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gooブログはじめたら「若いなぁ」言う貰ったマダムです。

わたしの、お風呂は何色?

2022-09-13 18:40:04 | 鬼子の話
「今からお風呂行くで。」とお母ちゃん。

「お風呂?」この子は4年生、この鬼の子で鬼子という名前。

近所だけど今まで見たことない場所に母と歩いている、お風呂に行くンやな?

「え、お風呂の用意はどないするん?無いで?いつもの洗面器があらへんで?」

「イイからー」と母。

「何もイイの?」聞いてみる

すると、母は黙ってしまった。

『何もない用意のないお風呂って…?行けるんかな…』

(当時は、お風呂など用意しないと石鹸やシャンプーがないから風呂にさえ入れない。

小学生すれば、そんなことは解る。

純粋な私は初めて信頼と言うと言葉を知った日である。)


すると、今までに見たことのないお風呂の場所で母は止まった。
「ここで、待っときやー」ってお風呂らしい玄関前でワタシにそう言うた。

「え、ここで?」
の言葉をワタシに言ったら母は姿が、早々と居なくなった。

『すぐ来るやろし、ま、ええか』

『どんなお風呂やろか…?お風呂らしくない風呂やな』

もうすぐ来る~、って思いでまたちょっと待ってみた。

『え、まだ来うへんかなーもしかしてお母ちゃんはもうお風呂に入ってるンちゃうか?』

『ほんまにココお風呂なんかな?』
なんだか、色々頭のなかになにか廻ってくる。

そのお風呂の玄関の戸を開けてみたら、お風呂の番頭らしき女性が居た
「あ、すみません…」怖々言うてみた

「はい」

「あ、お母ちゃんおりますか?」見たことのない人やけど言うたみた。

その風呂まわり中身を見て
「ちょっと待っとき、ってお母さんが言うてるでー」

『あ、お母ちゃんおるんやな…何してるよ…何してんやろか…』


『も、ちょっとかな…立ってるんがしんどいなー。』
このとこ、座ろうと思うには斜め掛けで、座られへん…
段々、かなり疲れてきた…

しばらくしてまた番頭さんに、聞いてみた。
「お母ちゃんまだかな?」もうしんどくなってきたのだ

「もうちょっと、待っとりな…?」

その番頭の言葉だけが、ワタシの頼りだった。

だけどもう、座り込んでしまった。

こんなことに座ったらパンツが見えてしまうやん、でも立ってるとしんどい…
やっぱり、座ったらパンツが見えるしアカンやん…そうやって立ち上がったけど、1人やし段々涙が出てきた。

胸が苦しくなってきた…

お婆ちゃんらしき人が、入らへんの?って聞いてくれたり
どこのおっちゃんが、入ってきた。

そしてもう既にこのお婆ちゃん二人が、そのお風呂らしき玄関から帰って行った。


前に入ってたおっちゃんが、その帰り際に…
「えー、あんたまだココにおったんかー⁉️まだお母ちゃん来ないんか?」

「うん」泣きそうな顔だ
もう私の頭の中は、疲れで頭が考えられなくなってきた。

「そこで聞いてみー」っておっちゃんが言うてくれたような、なにを言うたか忘れたような。


今度は頑張って…

「お母ちゃん知らん?」って聞いてたら、
番頭さんはちょっと申し訳ないそうな顔見て、何も言わなくなってしまった。

あ、もう誰にも話すことも出来なくなった…一体お母ちゃんは、どこに何してるんやろか…


「待っとき」と、直ぐ来るっと思っていたお風呂が…かれこれ一時間以上、母に待たされてもう疲れきてぐったりや。。


まだこのストーリーを母にもう50年以上待たされている。

もう、よろしいでしょうか?母よ。


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