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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆なみだ船〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬416

アルバム「靳・演歌名曲コレクション5-男の絶唱ー」は、オリジナル曲が8曲+2(ボーナストラックで、カバー曲は4曲と他のアルバムより少なくなっています。

カバー曲1曲めは北島三郎さんの「なみだ船」です。Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=pQjdhvnS6h0

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/230344/

 

星野哲郎さん・船村徹さんというゴールデンコンビによる北島御大の代名詞のような名曲です。

Kiinaは会報の曲紹介で次のように解説しています。

「船村徹先生と昔、テレビ東京系「たけしの誰でもピカソ」でご一緒させて頂いた時、僕の歌を聴いて『氷川君って器用だよね』とおっしゃいました。僕は褒めて下さったのではなく、『器用になれるように頑張りなさ』という激励の言葉だと思っています」

 

私は船村先生の言葉をKiinaとは少し違ったように受けとめました。

というのは、北島三郎さん、鳥羽一郎さん船村先生の直弟子の歌手の方を考えると、器用であることよりも歌う前のたたずまいから潮の匂い、土の匂いのする歌手であれと、そのように求めていらしたように感じるからです。

船村先生がKiinaにおっしゃった「器用」という言葉は、その何年も後に近田春夫さんがKiinaを評して指摘された「演歌の標本箱」という言葉に合い通じるものがあるように思います。

「誰でもピカソ」で共演されたのはKiinaがまだデビューしたての頃だったと思いますが、演歌の神様のような船村先生は一曲聴いただけで、演歌歌手としてのKiinaの本質を見抜いておられたのではないでしょうか。

 

「器用」という言葉の受け止め方は難しいです。Kiinaはどんな曲でも歌いこなし、しかもその曲の持つ歌ごころをしっかり捉えて歌うことが出来る天才で、その意味では器用なのだと思います。

でもきっと、船村先生はご自分のお弟子さんたちにはそれを要求されなかっただろうなと、漠然とそんなことを感じました。

 

話が長くなりますが、「誰ピカ」の録画を探していて、船村先生がちあきなおみさん特集にゲスト出演してくださった回を懐かしく再生してしまいました。

船村先生がちあきさんのために作曲された「矢切の渡し」が細川たかしさんのカバーで大ヒットしました。

先生は「この曲は、手漕ぎの舟の櫓を漕ぐリズムで作っている。細川君のは外付けのモーターで走って行ってしまう」

「ちあき君の『矢切の渡し』は鑑賞する、聴かせる曲。細川君のはあちこち省略して『俺でも歌える』と思わせる歌い方」

とおっしゃっていました。

そして、更にちあきさんとひばりさんの歌の違いを解説されたあと、今田さんの「ひばりさんとちあきさんでは、作る曲も違うんですか?」という質問に「当然違います」と断言されました。

 

船村演歌はテクニック的にもとても難しいのに、このアルバムのKiinaの「なみだ船」は節回しもコブシも完璧です。

でも、「やっぱりこの曲は船村先生がサブちゃんのために書かれた曲なんだなぁ」と、Kiinaが完璧に歌えば歌うほどそんな思いがよぎってしまうのです。そこが船村演歌を歌うことの難しさなのでしょうね。

コメント一覧

チャチャチャ
こんにちは。「なみだ船」北島さんを全国に知らされたヒット曲でしたね。
船村先生のお話しで「氷川君って器用だね」って言われた時にkiinaは僕は褒めて下さったのではなく(器用になれるように頑張りなさい)と激励の言葉と受け止められたのですね。とねりこさんのお話しとみつこさんのお二人のお話し面白く読ませて頂きました。
北島さんや鳥羽さん達は船村先生のお弟子さんになる前の若い時にご苦労されて船村先生に出会いヒット曲に巡りあった方々が沢山いらっしゃいますね。そんな方々は独自の個性が強い方が多いと思います。

これからは私の考えです。私はカラオケも行った事ありません。曲を聴くのは好きです。近ごろのカラオケは歌って点数を付けることが流行っていますね。譜面通りに歌われると100点が出ます。プロの方が歌われて100点はほとんど出ません。それは譜面通りじゃなく感情が入り個性が入り自分なりの解釈があり聴いている人の心に感動を与えるそんな歌唱だとカラオケ機器は100点は出ません。
Kiinaの歌声を船村先生は「器用だよね」って表現されたのは色々な可能性が沢山あるようにkiinaの事を思ったのではないでしょうか。kiinaは色んな方々に良い言葉や何気ないなかで御指導を貰い、kiinaの成長に繋がって行ったのではないのでしょうか。私は全くの素人です。でも感じ方受け止め方は一人ひとり違うと思います。

Kiinaは凄く控えめです。そんな中で知らないうちに身につけて成長して行かれる中での1コマだったのではないでしょうか。
今では誰もかなわない立派なkiinaに成長し、これからも挑戦していくkiinaにエールを送りたいと思います。\(^-^)/
みつこ
「誰ピカ」の船村先生とkiinaのやり取りYouTubeで見たことがあります。「器用だね」の言葉、私は褒め言葉とは思えませんでした。今どきの若造が上手く歌ってる、演歌の本質を勉強しろと言ってるように聞こえました。kiinaが一発屋で終わると言われていた頃ですよね。kiinaはそれを励ましと受け取って精進しました。新曲を出す度にその主人公に成り切ろうと行動や話し方生き方まで寄せていきました。kiinaの演歌は憑依型だと思われるほどにまで進化したのはまさにkiinaの才能と努力の賜物だと思います。
4月に発売される「きよしの昭和歌謡史」kiinaの努力の過程が聴き取れると思いますので楽しみです。地元のショップが閉店したので、Amazonで予約したら、1ヶ月で50点以上の申し込みがあったと書いてありました。すご〜い!kiinaが昭和の演歌をカバーする事はもう無いだろうと想っているのでお宝になりそうです。
せり
おはようございます。「なみだ船」北島御大の代表曲でkiinaも気持ちよく歌ってますね。船村先生の言葉、なんかわかります。確かに完璧に歌ってもその佇まいというか雰囲気というかですよね、どんなにkiinaが「男はつらいよ」をうまく歌ってもビジュアル雰囲気が邪魔して渥美さんの寅さんには届かないような。確かにカバー曲はむつかしい、でも私達ファンにとってはやっぱりkiinaの歌声が好ましい。
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