アルバム4曲めは「小夜月」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
アルバム「生々流転」に収録された「枯葉」を作られた中村真悟さんの作詞・作曲・編曲ですね。
コロムビアサイトのKIINA.の解説より。
※ この歌の世界の女性の想いというか、結ばれないせつなさ、結ばれないせつない気持ちだからこそ、光が当たる。光の裏には影がある。そんな世界観を感じさせてもらえる大好きなロックナンバーの一曲になりました。※
寂しくも美しい言葉の数々を散りばめた、どこか鴎外の雅文体を思わせる歌詞です。
叶わぬ恋への想いを昇華させ、月の光の下に凜と立つ女性。
「You are you」コンサートで楊貴妃もかくやと思わせる雅な衣裳を纏ってこの曲を歌ったKIINA.の、この世のものとは思えない美しさが鮮やかに蘇ります。
中村さんがご自身のXアカウントで「愛においての弱さと強さが複雑に交錯する楽曲です。情景や表情をも包み込んでくださった氷川さんの歌声に胸を打たれました…!」とコメントされています。
月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ
わが身一つの 秋にはあらねど
千年の昔から日本人は月を眺めては様々な想いに耽り、時には手の届かない尊いものを月になぞらえたのでしょうね。
「枯葉」の燃えたぎるような激情とは対称的な「小夜月」の片恋。
どちらも大好きな曲です。
あ、そう言えば朝起きて思い出しましたが、湯川れい子先生が提唱された「エターナルソング」のコンテストで、KIINA.ファンの方がKIINA.の休業を月食にたとえて、復帰を待ち望む想いを素晴らしい詩に綴っていらっしゃいましたね。