やまのたなぼた日記

楽しかったコト・面白かったコトをこつこつ書いていきたいです。

かもめ

2008-07-24 | お芝居

シアターブラバに
チェーホフの「かもめ」を観てきました。

演出は栗山民也氏。

真夏に栗山チェーホフ…
何もかもがピンっときませんでしたが
面白かったデス。

ま、何よりピンっとこなかったのは
女優役の麻実れいさんと
その恋人役の鹿賀丈史さんの
年齢設定!!

でございましたわ(笑)。
…私が寝ぼけてなければ…ぼそっ
麻実さん=43歳。鹿賀さん=30代後半
ってことだと思うのだけど


それはさておき「かもめ」です。

19世紀末のロシア。
田舎にある叔父の屋敷に暮らす
作家志望のトレープレス。
彼は女優の母アルカージナの気をひこうとして
恋人ニーナを主演にして芝居を上演するのだが、
アルカージナは茶化して舞台を台無しにしてしまう。
またアルカージナの恋人の人気作家トリゴーリンに
ニーナを奪われて…

といったかんじ。

まぁ。なんていうんでしょうね。
陰鬱っっ!!
ここにあり!!
…ってかんじ?かなぁ。
なにしろ主人公(だと思う)の
トレープレス!
フンダリケッタリ!
でね。涙がちょちょぎれましたわぁ。
母親にふりまわされ、
才能は認められず、
恋人はとられてしまって
最終的には
じ、じ、じ、自殺!!!
今にも死んでしまいそうな
老人(といっても60代)は
生きているのに、20代のトレープレスだけが
死んでしまいますねん。
なんだか…やるせなかったわ。

そう!出演者。

トレープレフ役は藤原竜也さん。
このトレープレフ…コスチャが主人公なんかな?
(とりわけ一人だけが目立つことはないねんけど)。
ま、なんにせよ
藤原くんは-狂気に満ちた役がお似合いやわぁ
←若干、あまりの卑屈さに見ていてイライラするけど(笑)。

女優のアルカージナ役の麻実れいさん。
ゴージャス!
まさに大・女・優!!のど迫力の
存在感☆でした。

人気作家のトリゴーリン役の鹿賀丈史さん。
なんやろ。鹿賀さんの演技力は素晴らしいと
思うのですが-うううーん。やっぱりちょっと
見た目が???もっと若々しい方で見たかったかなぁ。

トレープレスの恋人・ニーナ役の美波
なんとも美しいわぁぁ。絵になるわぁぁ。
今回、美波ちゃんを見るのがお目当てだったんやけど、
とっても良かったデス。
有名人に憧れる女の子のキラキラ感が
眩しいほどでした
←その後のボロボロになって狂気じみてくるところも素晴らしかったデス。

その他。

叔父のソーリン役の勝部演之さん。
医者のドールン役の中嶋しゅうさん。
ソーリン家の執事シャムラーエフ役の藤木孝さん。
その妻ポリーナ役の藤田弓子さん。
その娘マーシャ役の小島聖さん。
マーシャに片思いする教師のメドベジェンコ
たかお鷹さん。

皆さん、各々の立場を明確に
演じてくださっていたので
ひたすら陰気な作品で盛り上がりのない作品でしたが
飽きずに見ることができましたわ。
個人的には中嶋しゅうさんがシブくて素敵でした

あ!タイトルロールの“かもめ”。
登場します。ちょっと笑えました。
もっと悲壮感あるドラマティックな
“かもめ”であったならば良かったのに。
なんかちょっと愛嬌のある“かもめちゃん”
であったわ←キャラクターグッズにすれば売れそう(笑)。

藤原くん。大人気のようで
会場で売られていた写真集がバシバシ売れてましたわ。