよ。ココ。Haw Par Villa Gardenと言うシンガポールのテーマパークなんですけど。タイガーバームって言う薬で儲けた人が作った場所です。何が本当のテーマなのか最後まで謎だったりするけども、写真の猪八戒は、「ああ、西遊記で見たけど、こんなに退廃的で泥酔してて、目がうつろな奴だっけ?」と疑問が。。。

それから、紹介していくと、

やたらうれしそうな人面蟹。
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ダチョウにまたがって行進する謎の亀一族
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子供にパンツ脱がされてる母ちゃん
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疲れて休憩するあなたに追い打ちをかけるなんか怖い広場
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雨の江ノ島

2006-03-26 11:22:03 | 異文化
Sky O Enoshima


 江ノ島は、あいにくの雨。春祭りとやらも見れなかったす。雨の空って云うのはよく見ると凄い事になってると思う。せっかくカメラを持っていたので無理矢理撮った。空に現れるいろんな質感っておもしろいとわかった。空ばっかり撮っているカメラマンの気持ちがわかるような気がした。海も、波の表情ばっかり撮していても全然飽きがこない。自分の目で見るより、一回写真に撮ることで理解し始める事があるように思う。


Bearch Side O Enoshima

テルアビブ 思いがけずリゾートっぽい雰囲気

2006-03-24 12:20:44 | 異文化
Octopus Club

イスラエルはテルアビブ。どんなところか全然予備知識がなく行ってみたら、なんというか、ビーチ・リゾートな感じの街だった。とっても意外。浜辺でビールな毎日です。ただ、物価の高さに悲鳴。詳しく覚えてないけど、マクドナルドのハンバーガーが日本の倍くらいしたような気がする。東京は世界一物価が高いとみんなが言うけれど、イスラエルの方が高いよー。

あ、写真はビーチに解放しているテクノ系クラブ、オクトプス・クラブです。

エルサレム、処刑台への道

2006-03-23 11:50:22 | 異文化
Station Four at Via Dolorosa

- Via Dolorosa, 第4ステーション -

 ヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)を知ってますか?キリストが処刑されるときに自ら十字架を抱えて通った道の事で、いまでも同じ道を辿ることができます。エルサレムは古い街と新しい街が城壁ではっきりと別れている町で、私は古い街の中にしばらく住んでいました。この道は毎日通っていましたが、今でも古い面影の残る狭い路地を中心とした道です。途中、途中に「ステーション」と呼ばれる場所があって、それは聖書に残る逸話が起こった場所を示しています。この写真は確か「第4ステーション」で母マリアが息子キリストに出会う場所です。

 カソリックの国で時々キリスト教関連のお祭りがあって、楽隊がパレードしたりしますよね。あの時に一番後ろでタペストリーを抱えた人が歩いている事がありますが、これは、ステーションを示す絵です。

 ステーションの数はキリストが本当に復活したかどうかと言う解釈の違いによって違ってきます。復活を信じない人はこれをステーションに含めないのです。エルサレムで番号がついていたのは全部で15だったように思います。

死海をもう少しで見逃すところだった事

2006-03-22 18:23:47 | 異文化
Bearch Side O Dead Sea

 死海の写真っす。実は、この時は、ここが死海だと気がつかずに去るところでした。。。

イスラエルはハイファと言うところからヨルダン経由でエジプトに抜け、その時に死海に寄り、と言うか乗ってたバスが勝手に寄った。そんなわけで自分では死海の沿岸にいる事にしばらく気がつかなかった。単に休憩地に寄ったのかと思ってた。エルサレムだけでおなか一杯になっていたので、他の所に寄ろうなんて考えなかったのさ。バックパック旅行をしている時は、移動中は目的地に着いた時の行動を既に考えているのです。暗くなるまでに、「ここで、こうして、」とか、シュミレーションしてる。

 この時はバスが止まったので食い物食ったりして時間つぶしてた。でも、周りの人間がやけに、水を舐めたり、中に入ったりしてんのよ。「なんだべ?」と心の中で自問自答して五分後、「ひょっとしたら、ここは噂に聞く、死海ではなかろうか?」と思い始めた。うーむ、全然考えてなかったので水着なんか持ってない。仕方がないので手を入れて舐めた。激しょっぱい。

 「やはりな。」

 イスラエルくんだりまで来て、死海に気づかずにもう少しで去ろうとしていたのである。世界レベルの「うっかり屋さん」だなあ。パキスタンの列車で目的地から800kmも寝過ごした事もあるんだよねー。


コジャリ - 不思議な食べ物 -

2006-03-19 10:41:23 | 異文化
Kojyari

世界中の日本人に対して警告!!!:
-- 明治のカール、梅わさび味はすごく不味いので厳重に注意の事。 --

 そんなわけでメーカーの人には申し訳ないのですが、久しぶりにすっげえ不味いものを食べました。逆に感動した。でも、海外居住の日本人は日本製の食料やお菓子をを高い値段で買っていたりするので、間違えて買ったら、大変です。注意しましょう。梅とわさびがこんなに無駄な取り合わせとして再現されているのにビックラした。


で、コジャリっていう食べ物:

 無駄な取り合わせと言えば、写真はエジプトで食べたコジャリという食べ物です。ご飯+粒々パスタ+スパゲッティって言うある意味無駄にゴージャスな取り合わせなのさ。もし、あなたが炭水化物フェチなら超お勧め。正に異文化マジック。


それから、細野さんの講演:

 異文化マジック!と言う意味では、昨日、細野晴臣さんが、異文化コミュニケーションと言うテーマで立教大で講演をされていました。「異化する音」みたいなタイトルだったと思う。日本の音とは何か?を考えながらごった煮サウンドに落ち着いていく経緯を自ら語っておられて興味深かった。あと、流してくれたラテン系YMOサウンド面白かった。

まとめ:
「いろんなものをごった煮にしていくうちに立ち現れる芳醇な世界をたのしもう」