市街地の夜間飛行の許可。

2024年02月13日 | main page
市街地の夜間飛行の許可。

飛行許可とは 別の言い方をすれば 
飛行制限を一時的に解除する、ということです。

国交相の全国包括飛行許可は
人口密集地
夜間の飛行
目視外飛行
の3つの飛行禁止事項を解除できる許可です。

しかし、それにはルールがあり、
2つ以上の同時解除はできない、というものです。

実は最近までそれを知りませんでした。
もしかしたら、近年、そういうことになったのかもしれません。

具体的には市街地の夜間飛行などです。
夜間飛行と人口密集地飛行の二つの禁止事項を解除することになりますので。

その場合、新たに国交相に申請をします。
全国包括と同じようにDIPSで申請をしますが、
場所を特定しない、という取り方はできません。
ただし、最大1年間の許可を取ることができます。

私は、砺波市の夜景の空撮をする予定ですので、
地図を添付して許可をとりました。
大きな道の上空はなるべく飛行しないでください、とか、町名を詳しく明記してください、
など、結構、修正が多くあり、普通の包括よりは 審査が厳しいように感じました。
やはり二つの禁止解除は事故のリスクの高いので、厳しいのはうなづけます。

大きな街の夜景は綺麗なものです。
私も視聴者にはより良い映像を届けたいという思いがあります。
ですから、時には準備が大変だったり、難易度が高かったり、
という撮影も行います。

私が制作する番組の放送エリアは富山県西部ですが、大きな町は 高岡 砺波 新湊 などです。
そこの夜間飛行の許可を年間を通じて取っておくと、何かと都合がいいように思います。


私のドローン歴

2023年11月14日 | main page
ドローンを初めて約7年。
これまで購入したドローンを紹介します。

パロット ビバップ2 



ドローンをやってみたい・・・しかし何もわからない。
そんな状態で購入しました。
すでにDJIが主流でしたが、そのスタイルに惚れました。
フランス製だけあってデザインがものすごくいいです。
高級な革靴のようなイメージ。
それが空中を飛ぶ姿は美しい。
これが僕にとっての初めてのドローンであり、
それが、近所の雑木林をすり抜けながら飛ぶ姿に感動したものです。
しかし、嫌な予感は的中し、画質が良くなかった。
DVDとハイビジョンの中間ぐらいの画質でしょうか。
テレビ放送には使えないレベルでした。
今は手元にはありませんが 時々 ものすごく安く中古で出ています。
つい買いたくなリます。
性能云々ではなく、宝物を所有するような感覚でまた所有したい・・・そんな感覚になります。


DJI Phantom4



はっきり言って不恰好。
というか、僕の好みのスタイルではありません。
巨大なヒトデのようです。
しかし素晴らしい画質です。
そしてDJI自慢のジンバル。
どんなに機体が揺れても、画像は全く揺れません。
この技術でDJIは世界から認められたのでしょう。
テレビ用素材として充分なクオリティです。
これを使った作品が認められ、テレビの仕事を始めました。
当時の基準からすれば欠点もありません。
最初の2年間、これが大活躍しました。

Phantomは単焦点レンズ。
フルオート。
ピント合わせもなく、遠近全ての被写体にピントが合います。
撮りたい時に録画ボタンを押すだけ。
失敗もありません。
当時、ドローンを操縦しながらピント合わせなどのカメラ操作はなるべくしなくていいように、このようなフルオートのカメラ、という考えが一般的でした。
Phantomのカメラはまさにそんなカメラでとても使いやすいものでした。
映像は、今の携帯の映像とほぼ同じ感じ。
ボケなど一切ないので、いわゆる「味」がありません。
ニュースなどの記録用映像には最適です。

今、実戦で使う人は少なくなりましたが、ドローン教習所などではよく使われています。


Inspire1pro。



映像のプロたちはInspire、という風潮がありました。
当時、ドローンの仕事が忙しくなってきた時ですが、もっと美しい画像を撮りたい、と思っていた時です。
値段も大きさもプロ並み。
しかし、全然違ってものすごくいいんだろうなあ、という期待。
スペック表を見てもあまりわからないままそんなあこがれと期待感で購入。

