日俣綾子の気まぐれ日記

ヴァイオリンと共に、ヴァイオリンを越える事を願って・・・。

粗野で野蛮でグロテスク?!

2008-01-30 00:40:44 | Weblog
同業者(特に演奏家)の方には、よくお分かり頂けると思うが「学生時代に使用していた楽譜」のページを開く機会は往々にして訪れる。

ここからは恐らく私限定だと思われるが、その譜面の書き込みがあまりに幼稚な事について驚き・・・を通り越して呆れる。
チャイコフスキーの譜面を捲ると『ヴィブラートの幅広く』とか『軽く』とか「そんなんちょっとでも気ぃ使って弾いてたら分かるやろが、ヴォケェッ!」と言いたくなる内容が散見される。
チャイコフスキーなぞは大学に入ってからやったのでこれでもまだ比較的マシである。
先日高校時代に悪戦苦闘したヴュータンの”ヴァイオリン協奏曲5番”のページを開いてみると・・・

『粗野で野蛮でグロテスクにならないよーに!』(原文まま)
『常に美しい音で弾く』

練習中に「今のは粗野で野蛮でグロテスクなプレイだったナ!よし!粗野で野蛮でグロテスクにならないように『粗野で野蛮でグロテスクにならないように』って書いとこう。」となった可能性は極めて低いので、レッスン中に先生にそう指摘されたのだろう。

アンタ一体どんな音で弾いてたのよ?

他にも『音程正確に!』とか。いやアンタそれ当たり前だから。
それでも先生方は匙を投げずに育てて下さった。いや、実は投げられていたのかもしれないがそんな事は全然気付いていない。
ああ、ありがたやありがたや。
合掌。

親の心は親になってみなければ分からないというが「ヴァイオリンの先生」もまた同じだと思う。
本当に本当に「すみません」と「ありがとうございます」という気持ちで一杯である。高校時代にお世話になったT先生も、大学時代に御指導頂いたH先生も、立ち方・楽器の構え方から大改造して下さったT(N)先生にもそんな気持ちで一杯だが、実は一番頭が上がらないのは4歳の私にヴァイオリンの手ほどきをして下さった近所のK先生である。

横山大観展

2008-01-30 00:39:00 | Weblog
一昨日、六本木にある国立新美術館に「横山大観」展を観に行ってきました。
一人の画家の作品を年代順に観ていく事は勉強になりますねー。
作品にも感銘を受けましたが作風の移り変わりにも感動しました。
以前一人の版画家の展覧会を観に行った時にも思ったのですが、人の成長曲線ってまっすぐじゃないのね。例えば渡欧であったり近しい人の死とかでの環境に変化があった時に「グッ」と変わって、伸びる。
まあ当たり前っちゃあ当たり前かもしれませんがいい勉強になりました。
大観の作品、若い頃のはなんだかこう全面に緊張感が漲ってるんだけど後年特に晩年は大らかなエッセンスが入りましたね。(素人意見)
ああ、楽しかった。


写真は件の六本木・国立新美術館。
乃木坂から行くと地下で繋がっているので楽です。カフェもあるし地下のミュージアムショップがヴィレッジヴァンガードをお洒落にした感じで面白い。

ラフレディ@ベーリック・ホール

2008-01-26 23:17:47 | Weblog
本日ラフレディは横浜はベーリック・ホールで演奏させて頂きました!
ホールの方を始め温かい方々に助けて頂いてのコンサートでした。
ありがとうございました!
とても素敵な会場で昔から「弾いてみたい」と思っていた所なのでとても嬉しかったし、目に入るホールの景色がとても美しかったのでいつもより少し優雅に演奏出来た気がしています。
さて。ラフレディの次回のライヴは・・まだ決まっていません。只今調整中です。

この隙に・・・前にも少し書きましたが自分のメンテをしようと思います。
「自分なりにカヴァーする」とか「自分の曲を弾く」というのもそれなりに難しいのですが、無意識に自分の苦手なテクニックを避けているらしく、以前自分のテクニックの落ちっぷりに気付いてびっくりしました。
だから比較的時間のある時に基礎練習の楽譜をひっぱり出したりリズムの練習をしたりクラシック曲をひっぱり出して弾いてみたりするのです。
先程テレビを見ていたら丁度いい具合に、まるで突き落とされたかのようにブラームスのヴァイオリン協奏曲の2楽章にはまったので暫くはそれを弾く事になりそうです・・・。

うん。高音部のピッチが良くなるかもな。
ハイが柔らかくなるかもな。

ライヴが決定し次第アップさせますので、待ってて下さいね!
次はまた一回り成長した2人を見て頂ける事になる・・・ように頑張ります、はい。

元気かどうか。

2008-01-26 00:33:21 | Weblog
「最近、元気?」と聞かれて「元気だったりそうじゃなかったり、何だかシマシマです。」と答えたら「面白い答えだね。」みたいに言われました。
そうかしら??

