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『ゼノブレイド3』についての考察

2022-02-13 06:53:00 | ゼノブレイドシリーズ

「Nintendo Direct 2022.2.10」にてゼノブレイドシリーズ最新作、
『ゼノブレイド3』が発表されました。

二分半くらいのトレーラーと、ダイレクト内でのちょっとした紹介、公式Twitterの情報しかまだありませんので、
ここから深い考察を広げるのは難しいかもしれませんが、自分なりの考えをまとめてみようと思います。
『ゼノブレイド』、『ゼノブレイド2』、『ゼノブレイドクロス』のネタバレを含むのでご注意ください。

ダイレクト終了後に突貫で作った、シリーズ要素の比較検証動画も用意してみたのでよかったら併せてご覧いただければと思います。



今のところ判明している情報

『ゼノブレイド3』の舞台となる世界は、
巨神と機神の世界巨神獣界が融合した世界、「アイオニオン」。

機械技術が発達した国家「ケヴェス」、エーテル技術に長けた国家「アグヌス」、
この二国が対立しており、戦争の真っただ中にある。

主人公の「ノア」はケヴェスに所属する兵士であり、戦場で命を散らした兵士を弔う「おくりびと」。
もう一人の主人公「ミオ」はアグヌスに属する兵士であり、ノアと同じくおくりびとでもある。

アイオニオンの各地には各国家の軍が造った「鉄巨神(コロニー)」が点在している。


舞台となる「アイオニオン」に関する考察

ダイレクト内では『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』の世界が融合した、二作をつなぐ物語と紹介されていました。
映像を見てもわかる通り、『ゼノブレイド』の舞台「巨神と機神の世界」、
『ゼノブレイド2』の舞台「巨神獣界(アルスト)」が混ざり合った世界となっています。
しかも、この二つの世界どちらとも「クリア後の世界」がベースとなっているようですね。

『ゼノブレイド』では終盤で機神界本体は消滅(大剣と落ちた腕は無事なもよう)、
エンディングで巨神も崩れ去り、二体の神の骸しか存在しなかった「閉ざされた宇宙」は解放されました。
それらの神の骸の残骸がアイオニオンにも見られます。

『ゼノブレイド2』では世界樹での決戦の後、巨神獣界の創造主「クラウス」によって巨神獣(アルス)は地上に降ろされ、雲海も無くなりました。
これが巨神獣の寿命も気にせず暮らせる永遠の大地「楽園」となりました。
巨神獣の骸がアイオニオンの各地にも見られます。

『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』は表と裏のような存在で、
『2』の世界は「地球」であり、クラウスが「ゲート」を使った実験で事故が発生、
『ゼノブレイド』の世界である巨神と機神の世界という別の宇宙が創造されることとなりました。

この事故で多くの人や物が別次元に飛ばされ、地球人類は滅亡。残された地球はクラウスの手によって長い時を経て再生されかけていったのが『ゼノブレイド2』の巨神獣界です。

それぞれ別の世界の話だったわけですが、それがなぜ融合したのかいくつか仮説を立ててみました。

①:巨神と機神の世界が解放され地球(巨神獣界)がある宇宙と融合したから

最もベタな考察。ザンザを倒したことで新たな宇宙を創造したのではなく、閉じた宇宙の外側の宇宙と融合したという説


②:ゲートの実験で地球ごと消滅しており、巨神と機神の世界がある(ただし行き来は出来ない)別の宇宙に転移したから

上記とは逆に地球のほうが巨神と機神の世界と隣り合った場所に飛ばされていた説
アルヴィースが「(ゲートの実験での事故で)元の世界は消え去り」と言っていたのを物理的にそのまんまの意味で受け取った場合、こういう考え方も可能
この場合、上記の説と矛盾せず共存できる


③:『ゼノブレイド』とも『ゼノブレイド2』とも違う歴史をたどったパラレルワールドだから

『2』の終盤で並行世界の存在が示唆されていたので、アイオニオンは二作とは関係のない全く異なるパラレルワールドとする説



・アイオニオンという名前
「アイオニオン(aionion)」とはギリシャ語で「永遠」を意味する単語。
『ゼノブレイド2』のラスボスの名前にして、グノーシスの神話における最高神「アイオーン」とも関係があるのかは不明。


アイオニオンの地形

上述の通り、『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』の地形が混ざり合った大地となっていますが、
具体的にどの部分が確認できたのかを箇条書きにしてみます。不確かな推測を含むものは「?」をつけています

・巨神脚
・マクナ原生林(?)
・エルト海
・巨神肩(?)
・大剣の渓谷、ガラハド要塞
・落ちた腕
・インヴィディアの巨神獣
・リベラリタス島嶼群の巨神獣
・グーラの右半身
・イーラ、ダナ砂漠

