こいぬは、鼻で引き戸を…

まさか、しろが
階下に、もう一匹❓
いやいやいや💦
「どうやって、この子
　入って来たんだだろうね❓」
「この部屋には、来たこと
　一度も、ないんだけど…」
生き霊って、まさか…
そうか、あれか❗️
おとうさんは、ピンときた
おばさんから、引き取って
おとうさんが、抱っこ
階下に、降りる
ああ、良かった
寝床は、空っぽ
このしろは
本物のしろで
生き霊なんかじゃない
リビングの雨戸
開けて、下ろした
ちょこちょこっと
迷わず、闇の中
暫く、待つ
ちょこちょこっと
しろが、現れた
はい、お帰り
抱き上げて
雨戸を、閉める
しろの寝床へ
すぐに、すやすや
な〜んだっ、やっぱりか👍
でも、どうして
あの二階の
重い引き戸を
入って来たんだろう
確かに、少し
引き戸は、開いていた
こいぬが、通れる
その位には
ただ、引き戸は
しっかり閉めた
閉まっていた
その記憶しか
ふたりとも、ない
ふたりとも、そこが
どうしても、不思議だった
でも、暫くして
その秘密は、分かった
おばさんが、ひとりの時だ
宵の口、二階の和室に
いたらしい
すると、ぎしぎし
引き戸の方だ
気づくと、しろだ
もう、少し開いた引き戸に
身体を、滑りこまそうと
していたらしい
鼻面から、突っ込んで
やっぱり、我が家の
建て売り住宅
建て付けが、とにかく
たいしたことは、なかった
そう言うことだった
引き戸は、ぴったり閉まらない
下の高さ１０cm位は
少し、隙間が出来てしまう
まあ、ほんのちょっとだから
気にしていなかったけど
どうやら、そこに
まず、鼻面を
突っ込んでいたらしい
しばらく、ぐりぐりする
すると、少し広がって
もっと、突っ込む
やがて、鼻面から口吻
更に、ぐりぐり
潜り抜けそうになると
身体ごと、ぐりぐり
そんな、感じらしい
さすがのおばさんも
呆れ顔で、報告
まあね、凄い根性
それで、家の中では
絶対しない
まあ、偉い、お利口
そう言うごと❓
ひぃ〜っ
いやいや
ひぃ〜っじゃないから👎
わんっだよ💢
　　　　　　　　to be continued