機体もアクセサリーもケースも大きい。
いかにもプロ用。メカメカしい。
この大きな、空中で羽を広げるように変形する様子は、メカ好きにはたまらない・・・そんな機体です。

飛ばすまでがものすごく面倒です。
いわゆる「足」が下位置、水平、上と稼働します。
ケースに入れるときは水平、
ケースから出し、一旦送信機と機体のスイッチを入れ足を下にします。
一旦電源を落とします。
カメラは別の箱に入っています。
それを装着。
そして再び電源を入れ離陸。
その後、足を上にします。
そうすることにより、機体が安定し、また画像にプロペラが映らなくなります。
大きな機体がブーンというやや低い音で飛び回ります。
スピードは結構出ます。
ハンドリリース ハンドキャッチは到底無理です。
ですから離発着場所をしっかりと確保する必要があります。


これはzenmuseという高性能のカメラを装着したタイプ。
画像をlaw形式で出力できるのが最大の特徴でした。
しかし、ケーブルテレビ番組用としてはそこまで必要はなくmp4で充分です。

しかし、このカメラ、やはりPhantomのそれとは全然違うものでした。

Inspireは昔ながらのアナログフィルムのような印象。
全体が映画のように淡く、雰囲気が出ます。
ピントが合っているのにボケて見えるような・・・。
ちょっとそれが強すぎて、全ての映像が何かノスタルジックになってしまうほど。
風景は実に綺麗です。特に紅葉などはいいです。
記録用映像としては合いません。

もう一つ欠点は、飛行精度です。
ホバリングさせた時、結構揺れていました。
この時すでにInspireは型遅れになっていて、飛行プログラムは古いものでした。
大きな機体が不安定に揺れるのは精神的に良くありません。
さらに飛行時間もPhantomの半分ちょっと。
中古で購入したのですが、この時点でやや設計が古いものでした。
これは失敗だったと思います。



Mavic2 pro



素晴らしい機体でした。
Phantomのはっきりした画像
Inspireの味のある画像。
この両者のいいとこどりしたような とてもいい画像が撮れます。
ハッセルブラッド社製のカメラの性能でしょう。
付属のコントローラーは使いにくいもので、
スマートコントローラーを使っていました。

それまで、送信機のモニターはiPhoneかiPadを装着していました。
当たり前と思っていましたが、スマートコントローラーを使うとあまりにも楽なのでもう元には戻れません。
飛ばすまでの時間が飛躍的に短くなりました。
4年間、これでたくさんの作品を生み出しました。

飛行性能もphantom inspireをはるかに上回っています。


Mavic2 zoom



proの予備機として所有していました。
しかし、proが全く故障しらずだったので、これの出番はほとんどありませんでした。
カメラはDJI製。画質はproと比べるとやや劣ります。
zoomができるというメリットはあるが、
ハッセルブラッドのカメラがいかに良いか ということなのでしょう。
飛行性能などはproと同一です。


Mavic3pro



現在使っている機体です。
送信機はRC pro。
高価だが仕事用なので思い切ってこれにしました。
スマートコントローラーとほとんど変わらない感じです。
まだ3ヶ月しか使っていませんが、全てにおいて、mavic2を凌駕している感じです。
やはり3つのカメラは革新的です。
広角 中望遠 望遠 それぞれ使いやすいです。
基本はハッセルブラッドの広角。
画質がさらに良くなっています。
目的によって、二つの望遠を使います。
鳥のアップに最適です。
近づかなくていいから、鳥は逃げません。
3つのカメラ、それぞれzoomできます。
しかしzoomすると、急に画質が落ちる。
それぞれのカメラ、なるべく一番倍率を低くして撮るのがいいと思います。

mavic3を使ってから、普通の地上カメラとビデオを使う頻度が極端に減りました。
もちろんsonyのα7には画質はかないません。
しかし撮影は時間との勝負。
ドローンをおろし、カメラの三脚を立てて撮る時間を考えるとmavic3で撮ってしまうことが多いです。

今まで望遠は地上カメラで撮るしかなかったのですがmavicでできます。
またホバリングもピタッと止まるし、画質もかなり良いからです。
また飛行時間が大幅に伸びたのも一因です。
43分ほどの飛行時間ですから、実質35分ぐらいは撮影に充てられます。
そのバッテリーが3本あれば充分すぎる程です。

