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07式軍服の改正について

2019-12-11 19:20:21 | 中国軍事



 昨今、人民解放軍では星空迷彩や新型勤務服の採用など、いわゆる"作訓服"を中心に改正が進んでいます。
 さてさて、07式軍服はいつまで持つのかなと思うものの、ふと振り返ってみると採用から今日まで様々な改正があったのでした。
 今回は07年の採用から今日に至る間に行われた改正についてまとめてみようと思います。


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最初期型 07年


 07年に採用された際、軍官夏常服は今日とは着用が異なるものでした。ポイントは以下3点。
・資歴章を着用しない
・金属名札を左胸に着用する
・夏半袖であってもネクタイを着用する(場合がある)


 資歴章の取付穴が無いため、様式は士兵夏常服と概ね同じであったと考えられます。
 なお冬・春秋常服については今日まで徽章以外の改正はありませんでした。

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夏常服改正 08~12年


 概ね09年の建国60周年閲兵前後に改正が実施され、軍官夏常服が今日の様式となりました。ポイントは以下2点。
・資歴章の着用
・布製名札の登場・着用


 儀仗服の小改正が08年に実施されているため概ね同時期であると考えられますが、明確な期日が不明であるため"08~12年"としました。
 なお写真は後述する"15式徽章改正"で登場する部隊章を使用してます。

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階級改正 09年


 07式採用当時、士官の階級は上から六級士官~一級士官の6階級でしたが、上から一級軍士長~四級軍士長・上士・中士・下士の7階級と改正されました。なお既存6階級の上に階級を1つ足した形になりますので、階級章のデザインに大きな変更はありませんでした。

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儀仗服改正 14年


 改正前後とも制服素体は07式のままですが、改正前とは違いほぼ全ての徽章が儀仗隊専用となりました。

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海軍士兵常服着用規則改訂 15年


 15年に海軍は士兵常服(水兵服)を「海軍らしさを追求するため」下級士官、中士まで着用階級を広げました。改正前後で着用範囲は2階級から4階級に広がりました。

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15式徽章改正 16年


 15年の組織改編に伴い徽章が一新されました。改正されなかったものは海空軍胸章のみとなります。
・改正後の徽章において星は原則的に"八一"の赤い星となる
・改正前に見られた"交差する剣"のデザインは廃止された


 改正前は37種類だった部隊章は54種類、胸章は5種類から8種類に数を増やし、その後連勤保障部隊が発足し現在では部隊章55種類、胸章9種類となります。

 なお徽章名と改正年が異なるのは命名が15年の年末であり、年を跨いでからの改正であったためです。

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火箭軍制服改正 16年


 15年の組織改編に伴い、第二砲兵から名前を変えた火箭軍は制服の色彩も独自のものとなりました。
 改正以前は陸軍と同じ色彩であり、徽章のみで見分ける必要がありました。

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夏用略帽採用 17年


 夏用略帽(左右)が採用され、ベレー帽(中央)は廃止されました。

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文職人員制服制定 18年


 厳密には07式ではないですが、時系列として。
 ただ18年の報道以後、建国70周年閲兵まで公の場で見られることはほぼありませんでした。

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新型勤務服制定 19年


 こちらも07式ではありませんし、迷彩との線引きも微妙なところですが時系列上……。
 文職人員制服とは違い、国際訓練等で頻繁にメディア露出が多く、今後普及するものと考えられます。

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 さて、こうして見ると12年の月日の中で大きく姿を変えなくとも、細かい所で変更点があったことが分かります。
 次はどんな改正があるのでしょうか……。


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