・モルスの地


「異なる環境がひと繋ぎの大地」となっているフィールドに既視感を覚えます

『ゼノブレイドクロス』の「惑星ミラ」です。
作中でもそれぞれのフィールドの環境が大きく異なるのに、隣接していることに疑問を持っているNPCがいました。

以前から巨神と機神の世界+巨神獣が集まった楽園が惑星ミラとなるのではないかと考察してましたが、本作の登場でその考察が真実味を帯びてきました


惑星ミラとの関連

『ゼノブレイドクロス』の舞台である謎多き惑星、「ミラ」。
私はアイオニオンが惑星ミラの大地の前身となるように見えます。

惑星ミラにはシリーズで登場した要素がフィールドに散見されるのです。
以下はアイオニオンが惑星ミラとなるという考察を前提とした考察です。


・原初の荒野

鉤爪岩→巨神脚のアーチ状の岩山のような地形が散見される

ドーム状の地形→リベラリタス島嶼群の巨神獣のようにも見える


・夜光の森

渦巻き状の大木→マクナ原生林でところどころにあった渦巻の木が成長したもの

巨大な滝→マクナ原生林

赤いブツブツのある植物→ホレルゲンの原料となる植物と同一

ドーム状の地形→リベラリタス島嶼群は複数の巨神獣からなる群島なので、巨神獣が散った可能性がある

入口付近の光る植物の森→インヴィディアのフィールド?

地名にも「鯨」というワードが複数見られる→インヴィディアの可能性あり

「青龍の林」という青緑色の草地の小さなエリア→じっちゃんこと巨神獣の「セイリュウ」。彼は巨神獣の中では小柄で首に青緑の体毛がある

コレクションアイテムの「原始の巨神像」

テレシアの存在


・忘却の渓谷

巨大リング→落ちたガラハド要塞の周囲

環境、外見→アイオニオンにある落ちた腕が見えるフィールドと環境が酷似

マウントエッジ付近にある浮遊した岩礁(「遥か昔に滅んだ文明の技術の残滓」と説明されている)→アイオニオンにも同じく浮遊した岩石のエリアが確認できる

雰囲気だけならスペルビアの巨神獣にも似ている


・白樹の大陸

白い砂に覆われた大地→リベラリタス島嶼群がこのような環境だった

あちこちにある緑に光る球、夜光球→リベラリタス島嶼群の巨神獣の体内にあった球と酷似

光る鉱石のようなものが立ち並ぶエリア→ヴァラク雪山

巨大な山と高原→ルクスルアの巨神獣?

先端に穴が開いてる白いボールのような植物→リベラリタス島嶼群に酷似したものがある


・黒鋼の大陸

黒い大地と火山地帯→今のところ過去作に該当するフィールドはなし。溶岩地帯が登場したのはヴァラク雪山の地下のみ

謎の巨大な宗教施設→ケヴェスかアグヌスのどちらかの勢力かが使っていた?


・その他
ギ=スオ、ゼ=ラア、メ=ツウなど各地にある謎の古代兵器群
→ケヴェス、アグヌスどちらの兵器の特徴も見て取れる


『3』のフィールドのタッチは『ゼノブレイドクロス』のものに心なしか近いように見える


アイオニオンを惑星ミラの前身として見た場合、『ゼノブレイドクロス』の話は地球を脱出して(半分)地球のミラに落着したということになってしまいますが
その辺は不可解な事象が連続してるあたり並行世界という解釈でいくらでも説明がつきそうです(投げやり)


過去作からの登場人物

トレーラーの映像では「メリア」らしき人物がケヴェス側勢力として、
「ニア」らしき人物がアグヌス側の勢力として登場しました。

並行世界説を除けば、ほぼ本人と言っていいでしょう。CVも聞いた感じ同じようでした

メリアは「ハイエンター族」(混血)。ハイエンターはかなりの長寿の種族で、混血はテレシア化の運命を逃れて生き延びました
メリアは『ゼノブレイド』本編の時点で88歳です

ニアはブレイドであり、人間の細胞を取り込んだ「マンイーター」。マンイーターの寿命は不安定らしく定かではありませんが、
同じくマンイーターの「ミノチ」を見る限りかなりの長生きもできるようです
マンイーターは通常のブレイドが必要なドライバーが必要なく、単独で活動できコアクリスタルに戻ることがありません


・トレーラーに映っていたヴァンダムのようなおっちゃん

『2』の「ヴァンダム」と容姿がそっくりでCVも同じと思われます
眼帯をしていることから一部「ジーク」説が出ているようです
だとしたらなぜ会話したこともないヴァンダムのような恰好をしているのかが気になるところです
(ジークと初遭遇した時にお互い顔は見ているが、ジークのほうはヴァンダムの名前も知らず会話もしていない。二回目の遭遇時にはヴァンダムは既に死亡しているためほとんど関わっていない)


・他にも出てくる可能性のある過去作の人物


①:アルヴィース

巨神と機神の世界の観測者であり、『2』でゲートの制御AI「トリニティ・プロセッサ」のひとつ「ウーシア」であることが判明
『ゼノブレイド』で最終決戦後にどこかに去っていったようだが、どこに行ったかは不明


