流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

チューブラーバルブ水車の設計例

2017年02月17日 | 再生可能エネルギー発電タービン

チューブラーバルブ水車の設計例です。

水車発電機の出力は50KW程度です。

ガイドベーンは可変で、ランナブレードは手動での角度変更が可能になっています。

ランナブレード可変は電動でも行えるように軸受けボス内に電動サーボを追加する改造を行うことも可能です。

水車軸動力の発電機への伝達は並行軸ベルト伝動方式としていますが、ベベルギア方式により縦軸発電機を使うことで、ベルト方式の頻繁なメンテンナンスを無くすほうが良いようにも現在は思っています。

水車の効率は設計点で88%以上と高効率であり、渇水期などの流量減少時の効率低下は発電機による回転数可変を使ってかなり防ぐことが出来ます。

ランナブレードも電動可変制御を採用すれば、ランナ可変ピッチ効果で水量変動があっても年間を通してほぼ効率90%近くを達成することも可能なのです。

水力発電所の年間発電量を最大化するための水車設計の工夫は常に考えており、それを設計時に反映することが自分としての日常の水力タービン設計作業です。

そのためには、ターボ機械の流体設計理論の習熟と実際の流体部設計をどれだけ行ったことがあるかが、実機にそれら機能を反映出来るか重要な点です。

<今日の流れ>

今日は朝から色々な案件の残り作業を実施する一日になります。

ただ少し頭が重い感じであるのは風邪気味なのかな~?

頑張ってキーボードを打つのです。