流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

電動+タービンのハイブリッド型ロケット燃料ターボポンプへの進化設計の準備

2017年08月04日 | 未来製品設計

既に計画設計していたロケット燃料用電動ターボポンプをより実際の使用で有効なターボポンプとするために、(電動モーター駆動+タービン駆動)のハイブリッド型ロケット燃料ターボポンプへの進化設計の準備をしています。

次図が既に計画設計していたロケット燃料用電動ターボポンプの3次元設計図です。

超小型衛星打ち上げ用のロケット用燃料ターボポンプの作動状態を考えると、バッテリーによるターボポンプの電動モーター駆動ではバッテリーを相当に多く積載しないと充分な時間の燃焼が出来ないことが予想され、全体重量が搭載バッテリー重量により過大になり過ぎると思われます。

よって今回の電動ターボポンプの(電動+タービン)駆動のターボポンプへの進化設計変更は、ロケット燃焼の開始時にはターボポンプが電動で作動することで確実な始動を可能として、その後連続燃焼が安定すれば生成されているガスでターボポンプのタービンを駆動出来ることとなります。

ロケット燃焼始動時の電動モーター駆動ターボポンプの状態は作動時間が短いので搭載バッテリー量は少なくてすみ、重量増加を抑えることが出来て、その後のタービン駆動ターボポンプ作動へと切り替えられます。

以上のことより電動ターボポンプだけでのロケット燃焼時間に比較して、電動+タービンのハイブリッドターボポンプはより長時間のロケット燃焼が可能となるでしょう。

また、電動用のバッテリーがあると機体制御を電動サーボなどを用いた全て電動で行うことが可能となり、制御し易く安定した作動状態となりやすいと思われます。

タービンをガス駆動している時にタービンに余力があれば、電動モーターを発電機として駆動することが出来て、搭載バッテリーに充電することも可能でしょう。

次図が電動ターボポンプの断面図ですが、電動モーター部の更に右側にガスにより駆動される1段衝動型軸流タービンを付け加えることとなります。

<今日の流れ>

今日は週末の金曜日となり、午後からの来客や経理関係の打合せが主なイベントとなります。

それ以外では、計画設計の続きが自分の主要な作業です。

金曜日は夕方4時までなので、夕方からの時間を有効に使えるように考え中です。

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