以前にも書いた1980の会誌が届いたので少し抜粋を。
重度の障害者施設1980では、毎年7月恒例臨海学習があります。
以下スタッフAさんの記事抜粋です。
7月と言えば臨海学習。
今年も5月から準備を始め、雨の中下見にも行って来ました。
ところが、当日台風が通り抜けた後で海の波も高く
断念せざるを得ない状況になってしまいました。
民宿にキャンセルの電話をかけると、当日の早朝にもかかわらず、
「この波では危ないから仕方ないですね。残念ですが、また来年お待ちしていますね」
と優しい言葉を頂きました。
ただバスはキャンセルできないので、
急遽岐阜の某温泉施設に変更。
もちろん事前に連絡を入れ、30名以上で利用すること、
車イスのメンバーのことについても了解を得てのこと。
ところが着いてみると、いきなり
「こちらが用意した車イスしかご利用できません」と言われました。
それはごくごく一般的な車イスで、座位をとることができないメンバーには
とても無理なものでした。
(それもたった2台しかない。)
担当の方にメンバーの様子を見て頂き理解を求めたのですが、
決まりなのでの一点張り。
そのうち代表の方が現れ、
「今日はイベントがあるから利用者も多いんだ。そんな車イスで何人も入られたら、
事故が起きても知らんよ」
と、捨て台詞を言って怒って去って行かれました。
私もつい、
「障がいのある方は利用しないでほしいということですか?
それなら事前に言ってください。
わざわざここまでバスに乗ってきたのに帰れってことですか?
公平じゃないですよね」
と、売り言葉に買い言葉…に。
最終的には、他のお客様に迷惑のかからないように、
事故が起きてもこちらは保証できない。
など念を押され、利用することができました。
20年近く前、
私がメンバーに関わり始めた頃には、
よくある話でした。
そんな壁にぶつかる度にメンバーの姿を見て頂き矛盾を訴え、
理解を求めて来ました。
高齢者や障害者はもちろん、誰もが住み良い社会へと変えていくのだ。
と信じて戦ってきました。
今では、街に出れば、
障害者が利用できるトイレやエレベーターが準備され
困っていると声を掛けていただける状況も増えてきました。
でも今回のことで、
施設などのハード面は改善されても、
人の心はなかなか変わらないものだなあ…と
改めて感じ、やらなければならないことはまだまだ沢山あると思いました。
一部抜粋しました。
感謝の言葉などもありましたが、
私が勝手に抜き取りました。
最近の私は、大変ゆるゆる暮らし。
この記事を書きながら、ワカメの佃煮(瓶詰め)ごはんを
食べているんですが、
さっき瓶詰めの蓋がきつくて、怒ったことを反省しました。
自分だって交通事故やらでいつ障害者になるかも知れないのに、
我が身に起こらなければ人の痛みがわからない、
ではいけませんね。
当たり前に介助無しに生活できる今を、
まず感謝せねば。
重度の障害者施設1980では、毎年7月恒例臨海学習があります。
以下スタッフAさんの記事抜粋です。
7月と言えば臨海学習。
今年も5月から準備を始め、雨の中下見にも行って来ました。
ところが、当日台風が通り抜けた後で海の波も高く
断念せざるを得ない状況になってしまいました。
民宿にキャンセルの電話をかけると、当日の早朝にもかかわらず、
「この波では危ないから仕方ないですね。残念ですが、また来年お待ちしていますね」
と優しい言葉を頂きました。
ただバスはキャンセルできないので、
急遽岐阜の某温泉施設に変更。
もちろん事前に連絡を入れ、30名以上で利用すること、
車イスのメンバーのことについても了解を得てのこと。
ところが着いてみると、いきなり
「こちらが用意した車イスしかご利用できません」と言われました。
それはごくごく一般的な車イスで、座位をとることができないメンバーには
とても無理なものでした。
(それもたった2台しかない。)
担当の方にメンバーの様子を見て頂き理解を求めたのですが、
決まりなのでの一点張り。
そのうち代表の方が現れ、
「今日はイベントがあるから利用者も多いんだ。そんな車イスで何人も入られたら、
事故が起きても知らんよ」
と、捨て台詞を言って怒って去って行かれました。
私もつい、
「障がいのある方は利用しないでほしいということですか?
それなら事前に言ってください。
わざわざここまでバスに乗ってきたのに帰れってことですか?
公平じゃないですよね」
と、売り言葉に買い言葉…に。
最終的には、他のお客様に迷惑のかからないように、
事故が起きてもこちらは保証できない。
など念を押され、利用することができました。
20年近く前、
私がメンバーに関わり始めた頃には、
よくある話でした。
そんな壁にぶつかる度にメンバーの姿を見て頂き矛盾を訴え、
理解を求めて来ました。
高齢者や障害者はもちろん、誰もが住み良い社会へと変えていくのだ。
と信じて戦ってきました。
今では、街に出れば、
障害者が利用できるトイレやエレベーターが準備され
困っていると声を掛けていただける状況も増えてきました。
でも今回のことで、
施設などのハード面は改善されても、
人の心はなかなか変わらないものだなあ…と
改めて感じ、やらなければならないことはまだまだ沢山あると思いました。
一部抜粋しました。
感謝の言葉などもありましたが、
私が勝手に抜き取りました。
最近の私は、大変ゆるゆる暮らし。
この記事を書きながら、ワカメの佃煮(瓶詰め)ごはんを
食べているんですが、
さっき瓶詰めの蓋がきつくて、怒ったことを反省しました。
自分だって交通事故やらでいつ障害者になるかも知れないのに、
我が身に起こらなければ人の痛みがわからない、
ではいけませんね。
当たり前に介助無しに生活できる今を、
まず感謝せねば。