離脱出来ない
どうしてもじゃないけど
ちょっと離れて
傍目してみたいな、とか
そう思ったことはある
ただ、幽と言うか
魂と言うべきか
こころ、想い
それが"おまえ"
その"おまえ"が
"おまえ“の身体
おまえと一体のようで
痛い、かゆい
暑い、寒い
熱い、冷たい
気持ちいいもある
一体のようだよね
そう思う"おまえ"
ただ、おまえじゃなくて
"おまえ"が思う
“おまえ“とおまえは
確かにくっついていて
ひとつのようだけど
寝転がっているおまえ
例えば、あの爪先
冷たい
冬だから、当たり前か
指を動かす
言いなりだな
やっぱり、一体
安心、してみるけど
指は、どうなのかな
鬱陶しいのだろうか
"おまえ"がそう思う
指は、思わない
脳がないからね
思いがないから
余計に、一体に感じる
ようでもある
でも、脳が無いから
当たり前だけど
指では思えない
それに、時々
指先が痺れて
動かないこともある
だいたい、足指の動きには
限界があるよね
"おまえ"の思いは
それを知っているけど
時々、歯痒い"おまえ"
そんな時だ
"おまえ"は
おまえの身体とは
違うのかな
だいたい“おまえ"には
おまえの身体の、ある
この宇宙とは違う
想いの宇宙がある
身体の宇宙と想いの宇宙
おまえと"おまえ"が
癒着していて
別々の宇宙が
そこで癒着している
出入り口がある
と言う程じゃ無いけど
と言う程じゃ無いから
やっぱり別々❓
幽体離着…