まあ人生歩んでいたら良い事悪い事沢山あります。
私はどうやら記憶の倉庫が自分に都合良く出来ているらしく、嫌な事はかなり早く忘れてしまいます。
なんか分厚いシャッターがど~んって降りるかんじ。

でも矢張りふとしたきっかけで昔の事を思い出す場合もあります。
で。当時はあり得なく辛かったりハンディだと思っていた事が実は今大きな糧になっている事に気付きました。
なんかあまりにも繋がりすぎていて怖いくらいです・・・。


人生って神様からのクイズ或は推理小説みたい。
沢山沢山の伏線が張ってあるの。
その伏線の意味を理解し、謎を解き明かし、真髄に到達するのが人生の終着かもしれない。

でも大事なものは目に見えないのと同じで「わからなかった」が答えな気がする・・・・・・。
私に残された時間がどれくらいかはさっぱり分かりませんがゆっくり謎解きにかかるとしますか。

増え続ける楽器ケース

2008-01-13 00:03:59 | Weblog
いやはや。
湿度が上がるのは嬉しいですがやっぱり雨は冷たいですね。

昨日楽器ケースを1つ買いました!
気分を変えてグレーです。

私はヴァイオリンを3丁(台?個?本?)持っています。
それに対してケースは5つ・・・。内2つはもうボロボロで使えません。
丁度いいので捨てれば良いのですが・・いくら空っぽとはいえ楽器ケースに「粗大ゴミ回収シール」を貼って粗大ゴミとして出すのはいささか気がひけるのです・・。でもこのままだと邪魔だし・・どうしたもんかと悩み中です。

今月21日月曜日に中目黒の「楽屋」でラフレディのライヴがあります!!
ホームページにも明日あたりアップする予定です。
また色々な曲をテンコ盛りにしてお待ちしておりますので来て下さいねっ!

小さなヴァイオリン

2008-01-06 00:35:25 | Weblog
この楽器は私が初めて持ったヴァイオリンです。
子供用で「八分の一」という大きさ。

ヴァイオリンを始めたきっかけは・・・実はありません。
よくエピソードで「なんとかを見て」とか聞きますが、そんな立派なものではございません。(笑)
子供の情操教育にいいからやらせてみようとかその程度・・・。
4歳のある日、突然言われたんですから。「あやこ、今日はヴァイオリンに行くよ。」って。
「ヴァイオリンってなあに?」って聞き返したような記憶が・・・。そのレッスン日はどなたかに楽器をお借りしたので、写真の楽器は数日後に父が買って来たものです。
「ヴァイオリンが来たよ!」という声を聞くやいなや玄関に走っていき、あがりまちでケースをOPEN!
ぴかぴか光っていてとても綺麗でした。

それからこの楽器は「弾けないよお~」「もう練習するのやだよお~」という駄々と共に沢山の涙を浴びることになるのです。(笑)

「ヴァイオリンやっててよかった、お父さんお母さんありがとう。」とはなんだか偽善的な感じがするので言いたくありませんが、お陰でなかなかいい人生を歩ませてもらってます。

そうそう。実家で昔の発表会の音源をMDにダビングしてたんですよ。
そしたら横で聴いていた父が「あかんな。指も回ってへんし音程もいい加減や。」!!
いやあここまでスッパリダメだしされる事も最近はなかったので新鮮でした。(笑)


親、強し!!!

明けましておめでとうございます。

2008-01-01 21:35:00 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

何年ぶりかで実家でお正月です。
お雑煮、おせち、とても美味しいです。

心がほんのりあったまりました。
今年もこういう音楽が出来る様に頑張りますのでよろしゅう御贔屓に。
(母の予言通り暖房器具は一切ありません。厚着と厚手の靴下着用。夜は電気毛布です。)

今年も皆様にとって良い一年でありますように・・・!