
普段はジャズをメインに聴いてて、日本の歌謡曲はあまり聴くことがないワタクシですが、薬師丸ひろ子さんは特別で、彼女のアルバムの多くは愛聴盤となっていますし、ライブも過去に数回行きました。
今回はビルボードライブ東京にて行われた「薬師丸ひろ子 Premium Acoustic Night ~シネマソングス~」のレポートです。
六本木「東京ミッドタウン」の中にあるビルボードライブ東京。クリスマスはまだちょっと先ですが、街のイルミネーションはこんな感じに…。
ビルボードライブ東京の客席は上の写真のように階段状になっていて、後方席のお客さんもステージとの距離が比較的近いのです。
特にテーブル席の最前列なんかはほとんどステージと一体化してます。(笑)
ホントはテーブル席を狙いたかったのですが、チケット販売開始と同時に予約サイトの画面上であれよあれよという間に席が埋まっていき、ようやく確保したのがこのカジュアル席でした。全てのチケットは販売開始から3分もしない間に完売!ギリギリセーフ!!!
テーブル席の皆さんが羨ましいなぁとの想いを抱きつつ、まあ、ここからでもステージはよく見えそうだし、あまりに距離が近いと緊張してしまいそうなので(笑)これで良し!!
スコッチを嗜みつつ、イイ感じで酔いが回ってきたちょうどそのころ、薬師丸さんがステージ上に登場。
いつも思うのですが薬師丸さんって本当に立ち居振る舞いがエレガントですよね。ドラマで共演した香川照之さんにも「皇后陛下の役をやるなら薬師丸さんが適任」と言わしめるほどの品があります。
さして、いよいよ演奏開始!
なんと!今回のライブでは「Woman"Wの悲劇"より」が最初の曲でした!
この曲は今までのライブでは最後の方で演奏されるケースが多く、まさかこの曲が一曲目になるとは想像もしていませんでした。
いつものように心を込めて熱唱する薬師丸ひろ子さんに、冒頭からガッチリと心を掴まれるワタクシ。
続いて「ムーン・リバー」
映画「ティファニーで朝食を」でのオードリー・ヘップバーンによる歌唱か印象的ですが、今回は日本語詞による薬師丸さんの歌唱。
英語曲は訳詞よりも原詩で聴くのが好きなワタクシですが、薬師丸ひろ子さんに関しては「日本語詞」の良さを強く感じます。
「ベンのテーマ」は幼い頃のマイケル・ジャクソンの曲。
そして、そして、「追憶」!
私も大好きな名曲中の名曲ですが、薬師丸さんの透明感ある声によるハミングが素晴らしかったです。
ここからは再び薬師丸ひろ子さんのヒット曲が続きます。
「ステキな恋の忘れ方」
「クリスマス・アベニュー」
「探偵物語」
「メイン・テーマ」
「セーラー服と機関銃」
ビルボードライブ東京はステージのバックから六本木の夜景が見られるのが売りなのに、何故か今回のライブでは窓は閉ざされたまま。
「なぜだろう??」と思っていたら「クリスマスアベニュー」の時にカーテンが開いて、ここで夜景を魅せるという演出でした。
そして早くも本編最後の曲
「戦士の休息」
去年の春日大社でのライブが初公開だったこの曲。
薬師丸さんが「戦士の休息を唄います」と言った時は正直驚きました。
原曲は町田義人さんによる男らしくて骨太な歌唱が印象的な曲。薬師丸さんのあの声で歌うのはちょっとイメージが合わないのでは?と思っていました。
ところがいざ蓋を開けてみると、「戦士の休息」がしっかりと「薬師丸ひろ子バージョン」として成立しているではありませんか。
もうね、サビの部分での歌唱は鳥肌もの。周りのお客さんのなかには泣いてる人もいました。
世界遺産春日大社での驚きをすでに経験していましたので、今日のライブでもこの曲を聴くのを心から楽しみにしていました。
ライブ終了後にステージから見える六本木の夜景を撮影。(ちょっと急いで撮ったのでブレてしまいました。ごめんなさい)
今回は、名曲の数々を、美味い酒を嗜みつつ薬師丸さんの透き通る歌声で聴くという、最高に贅沢な時間を過ごすことができました。
コンサートホールでのライブもいいけど、こういう比較的狭いキャパの会場でのライブも是非定期的にやってほしいですね。
今回のライブのセットリスト
1,Woman"Wの悲劇"より
2,ムーン・リバー
3,ベンのテーマ
4,追憶
5,ステキな恋の忘れ方
6,クリスマス・アベニュー
7,探偵物語
8,メイン・テーマ
9,セーラー服と機関銃
10,戦士の休息
アンコール
11,Cavatina
12,コール
今回ビルボードライブ東京は初めてでしたが、自分なりに気付いたたポイントをいくつかメモしておきます。
①、テーブル席は店のスタッフの方が飲み物や食事を配膳してくださるのですが、カジュアル席の場合、飲み物などはカウンターまで自分で出向いて購入しなければならず、場合によってはカウンターに行列ができて飲み物の確保に時間がかかる場合もあるのでカウンターには早めに並んでおいたほうがいいでしょう。
②、カジュアル席の場合、インフォメーションデスクで受付をすればそのままストレートに入店できるので、テーブル席のお客さんの行列に並ぶ必要はないです。私は一瞬勘違いしてテーブル席順番待ちの行列に並んでしまい、時間をロスしてしまいました。
③、ライブ中は会場内撮影禁止ですが、ライブ中でなければ撮影に関しては基本OKみたいなので、夜景も楽しめるせっかくの素敵な会場、周りの人の迷惑にならないようにマナーを守りながら撮影してみるのもいいかもしれません。(撮影する場合はスタッフの方に一言添えてからにしましょう)