②:ホムラ、ヒカリ

『ゼノブレイド2』のヒロインにして、天の聖杯と呼ばれたブレイド
その正体はゲートの制御AIであり、ブレイドの管理を任された「トリニティ・プロセッサ」のひとつ「プネウマ」
通常のブレイドとは違い、同調者が死亡しても存在し続ける
『3』では見た感じかなり時間が経過しているようなので、同調者のレックスは既に故人と思われるが、ホムラ、ヒカリの両者は理論上は永遠に生き延びられる
しかし、「いつか大切な人と眠りにつけたらそれは幸せなこと」と述べていたので、レックスと共に故人となっている可能性も考えられる


③:ジーク・B・極・玄武

『ゼノブレイド2』で登場したルクスリア王国の王子。
ジークは「ブレイドイーター」というコアクリスタルを取り込んだ存在なので長命と思われる。
(同じくブレイドイーターである「サタヒコ」は500年以上生きていた)


④:ハイエンター族の人々

『ゼノブレイド』で登場した頭の翼がある長命の種族
翼が長い純血のハイエンターと、翼の短い混血のハイエンターが存在し(混血は翼が短くなりやすいというだけで翼が長くても混血はいる)、
純血のハイエンターは時が来ると巨神界の生命を刈り取る「テレシア」に変わってしまう宿命にあるため、混血のハイエンターに未来を託す方針を取っていた。
メリアが再登場したことで、「タルコ」をはじめとしたハイエンターの非プレイアブルキャラも再登場するのではないかという予想

『ゼノブレイドDE』に収録された追加エピソード『つながる未来』では、タルコと和解し家族となり、メリアが生き残ったハイエンターを統治する新たな皇女となる物語が描かれた
『3』への架け橋となる物語だったと思われる


⑤:アーケディア人の人々

『ゼノブレイド2』で登場した宗教国家「アーケディア」に属していた人種
コチラも長命であり、青い肌が特徴
世界樹での戦いでアーケディアは沈んでしまったが、避難したアーケディア人は生き残っていると思われる

余談だが、「マルベーニ」はアーケディア人の上、体中にコアクリスタルを移植したブレイドイーターであるため、500年以上生きてても若々しかったが、
本来は500年ではもっと老人になっていると思われる


⑥:機神界人(マシーナ)の人々

『ゼノブレイド』で登場した機神界の人間
無機物で構成された体を持っており、部品があれば改造もでき、寿命も長い
落ちた腕にいた「ミゴール」は巨神と機神の戦いを目撃しており、本編時点でも生きている

『3』のメインキャラの一人、「ランツ」はこのマシーナの系譜だと思われる


⑦:ハナ

『ゼノブレイド2』に登場した、ノポン族の「トラ」が造った人工ブレイド
いわゆるロボットなのでドライバーはいなくても稼働し続けられる
エーテル炉という自分でエーテルを生成できる機構を持っているので、周りの環境にも依存せず、メンテナンスさえ続けられれば生き延びられる
「ハナはホンモノじゃないから先のことを考えると悲しいですも。ご主人がいなくなったらミボージンになってしまいますも」

「ハナもいつかは世界を壊してしますのかな」と、今後がどうなるか想像させるセリフも言っていた


⑧:ブレイドのキャラクター全般

『ゼノブレイド2』で登場した亜種生命体。適正ある者がコアクリスタルと同調することで誕生する
同調者が死亡するとコアクリスタルに戻り記憶を失うと同時にコアが光を失う。それは記憶を天の聖杯に送信していたから
記憶を基に生成された進化コードが送り返されてくるとコアの光が戻り、新たな同調者を待つ
気が遠くなるほどのそのサイクルを経て、ブレイドはやがて巨神獣となり新たな生命を誕生させる
人類に寄り添い導く存在と同時にクラウスが人類を見る「目」としての役割も持っていた

クラウスの消滅後もホムラとヒカリさえいればブレイドの記憶の循環を行うことができるため、ブレイドのキャラクターは何度でもコアから生まれ変わることができる

アグヌスの勢力はエーテルを扱うことに長けているが、同じくブレイドはエーテルを力の源とするため、アグヌス勢力側はブレイドを起源とする種族の可能性もある
また、プレイアブルキャラの一人にブレイドと同じ身体的特徴を持つキャラがいる(こちらはケヴェス側のキャラ)




・最後に

『ゼノブレイド3』はシリーズの集大成となる作品となるそうで、
『ゼノブレイド』も『ゼノブレイド2』も、物語に決着をつけながらも「これからの広がり」を持たせた結末にしているので、両者の世界の融合という二作を「つなげる物語」に大いに期待できる一方、
過去作の要素をかなり盛り込んできているので新規のプレイヤーが単品で完全に理解できる話になっているのかな?という懸念もあります(監督インタビューでは過去作を遊んでいなくても満足できる内容になっているとのこと)
『ゼノブレイド2』は前作とのつながりこそ終盤の終盤で判明しますが、物語そのものは前作を知らなくても理解できる独立した作品になっていたので。

いずれにせよ、私は全力で楽しませてもらいます。

 

追記:冒頭の比較動画の加筆修正おまけつき版を作ったので以下に置いておきます

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