S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

つれづれなるままにパソコンに向かいて
心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

曜変天目茶碗

2018-06-01 18:28:51 | 紅茶、茶道&マナ-のお話

娘宅訪問を兼ね、5月30日、一度訪れてみたかった”静嘉堂文庫美術館”に行く。

天気予報は午後から雨との事で、早い目に出かける。

神奈川に住む娘宅より電車を乗り継ぎ、約一時間で東急田園都市線「二子玉川」に到着。駅からはバスで約20分くらいだったかな?

バス停より木々に囲まれた長~~い坂道を歩く事暫し、イギリスのマナ-ハウスの様な建物が見えてくる。

 

この建物は、三菱合資会社第4代社長、岩崎小彌太が父彌之助の収集した、日本&中国の美術品を永久に保存するために大正13年に建てられた。

設計者は、イギリスで建築を学んだ桜井小太郎氏。

小彌太もケンブリッジ大学に留学をしていたとの事。イギリスの雰囲気満々はなるほどーです。

時代の中国&日本の酒器の展示の部屋に、ありました~~、国宝の”曜変天目茶碗”。

        (美術館で買ったはがきをパチリ)

宇宙の様に綺麗です!

以前は、釜の中で景色が変わるという事で、”窯変”という字だったけれど、輝きが美しかった為”曜変”と変わったとのこと。

伝来は、徳川家光の乳母、春日の局が、家光の病気回復祈願で薬たちをする。

晩年、春日の局が病気になり、家光がこの茶碗の中に薬を入れて飲ませようとしたが、局がこの薬を胸にこぼし薬を飲んだ様に見せかけた。

後、春日の局が拝領し、春日の局の最初の嫁ぎ先、実子が継ぐ稲葉家にわたる。

よって別名、稲葉天目とも呼ぶ。

大正7年、稲葉家の売り立てがあり、これを小野光影が落とし、後岩崎小彌太に譲られた。

淡交には、ロバ-トキャンベルが静嘉堂文庫美術館に行き、この茶碗を手に取って話しているのが載っているが、羨ましい~~~。

世界の曜変天目は完全な姿は3個のみ、そして全て日本にある。

残る二つは、藤田美術館、そして大徳寺龍光院。藤田美術館のは、一度見た事があるけれど、再び見たい気分になった。

素晴らしい茶碗を見た後は、少しお庭を散策。

(甘い、ゆすら梅がたわわ)

(立派な岩崎家のお墓です)

東京とはあまりご縁がなかったけれど、この度は美術館、武蔵野の景色、久しぶりに充実した一日だった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