昨年末に開店して、本日2016年2月17日からお昼の営業が始まった
JR奈良駅前信号南にコンフォートホテル奈良を東に入った割烹店へ
「白 Tsukumo」
(JR奈良駅)
お昼は「一汁三菜」と「精進四菜」の二つのコースです。
今回は「精進四菜」をお願いしました。
日本酒写楽純米吟醸1合
縁高重 八寸は春ですね
吉野の羹 二種の生麩炙り
主菜は精進丼を選びました。
水物は本格的な和菓子です。
カウンター6席とテーブル席4×1 2×1
精進四菜5000円
写楽1200円
税込6695円
店名の「つくも」とは
「白」と書いて「つくも」と読みます。この店名には様々な想いが込められ、
そして結び付いて生まれたものです。
我々の国には、九十九年目の生誕の日を祝う習わしに「白寿」があります。
百から一を、取り除いた字が「白」そして引いた数が九十九(つくも)です。
限りなく完璧に近いが僅かに足らず。しかし九十九と百の間には永遠が存在します。
また、古くは先人の方々から受け継がれてきた感性に、
完璧を良しとせず敢えて未完成に仕上げる 「未完の美」 という美意識が存在します。
そこには遊び心があり、そしてその先に未来を感じる事ができます。
更に「白」一語には色彩を始めとして、多くの意味が存在します。
物事の始まり、純粋、神聖、誠実、美しさ、儚さ
・・・そして、無の境地です。
料理長
西原理人(にしはらまさと) 1977年生まれ。 高校卒業後、「京都嵐山吉兆」
の門を叩き料理人としての道が始まる。
10年間の修行期間では料理は無論の事、それ以外の多くの事もここで学ぶ。
創業者である湯木貞一氏が日本料理を総合芸術の域にまで高めた功績に深い感銘を受け
、華道、茶道、書道を学ぶ。料理人としての礎となる基本的な事、
それに感性や心構えは吉兆で形成された。
京都には卓越した多くの職人が各々の分野で専心している。そうした方々のお力添えを受け、
蕎麦打ちや作陶にも尽力し野菜に関しては京野菜伝統農家の14代目が作りだす野菜に出合い、
土作りから学んだ。京都修行の後2年間を軽井沢にあった蕎麦懐石の名店「東間」で働く。
ここでは季節観をはじめ風土、土地柄、歴史などの背景をもとに献立を構成し、
その土地ならではの料理を自らの手で創造し提供するという喜びを知る。 2009年、
京生麩の老舗「麩嘉」の7代目に見出されニューヨークで初となる精進料理店「嘉日」
の初代料理長を任され3年の任期を務め上げる。
在職期間の2010年にはアメリカのRising star chefに選出、2011・12年度の
ミシュランNYでは2つ星を獲得、2012年にはスペインで行われる世界的な料理学会Madrid fusion
から招待を受ける。その後、予てからの願いであった吉兆時代からの師と共に働く。
その為にLondonへ渡り日本料理店「UMU」で3年を過ごす。海外で得た貴重な経験が、
現在の西原の料理に大きく影響を与えている。 海外から日本へと料理を表現する場を移し、
選んだ場所が日本最古の都、奈良である。 古の文化と雄大な自然とが渾然一体となっており、
シルクロードを伝い異国文化を取り入れながらも日本独自の感性を表現している。
それは西原の目指す料理哲学と一致した。
白 Tsukumo
0742-22-9707
奈良市三条町606-2 南側1F
11:30-13:30 17:30-20:30
月曜日、毎月最終日休