以前は これはドローンの映像だ、これはカメラの映像だ、簡単にわかったものですが、
mavic3を使うと、どっちで撮ったのかわからないぐらいになりました。


Mavic3 勝手にログアウトする場合

2023年11月10日 | main page
Mavic3 勝手にログアウトする場合

数ヶ月前からMAVIC3 proを導入しました。
Mavic2と比べ 飛行性能、3つのカメラなど大きな進化を感じます。

さて、今まで2回ほど起こった事例ですが、
「ログインしていません」
という表示がいきなり出てきました。

DJIによりますと、1ヶ月以上飛ばさないと自動的にログアウトする仕様だそうですが、
仕事で使っていますので空けても数日です。
もちろんログアウトはしていません。
どうやら、なんらかの理由で勝手にログアウトするようです。

そしてログインしていない状況では飛行制限がかかります。
高度30メートルまで、距離は200メートルまで・・・
正確に覚えていませんが、
少なくとも撮影の仕事ができる状況ではありません。
ログインすれば、正常に戻るのですが、通常WIFI環境においてログインなどをするので、
いざ飛ばそう、というときにこの表示が出ると、困ってしまいます。
2回とも、自宅近くであったり、近くに知人宅があり、お邪魔してそこのWIFIを使わせてもらったりして、対処しましたが、不幸中の幸いだったと思います。

そんな時は、iPhoneのテザリングを使う、とDJIサポートに教えてもらいました。
それしか方法はないようです。
テザリングは携帯電話の購入後の設定には含まれていないことがあります。
その場合、オプションのテザリングサービスを追加する必要があります。
私の場合もそうでした。

先日、大きな船が港に入港する様子をドローンで撮ってほしい、という依頼がありました。
一発勝負なので、入念な打ち合わせをし、船を撮影しました。
港から1キロメートルまで近づいた時点で船めがけて海上を飛行させ、撮影しました。
こんな時、もしログインしていません、なんていう状況になると、万事休す。

まれにログアウトする
その時はテザリングを使いログイン

これで安心です。









親切な国交相の相談窓口

2023年09月08日 | main page
国交相のドローン相談窓口。
以前は いつかけても話し中。
ドローンをめぐる規則はしょっちゅう変わるし、
わかりにくい。
国のお役人でさえそう言っているそうです。
だから、問い合わせが殺到しているのです。

しかし、最近、すぐにつながるのです。
相談員がかなり増えたのでしょうか。
しかも、丁寧に教えてくれます。
長電話になりそうな時、電話代がかかるでしょうから、こちらからかけ直します、とまでいわれました。
なんと親切な・・・
ありがたいことです。

ちなみにここです。
国交相 無人航空機ヘルプデスク。
050 5445 4451

飛行計画登録のわかりにくいところ

2023年09月08日 | main page
頻繁に変わるドローンのルールです。

DIPS 2.0になってもいろいろ変わりました。
飛行計画登録について、わかりにくいところがあったので書きます。

飛行前登録に関しては・・・
・DID地区など飛行禁止区域の飛行に関してはかならず。
・そうでない地区に関してはなるべく、
ということです。

先日、飛行禁止区域でない場所での飛行の登録をしようとしたところ、途中で問題が起こりました。

最初の方で、包括飛行許可番号を入力するところがありますが、
もし、飛行禁止区域で無い場所の飛行であれば、ここに記入してはいけません。

これは非常にわかりにくいところです。

包括許可を持っていても、入力しない、ということです。
ここで許可番号を入力すると、自動的に禁止区域での飛行をする、という設定になってしまいます。
そして、補助者をなし 立入禁止措置なし、にすると、違反 ということになるのです。

通常は禁止区域以外での飛行の登録はしないとおもいますが。

それと忘れてはいけないのが、
飛行後の記録です。

これも、禁止区域での飛行のみとなります。
そして、普通、提出することもありません。
しかし、もしかしたら抜き打ち的に国交相などから提出を求められた場合、見せないといけない、とのことです。

これも携帯で簡単にできるアプリがありますので、いつか紹介します。