生きることしか、ない…

なんでだろうね
ふと、思う
生きることしか
考えていない
おまえ
別に、生きたいとか
生き抜きたいとか
そんなんじゃないな
朝、目覚めて
さあ、起きなくちゃ
起き上がらなくちゃ
朝ごはんだな、とか
ぞんな風…
嘘みたいだな
幼いおまえは
熱にうなされて
天井を、見つめる
死が、怖い
きっと、おまえは
長生き出来ない
この思うことが
なくなって
ただの骸
目を、瞑っていて
眠りに、落ちられるように
ぎゅっと、瞑って
気がつくと
…天井
そんな風だったな
今は
いや、朝ごはんだ
ただ、これから
生きて行く
この１日の
その生業に
思いを、馳せて
ただ、生きて行く
なんだか、分からない
死を、忘れていた
その死が
想いを、かすめても
囚われる
そんなこともない
今のおまえには
その、生きて行く先
待ち受けているのは
ただ、生業で
いつも、おまえは
それだけを

思っているな…