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知って得する Wi-Fi 雑学。

◯ 接続できているのに遅くて切れる、Wi-Fiの調子が悪いときの対処法。

 Wi-Fiに接続できているが速度が遅い、または接続が断続的に切れるといった場合は、色々と試行錯誤してみると症状が改善することがある。今回は、Wi-Fiの調子が悪いときに試してみたい4つの対処法を紹介する。

 Wi-Fiで満足な速度が出ない、または不安定な場合は、まずPCやスマホといった端末側のWi-Fiを一度オフにし、再びオンにしてみよう。これによって、Wi-Fiの接続先や接続状況が変わり、通信状況が改善されることがある。例えば、広いオフィスや店舗のフリーWi-Fiなど、複数のWi-Fiアクセスポイントが設置され、Wi-Fiのローミングを利用できる環境では、端末をWi-Fiに接続したまま移動すると最適なアクセスポイントに接続が切り替わらないことがある。そこで、Wi-Fiをオフにして再度オンにすると、最適なアクセスポイントに接続され、速度や安定性の向上につながる。

 なお、以前は機内モードのオン/オフでもWi-Fiのオン/オフと同様の効果が得られていた。しかし、現在のPCやスマホの機内モードは、以前に機内モードを利用したときの設定が反映されることがある。例えば、機内モードでWi-Fiをオンにしていた場合、次回機内モードをオンにするとWi-Fiはオフにならないことがあるので、注意したい。

Wi-Fiのオン/オフで通信の不安定が改善することがある。速度が遅い、不安定ならまずは試してみよう
画1、Wi-Fiのオン/オフで通信の不安定が改善することがある。速度が遅い、不安定ならまずは試してみよう。

PCでは「診断機能」を活用。

 Windows PCにはネットワークの診断機能が搭載されており、それを実行することで問題の原因を特定し、症状が改善することがある。タスクバーの通知領域にあるWi-Fiアイコンを右クリックし「ネットワークの問題を診断する」を選ぶと、診断機能を起動できる。

 診断機能を起動すると、ネットワークの簡易テストが実行され、インターネット接続に問題ないかを調べられる。問題がある場合は「ワイヤレス信号の強度が低い可能性があります」などと原因が表示される。信号強度が低いのであれば、Wi-Fiルーターの設置場所を変える、PCやスマホの利用場所を変えるなどの対策を講じればよい。

 簡易テスト後には、いくつかの推奨されるテスト項目が表示される。その中の「Wi-Fiネットワークアダプターを再起動します」を選ぶと、Wi-Fiアダプターのみをリセットできる。PCを再起動したくはないが、Wi-Fiアダプターを再起動したいときに便利だ。Wi-Fiアダプターをリセットすることで、Wi-Fiの接続状況が改善することがある。

Windows PCで接続が遅いまたは不安定なら、ネットワークの診断機能を活用する。原因の追及や問題解決が可能だ
画2、Windows PCで接続が遅いまたは不安定なら、ネットワークの診断機能を活用する。原因の追及や問題解決が可能だ。

接続先を状況に応じて変更する。

 現在販売されているWi-Fiルーターは、5GHz帯と2.4GHz帯のアクセスポイントを持っており、PCやスマホといった端末からは、接続するESSIDを選ぶことで接続先を選択できる。また、Wi-Fi 6EやWi-Fi 7に対応した一部機種では、6GHz帯も利用できるので、3つの周波数帯から選べる。

 高速な5GHz帯や6GHz帯を選びがちだが、Wi-Fiルーターから離れた場所で不安定になる場合は、2.4GHz帯を試してみるといい。5GHz帯や6GHz帯より、2.4GHz帯の方が電波が遠くに届きやすい性質があるためだ。Wi-Fiルーターの近くで使う端末は5GHz帯や6GHz帯に、遠くで使う端末は2.4GHz帯に接続するなど、接続する周波数帯を分けておくとよい。

 ただし、2.4GHz帯は汎用周波数帯であり、Wi-FiだけでなくBluetoothや独自形式の無線キーボード・マウスといった周辺機器、電子レンジなども使うため、周囲の電波干渉を受けやすい。電波環境によっては、2.4GHz帯に変更すると逆に通信が不安定になることもあるので注意が必要だ。

 また、Wi-Fiルーターに接続する台数が多い場合、速度を重視するPCやスマホ、ゲーム機といった端末は5GHz帯に、速度を必要としないテレビやプリンターなどの家電は2.4GHz帯に接続するなど、接続する周波数帯を分けておくとその周波数帯の負担を減らすことができる。結果として、通信の速度や安定性の向上につながる。

Wi-Fiルーターとの距離や速度など、状況に応じて周波数帯を使い分ける。画面はバッファローのルーターの設定画面
画3、Wi-Fiルーターとの距離や速度など、状況に応じて周波数帯を使い分ける。画面はバッファローのルーターの設定画面。

Wi-Fiテザリングで速度が出ない場合は?

 スマホの携帯電話通信を他の機器で利用できるテザリング(インターネット共有)は便利だが、Wi-Fiでテザリングすると環境によっては速度が遅い、または頻繁に切断されてしまうことがある。これはテザリングが周囲の電波干渉を受けやすい2.4GHz帯のWi-Fiで接続していることが起因だ。

 Androidの一部機種では、設定の「ネットワークとインターネット」から「アクセスポイントとテザリング」内の「Wi-Fiアクセスポイント」にある「速度と互換性」を開くと、インターネット共有で利用する周波数帯を標準の2.4GHz帯から5GHz帯や6GHz帯に変更できる。

 ただし、この設定はあくまで優先設定であり、状況によっては2.4GHz帯が使われることがある。実際に筆者が「Pixel 9 Pro」のテザリングの周波数帯を2.4GHz帯から6GHz帯に変更しても、6GHz帯に切り替わらず2.4GHz帯で接続していた。

 また、iPhoneのインターネット共有でも、通信に利用する周波数帯は利用機種や利用環境、iOSのバージョンなど、状況に応じて自動的に選ばれる。筆者はWi-Fi 6E対応PCと「iPhone 15 Pro Max」(iOSのバージョンは18.11)で試したが、2.4GHz帯での接続に限られていた。なお「互換性を優先」をオンにすると、インターネット共有は2.4GHz帯のみで接続される。

 設定を変更しても2.4GHz帯で接続され、満足できる速度が出ない場合、Wi-Fiでの接続を諦めてUSBケーブルでのテザリングも検討しよう。

テザリングは多くの場合2.4GHz帯で接続される。これを変更することで速度が改善できることがある。画面は「Pixel 9 Pro」の設定画面。設定を変更しても周波数帯が切り替わらないのであれば、USBケーブルでのテザリングも検討しよう
画4、テザリングは多くの場合2.4GHz帯で接続される。これを変更することで速度が改善できることがある。画面は「Pixel 9 Pro」の設定画面。設定を変更しても周波数帯が切り替わらないのであれば、USBケーブルでのテザリングも検討しよう。

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