本当に、
容赦がない
何度、時間切れを、
食ってきたんだろう
まあ、たまには、
間に合った
でも、それは、
当たり前のこと
誰も、何も、褒めてくれない…
…あの小学生の時は、
毎日、家でぐずぐずしていて、
やっと、出かけようと、
玄関を出る自分
でも、もう、
時間がないのが、
とっくに、分かっていて
仕方がないから、
早足
でも、こんなんじゃ、
間に合う訳ない
もっと早足
間に合わないよ
小走り
ああ、もうだめだ
必死に、走って
走り込んだ、学校
でも、やっぱり
間に合う訳ない
そうやって、毎日、
先生に、怒られていた
やがて、でも、
取り敢えずは、学校は、
遅れなくなったけど、
誰とも付き合いたくなくなって、
生き方が、遅れ出したんよな
遅れて、遅れて、
際限なく遅れて、
でも、何にも、したくなくて、
だけど、彼女とは、出会って、
ひとりじゃないから、
ただ、遅れて行く、
そんなこと、出来なくなった
それで、何とか、
あれこれ、必死に
学校を目の前に、
死ぬほど走った
あの子どもの時より、
もっと、必死に、
走ってきた
気がつけば、
がむしゃらで
そして、今
また、気づいてしまうと、
時間は、もう、
とっくに、切れていて、
でも、時間は、
ただ、過ぎて行く
でも、何も、
しなくても、良い
そんな自分
いや、もう
あまり、出来ることもない…