流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

1TP4N型液体ロケットエンジンの構想設計が進む

2018年06月17日 | 宇宙航空産業機械

1TP4N型液体ロケットエンジンの構想設計が進んでいます。

次図のように1台のギアードターボポンプが4個の噴射ノズルに液体酸素とケロシンを供給するロケットエンジン形式を1TP4N型ロケットエンジンと自主的に呼んでいます。

1台のターボポンプにはケロシンターボポンプが1個と2個の液体酸素ターボポンプが付いています。

3つのターボポンプは1つのタービンで駆動されます。

それらはギア伝達を介して連結されているので全体で1台のターボポンプとなります。

4個ある噴射ノズルはそれぞれがサーボ機構で噴射方向を振れるようになっているので、安定した姿勢制御とロール制御がクアッド型ドローンのように出来ると思われます。

次図は1TP4N型ロケットエンジンをロケット機体に取り付けた場合の構想図です。

この構想のロケットは1段目が1TP4N型ロケットエンジンによるブースターロケットであり、2段目のガス圧式ロケットを宇宙空間まで運ぶ役目をします。

現在この1TP4N型ロケットエンジンは構想段階ですが、自分としてはこの型式に思い入れがあるので、今後は基本設計、計画設計、詳細設計、性能流体解析シミュレーション、構造解析へと進めていきます。

推力としては、12トン、24トン、48トンのシリーズ化を行いたいと思っています。

<今日の流れ>

今日は明日の用事に備えて家でじっとしている1日になりそうです。

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