流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

450KWクロスフロー水車製作事例

2011年07月05日 | 再生可能エネルギー発電タービン

今日ご紹介するのは、割と大型のクロスフロー水車の製作事例となります。

その水車出力は450KWほどなので、クロスフロー水車としては最大級に近いでしょう。

Kw001small

このクロスフロー水車ももちろんガイドベーン分割構造をしており、それにより低流量時の効率改善を実現しています。

クロスフロー水車はフランシス水車に比較して低落差・大流量も処理出来るタービン方式ですが、このクロスフロー水車はその大きな発電出力で分かるように水量も多いが落差もある程度取れる使用点を持つタイプです。

このような大きなクロスフロー水車と同程度の出力のフランシス水車で大きく異なる点としては色々ありますが、自分として大きく違うと思う点はその主軸の軸受けがフランシス水車ではすべり軸受けが使われることが多いのに、このような大きな出力のクロスフロー水車であっても軸受けはコロ式転がり軸受けを使っている点です。

これは理由があり、クロスフロー水車のランナはスパンが大きく回転数は低いのと、流れの周期的な衝動力を受け続けることから頑丈であるコロ軸受けが選定されます。

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