卵と私の日常サタン事

認めたくないけど…
金銭に余裕がある時は
ストレスも比例してたまって…
貧しい時は…何だかんだ楽しいwww

ファーストフードポリス

2021-12-24 06:44:33 | 日記



『あの…すみません…』



「いらっしゃいませ!
どのようなご用件でしょうか?」



『実は…わたし…自首しに来ました』



「じ…自首で…御座いますか?」



『えぇ…妻を殺してしまいま…』



「自首に関するマニュアルは…」



『…気がついたらグッタリしてま…』



「1250ページの364項…」



『…で…寝室で首を絞めて殺してし…』



「その事件は
本署で取り扱っている
事件でしょうか?」



『…はいっ?』



「ですから…
その事件は
本署で取り扱っている
事件でしょうか?」



『いや…
取り扱ってるもなにも…
ついさっき殺ったばっかりで…』



「それでしたら…
まず…
2番窓口で通報手続きを
お願いします」



『つ…通報手続き?』



「はい!
通報して頂きますと…
本署で取り扱う事件となります。
その後4番の自首窓口に…」



『に…2番窓口ですね…』



「あ…お客様…?」





『あの…すみませんが…』



「事件ですか?事故ですか?」



『あ…妻を殺してしまいまして…』



「では殺人事件ですね?」



『あ…はい…』



「それで…殺されたのはどなた?」



『すみません…僕です…』



「何を言ってるの?あなた…」



『…えっ?』



「殺された被害者は
どなたかってのを聞いてるのっ!」



『あぁ…女房です…』



「女房ではわかりません。
フルネームは?」



『多摩多魔子です』



「住所はどちらです?」



『はい…
郵便番号…
東京都…
電話番号03の…』



「第一発見者は?」



『い~や…発見っていうか
その表現はどうなのか?
う〜ん…
発見なのかなぁ?』



「あなたじゃないの?」



『いやまぁ…僕ですけど』



「で…事件現場は?」



『自宅です…』



「…ふぅ…」



『あ…!すみません…
郵便番号…
東京都…
電話番号03の…』



「…以上で通報は承りました!
捜査員が現場に向かいますので
しばらく待ち時間が掛かります。
こちらでお待ちになりますか?」



『…はっ?』



「署内で待たれますか?」



『外出も出来るんですか?』



「はい…大丈夫ですよ」



『あ…いや…
その辺で…
待ってます…』



「では…
32番の札を
お持ちになってください」



『ば…番号札…』








「32番のタマだな?」



『はい…』



「刑事課の権堂です!」



『すみません…僕が…』



「大変残念な
お知らせですが…
奥さまがお亡くなりになりました」



『…えっ?』



「しかも…
殺害された可能性が非常に高く…」



『そ…それは
そ…そうでしょうね…』



「大変お手数ですが…
現場までご足労願えますか?」



『え…いやぁ…あのぅ…そのぅ…』



「只今
捜査員が総力をあげて
犯人逮捕に向け捜査しております!
憎っくき犯人は必ず検挙し…」



『僕がやったんです!』



「えっ?」



『僕が妻を殺してしま…』



「ちょっと待って!」



『えっ?』



「困るなぁ…」



『困る…?』



「この時点で
自首してきた場合の
マニュアルを
忘れてしまいましてね…」



『マニュアル…?
忘れた…とは?』



「とりあえず…」



『…はい…』



「被害者家族から…
という事で宜しいですか?」



『ど…ど…どういう事ですか?』



「まぁまぁまぁ…
現場に向かいましょう」



『…はい…?』








「どうも!捜査一課長の月島です!」



『…どうも…』



「只今
犯人確保に向け
全力で捜査を致しておりま…」



『僕が犯人です!』



「おい…それはどういう…?」



『えぇ…実は
さっき…
警察署に自首しに行って…』



「あんたまさか…
自首窓口に
行ってないんじゃないのか?」



『えっ?
だって…
まず通報窓口に行って…
32番で待ってたら
権藤さんって刑事さんが来て…』



「通報窓口のあと
すぐに自首窓口に行かないと
自首は
受理されないんだよ!」



『え~?
じゃ…い…今の
これは自首にならないんですか?』



「ならないよ!
事件担当署内じゃないと
取り調べが出来ないんだよ!」



『それじゃ…
今から…
警察署に自首しに行きます!』



「駄目だ!」



『何故ですか?』



「あなたには
まだ
被害者遺族の
役割が残っているからだ!」



『い~や…』



「ご主人…
こちら
あなたの奥さんで
間違いありませんか?」



『…はい!』



「これは殺害に使われた
タオルですが…
見覚えはありますか?」



『…家のタオルですよ!』



「ご主人が使った事はありますか?」



『…妻の首を絞める時に使いまし…』



「おい!使ったかどうかだけ答えろ!」



『つ…使った事ありますよっ!』



「実は…家の中からは
被害者とご主人の指紋以外
見つからなかったのです!」



『…ん~?まぁ!でしょうね!』



「もしかしたら
この犯人…
よほど用心深いのかも
知れませんな!」


『……………』








「それでは
わたしは一旦
署に戻ります」



『あぁ…
だったら僕も一緒に
警察署に乗せて行って下さい』



「それは出来ません!」



『えっ?何故ですか?』



「あなたは
まだ容疑者でも
犯人でもないんですから
パトカーをタクシー代わりに
使えるわけないでしょう?」



『い~や…』








「いらっしゃいませ!
どのようなご用件でしょうか?」



『自首しに来ました…』



「その事件は…」



『自首窓口に行くんですよねっ?』



「あ…はい…しかしお客様!今は…」








『妻を殺しました!』



「………」



『あの…?』



「……………」



『あのぅ?あ…!』





【営業時間終了】



【年末年始休業のお知らせ】



【12月25日~1月10日まで】





『嘘だろ…?』







規〓たまこ〓則


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2 コメント

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Unknown (takey813)
2021-12-24 10:24:14
楽しく、拝読させて、頂きました❗️それにしても、こんな🐎🦌なことが、まさか…普通にありそうで、怖いです😱🙀🙀す、すいません💦我が家では、叫ぶ時は、愛犬の地縛霊と、みんな一緒❣️失礼しました‼️
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Unknown (tamagotowatashinonichijyosatanji)
2021-12-24 12:10:27
@takey813 コメント
有り難う御座います(*´ω`*)

とりあえず市役所の人間が
警察官になったら
こうなるでしょうね😸
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