ベートーベンのピアノソナタ、「月光」。
ウィルヘルム・バックハウスの演奏です。
いい曲ですねぇ。
幻想的な第一楽章。
月の光を浴びて踊っているような第二楽章。
そして。そして。
あの第三楽章を聴いていると、エネルギーが湧き上がってくるようです。
「エリーゼのために」に惹かれ、伝記を読んでベートーベンが大好きになった私は、次にこのピアノソナタのレコードを買ってもらいました。
喜び勇んで蓄音機にかけたところ、始まりこそ感じのいい曲だったのだけれど、長い長い曲が続いていくのに退屈してしまったものです。
本格的なクラシック音楽って聞いたことなかったですから。
でも、何度も聴いているうちに、「ああ、いいなあ」と感じるようになってくるんですね。
ベートーベン。
何歳になって聴いても、… いいなあ。